白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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投了図

2018年10月21日 23時35分46秒 | 幽玄の間
<本日の一言>
水星まで7年。
長いような、短いような・・・。
いずれにしても研究結果が楽しみですね。
</本日の一言>

皆様こんばんは。
本日は木曜日に幽玄の間で中継された対局の投了図に注目してみたいと思います。



1図(王-三谷戦)
王座戦予選、王立誠九段(黒)と三谷哲也七段の対局です。
白△と出たところで投了となりました。
続けて打つとどうなるでしょうか?





2図(王-三谷戦)
手順は色々と考えられますが、一例として白12まで、AとBが見合いとなって切れてしまいます。
上辺黒が助かりません。
よって投了止む無しですね。





3図(小県-山田戦)
同じく天元戦予選、小県真樹九段(黒)と山田規三生九段の対局です。
白△と置いたところで投了となりましたが、どういうことでしょうか?





4図(小県-山田戦)
黒が左側を受けている間に1線に白石がくるので、白6の切りが成立します。
これで黒3子が助からないので、地合い白有利ははっきりしています。


プロの投了図は良い教材になります。
皆様もぜひ注目してみてください。