AKB48の旅

AKB48の旅

「政治アイドル」というニッチ

2017年10月26日 | AKB
内山奈月、枝野氏と安倍首相はAKBなら前田と大島

また、ある候補者が公民館で開催した個人演説会にまで足を運んだという。「私は全候補者のツイッターをフォローしていたので、そこで情報をつかんで、聴きにいきました。候補者を応援する有名な方が応援ゲストでいらっしゃって、より分かりやすく、熱く政策と候補者の方の魅力を説明されていました。ただ、聴衆はお年寄りばかりで、若い人は私だけでした。ちょっと濃すぎて、敷居が高い感じは否めませんでした」。

 初めての衆院選の投票の決め手となったものを尋ねると、「正直、今回は人柄で決めることはしませんでした。もう少し広い意味で、政党とか国の代表としてどうかという目線で判断させていただいて、投票しました」。

 選挙期間中に、たくさんの演説を聴き、ツイッターで各候補者の情報や政策を知り、「すごく勉強になりましたし、もっともっと知りたくなりました。友だちと選挙の話をした時にも、『えーっ、こうじゃない?』と、私の意見を言うようになりました。ただ、今の若い人たちは、政治を熱く語ることに、ちょっと引いちゃう人がいるのも現実で、そういう世の中の雰囲気が、今後の課題ということも分かりました」。

 内山は「どんな時も、どの政党に投票するのかを最初から決めている形って、どこか“崇拝している”部分があると思うんです。それよりも、私は、具体的な政策なども学んだ上で、常に冷静にロジカルなもので判断して、投票できるようでありたいって思いました」。


新聞やテレビの論調とかに比べても、遥かに冷静で理知的と言えそう。「政治アイドル」というニッチを狙う賢さ。そして何より政策に対して是々非々で、そして候補者の人間性を見据えて、投票先を判断するというクリアな表明になってて、素晴らしいとしか言えない。「不偏不党とか中立とかは無意味」とか言い放ってしまったけど、私の視点の方が硬直化してたようで、申し訳なかったと深くお詫びしたい。

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「チームリベラル」

2017年10月25日 | AKB
マスコミが立憲民主党を「躍進」と報じる病

だが、ご存じのように、どんなにフレッシュさをアピールしたところで、この党の実態は、旧民進党以外の何物でもない。希望の党が出した憲法改正や安全保障という「踏み絵」を拒否した方たちなので、AKB48でたとえれば、民進党の「チームリベラル」ともいうべき面々だ。

引用部分だけに話を絞るけど、この一文の意味が、当初はまるで分からなかった。なんでこんなに唐突にAKB48が出てくるのか、何の「たとえ」なのか。

「チームリベラル」という命名なので、もしかしてこれは「チームサプライズ」を想定してるんだろうか。とすれば構造的に見て、旧民進党がAKB48本体に、「踏み絵」が言わば京楽産業に比定されてるということなんだろうか。うーん、分かったような分からないような、なんかモヤッとな一文ということになりそう。

なんか他に、もっと納得できる解釈があるのかも知れないけど、私には思いつけない。たどり着けそうにない。

大西桃香さんSHOWROOM10月23日の衝撃

2017年10月24日 | AKB
大西さんとそのファンにとっては、いつもの通りの5時半配信だったんだけど、10月23日のこの配信は、言わば「革命」だった。

なんと、「あんたロケロケ!公開寝起きドッキリ」の収録だった。12月8日放送予定とのことで、従来の考え方だと、もしかして情報解禁前に当たる件なのかも知れない。けれども、SHOWROOM配信許可を取ったと大西さんは語っていたし、トップリードさん達もそれを承知の上での収録となっていた。それだけのこととして、この事実を右から左へと受け流しても良いんだけど、この在り方の言わば枠組みに注目すると、これが正にフレームシフトにしてパラダイムシフトだったことが分かると思う。

「あんたロケロケ!」は、CSとはいってもテレビ放送であり、編集権が介在した上で放送される。一方で、SHOWROOM配信は垂れ流しのリアルタイム。そこには見えずらい、気がつかれにくい様々な言わば相克が隠れてることになる。その最もな対立点となる編集権については、面倒な議論になるので詳細はスルーするとしても、テレビ収録を生配信することの倒錯感という形での指摘ぐらいはできると思う。

CS放送であるところの「あんたロケロケ!」の視聴者数がいかばかりのものか分からないけど、今日の大西さんのSHOWROOM来場者数は、7千人を超えたところまでは確認できた。来場者数=視聴者数ではないにしても、大西さんの5時半配信の場合、両人数の乖離は少ないものと推定される。つまりは、もしかして視聴者数でも、常識的な理解の逆転が起こっていたかもしれない。

