風信子(ひやしんす)の☆本の紹介&エッセー☆俳句

濫読・雑読の風信子(ひやしんす)が気の向くままに、お気に入りの本を紹介いたします。

☆ 「孤独死をおそれてはいけません!」 作家:曽野綾子さんの警句です。

2011年02月20日 | ☆ひやしんすの☆好きな本の紹介♪
「老いの才覚」・・・。実は、まだ読んでいない本です。

 この18日(金曜日)に美容院で手に取った雑誌:「女性自身」2月8日号に載っていた曽野綾子さんの記事で知りました。

読まずに紹介するのは、ちょっと面映ゆいのですが、自分の体験もあって、是非とも紹介したいですね。


老いの才覚 (ベスト新書)
曽野 綾子
ベストセラーズ


その、おっしゃることに真剣に頷けました。思わずソウダと手を打ちました。

記事の内容は全部は覚えていないのですが、実に新鮮で真っ当な考え方だと思います。

・ひと昔前まで、人は死ぬまで働くのが当たり前だった。

・老年の仕事は孤独に耐えること。

・娘や息子が何をしてくれない。と、くれない族にならないこと。


誰しも老ゆれば、誰かに頼りたくなるのは自然とも思えますし、気持ちもよく分かります。が、それが甘えとなっては嫁いだ娘にはとても負担だということです。

実をいうと、この20年間というものは父と母が、長女ということを盾にとって、私に負いきれないほどの過度の重荷を背負わせてくれていたなあと思うのです。

精神的な依存も強く、10年ほど前には、
「宮崎へ戻って欲しい。」「仕事(夫の)を辞めて帰ってきて欲しい。」等と責めたてられて辛かったです。
(お願いだから大阪へ出てきて欲しいと幾ら頼んでも今更、知らない土地には住めないとのこと。自分の都合ばっかりじゃないですか。)

同時に、嫁ぎ先からも同じことを言われましたからホントに参ります。

夫は三男なのですが、義妹の夫からは、

「高鍋に戻ってきて、脳梗塞の父を見て、同居の母と病気の弟の面倒を見て欲しい。」

と言われました。そのときも色々、理由をあげて断りましたが、結局は、子供のいない夫婦は身軽だから帰ってきて当然という考え方なのでしょうね。

「仕事(夫)はどうするの?」と聞くと、「なんででん、見つかるじゃろ」と軽くいなされました。

「私も長女だから病気がちの両親が悪い時は今でも帰省しているし・・・。」というと、

「こっち帰ってきたら、両方とも面倒みられるがね。」と明るい声。

(そんな簡単にはいくもんですか・・・。)
だからって、婚家の両親の看病を全く、ほったらかしではなかったですよ。(当時もフルタイムで仕事していましたが。)

入院したときき、人出が足りないと聞けばスグ帰りました。悪い事は重なるもので、宮崎の父が肺炎で入院中。義父が糖尿で入院。義母が白内障の手術で入院となったときには、戻って、リュック背負ってバスで一日で全部の病院を廻りました。

トライアングルだねと笑っていましたが、起点の実家からだとスクエアですよね。

宮崎市郊外の住吉から先ずはバスで宮崎市内の実父の病院へ行き、次に西都市の義父の病院へ。洗濯物を持って、義母の入院する高鍋町の病院へ駆けつけました。

義母が心臓病で入院して大変ときけば、帰省して3日程病院へ寝泊まりしました。夜も簡易ベッドで寝ながら義母がベッドから落ちないように片足延ばしていましたし、二時間置きにトイレ介助をしました。で大阪に戻ったら仕事に行きます。

でもね、大阪で暮したのが宮崎で暮したよりも長い私には、ここで暮し続けるという気持ちが強かったのです。勝手だと言われると切ない気持です。

父と母。50代半ばから不安と病身のことを耐えず訴えてきたけど、ちょっと早すぎだよね。同じ年齢になってみて、もう少し気持ちだけはシッカリしていて欲しかったなと思います。

私の夫も病身でしたから・・・。



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