風信子(ひやしんす)の☆本の紹介&エッセー☆俳句

濫読・雑読の風信子(ひやしんす)が気の向くままに、お気に入りの本を紹介いたします。

☆『文藝春秋』の3月号の、吉例 「新春外国人句会」が面白い。

2011年02月27日 | ☆ひやしんすの☆好きな本の紹介♪
「文藝春秋」 2011年 03月号といえば、第144回 芥川賞発表として二人の受賞者の作品を載せているのが評判となって部数が伸びているかもしれない。

文藝春秋 2011年 03月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
文藝春秋

≪26歳きらめく才女と43歳私小説の鬼 時代に選ばれた両極の作品≫として、朝吹真理子氏と、西村賢太氏を紹介している。

それらは人気記事と一緒に『立ち読み』から、一部よむことができます。

でも、興味があるのは、月刊「文藝春秋」電子版  2月10日(2011年3月号)より海外配信スタート!
                   
                   ということかな。

そして、一番に面白かったのは、「新春外国人句会」でした。

「新春外国人句会」は、金子兜太を宗匠として、日本語が達者な外国人の方達と俳句を楽しむ、という企画らしいです。すでに3回目とか。

モレシャンさん(エッセイスト・仏)。姜尚中さん(東京大学教授・韓)。ジローラモさん(エッセイスト・伊)。楊逸さん(作家・中)。ビナードさん(詩人・米)、以上の5名+金子さんを含めた人数で俳句を詠みます。

今年は題が「蜜柑」と「蒲団」と決まっていて、それぞれ各人が2句詠んでくるのだそうです。
集まった句の中から気にいったものを一人、3句えらぶというものです。(自分の句はとうぜんですが選んでは駄目だそうです。)

その集まった「蜜柑」の12句のなかから私も3句選んで、鉛筆で○印をつけていきます。

そのあと合評をするわけですが、私が選んだ句に多数の票が入っていて嬉しかった。

  ○手に落ちて月と思えば蜜柑なり

  ○水仙と蜜柑と犬の間抜け面

  ○漁港に浮く蜜柑の皮や今日も時化


作家の楊さんの詠んだ句が人気を得ていて感心しました。凄いな。

年に一度の「新春:外国人句会」、初参加の姜尚中氏が、「いやあ、こんなに楽しいものだとは思いませんでした。」といい、TVでもやってみたいな。とのこと。

金子宗匠は、「NHKに言っといてください。」

本当だ、TVでもやってくれたら面白いだろう。それか、「外国人句会」を季節ごとにするとか・・・。

あまり票の取れなかった宗匠いわく、

「今日はちょっと忸怩たるものがあったから、また来年挽回したい。」

とは92歳とは思えない元気な方であった。

  ビナードさん 「でもこれは、季重ねですね。切り炬燵と蜜柑で季語が重複。」

  金子さん   「私は季重ね構わない派なんだ。陳腐なこと言っちゃいけねえぜ。」


大好きです。



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