そんな様々な倒錯にして逆転現象が、しかも何事もなかったかの如くに、通常運転の大西さんの5時半配信として行われてしまった。いや、敢えて書くなら、早朝フラフープで、SHOWROOM側の映像に意図せざるチラリズムのサービスまで付いてきた。この映像は角度からみて「あんたロケロケ!」サイドのカメラが捉えていない可能性があるけど、捉えていたとしてもまず間違いなくカットされるはず。なかったものにされる可能性が高い。あったものがなかったものにされるという、正に編集権問題が露呈してしまうことになる。

トップリード新妻さんがこのSHOWROOM配信の意味をどの程度汲み取ったのか。高得点となった評価ポイントとしてあげてはいたけど、やはりトップリード和賀さんがインフレが凄いとも語ってた。それでもホテルの部屋から抜け出すという破天荒をやってのけた清水麻璃亜さんの7800万点に次ぐ点数だったことに、トップリードさんなりの気づきのようなものがあったものと理解したい。

そしてもう一つ、これはまったくの偶然だろうけど、この収録の放送予定が、12月8日というこれ以上のない「特異日」になってること。「持ってる」としか言えない。

アイドルは“歌わされる”から美しい!? 「アイドル冬の時代」の謎に『リンキング・ラブ』監督・金子修介らが迫る

2017年10月23日 | AKB
アイドルは“歌わされる”から美しい!? 「アイドル冬の時代」の謎に『リンキング・ラブ』監督・金子修介らが迫る

平辻 そのバブル当時、若者はアイドルに注目しなかった、と。

金子 そりゃ、そうだよね。段取りで生きているアイドルたちよりも、自分たちの生活の方が充実しているんだから。アイドルへの需要がなかった。そういう構造だったというのが、ハコ作りの中でわかってきた。この“学説”は、あんまり言われてないと思うけども(笑)。そんな中、森高千里が単独でやっていたんだけど、言ってみれば、“表現の仕方としてアイドルをやります”、“アイドルみたいなことをロックのようにやります”という感じだった。

平辻 特に、グループは不毛の時代だった。


なんだろう、この微妙にズレてる感触。田中秀臣先生の主張と同工異曲という見方もできるだろうけど、とすれば既述を参照ということになるのだけれど。

世界経済の相転移

「宝島」2012年5号

another sky の小嶋陽菜さん

2017年10月22日 | AKB
等身大というと矮小化してしまいかねない。オンリーワンな小嶋さんを巧みにすくい取っていたあたりが妥当な評価かな。

小嶋さんとは何者なのか。その全体像を捉えることの困難さ。私自身、小嶋さんのことを安易に「天才」と称させていただいてきたけど、厳密な定義に従うなら、そんな表現は間違いということになる。「天才」とは世間から飛び抜けすぎて、突出しすぎて、同世代からはまったく理解されない。最近の流行だと、一例、ニコラ・テスラみたいな存在を指し示す言葉だろう。

小嶋さんは突出しすぎない。今回のanother sky は、そんな捉えることの難しい立ち位置をよく表現していたように思う。けれども常人の範囲は見事に逸脱してる。そんな絶妙な位置どり。それはある意味、人間存在としての予定調和を壊してることになる。小嶋さんもまた、秋元氏の弟子の一人であることが分かる。

けれども同時に、小嶋さんは秋元氏の直系の直弟子とかではあり得ない。その教えにインスパイアされたことは語っていたけど、小嶋さんにしかできない方向性で、存在様式で、オンリーワンを実現してしまってる。

もちろん、それは圧倒的なルックスと、高い知能と、世界認識と自己了解像の透徹という前提が必要条件なんだけど、そんなあるがままに生きられるんだということを、見事に自己実現してるということになる。

興味深いのが、強い心、高い知能、世界認識と自己了解像の透徹という共通点。前田さんも、高橋さんも、指原さんも、そこは共通してる。そこからそれぞれの特異才能として、鋭く尖った個だったり、広大な共感力だったり、虚実を交えた構成力だったり、そして広義のいわゆる女子力だったり。それぞれの世界の枠組みを超えて、はみ出していくことができてる。

指原さんを見てると気づきにくいけど、秋元氏の弟子は、同時に弟子ではないとも言える。そんな存在様式へと必然的に至ることになる。階層化した「予定調和を壊す」の実例が小嶋さんなんだと、あらためて気づかされたかな。