イタグレと暮らす戌年男のブログ

 イタリアングレーハウンド(イタグレ)と過ごす中で、家族、趣味、出来事についての感想などを書きたいです。
 

アイコンタクトが不可能な人もいる

2021-01-05 09:47:47 | TV・映画
 12月24日にBSプレミアムで放送された「ヒューマニエンス」
 目のことなので、とても興味を持って録画しておきました。
 いろいろ他の番組を見ている間に、年が明けてしまい、今朝、じっくり見ました。

 思っていたこととだいぶ違っていたかな…。

 「“目” 物も心も見抜くセンサー」というタイトル。

 色覚でRGBのうち、2色型の人もいるというのは、かなりびっくり。
 それが色覚異常とどう関わっているのかの説明が欲しかったです。
 いとうせいこうさんが、家族に両方のパターンの人がいると便利ですね、と言ってました。それも微妙。
 わが家の両親は全盲でした。
 昭和40年代くらいまでは停電がけっこうありました。
 「8時だョ!全員集合」で、カトちゃんのタブーが流れてくるタイミングで停電が起きたこともありました。ちょっとだけよを見せない策略か、と思ったり。
 そういう時に、父は「おまえたち動くな。今ろうそくを持ってくるから」と普通に動いていました。全盲の人にとっては、照明が消えたことの影響なし。

 そういう意味合いはわかるけれど、アイコンタクトの部分は全く反対に、全盲あるいは低視力(ロービジョン)のことを考えてほしいと思いました。
 目で集団をリードする。例えばオバマ大統領。それはいいとしても、目と目で恋をする。そうなると、視覚障害者は不利になる…。
 アイコンタクトだけで意思疎通をしてしまうと、そこに参加できない人がいるのです。
 その点に触れて欲しかったです。

 ものすごく大きなことで、視覚障害者の方が多い職場で働いていたし、そもそも生まれた時から全盲の両親と一緒に暮らしていたから、アイコンタクトだけで話が進んでしまうのは絶対だめ。ちゃんと声に出す。これ絶対。
 もちろん、聴覚障害者の方に対しては、声だけではなく文字情報が必要。
 それこそ多様性の部分です。
 アイコンタクトがとれる人を前提としている感じが、だいぶ気になったのです。


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