白石勇一の囲碁日記

囲碁棋士白石勇一です。
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攻めの方向音痴

2018年10月24日 23時55分24秒 | 仕事・指導碁・講座
<本日の一言>
最近は手書きで文章を書く必要がほとんど無くなり、便利な時代になりました。
一方で困った問題も発生しています。
漢字を読むことには問題ありませんが、書けなくなってきました・・・。
常用漢字どころか、教育漢字から勉強し直さなければいけません。
</本日の一言>

皆様こんばんは。
NHK囲碁講座は毎月16日が発売日です。



今月の私の講座は、攻めの方向音痴です!
この表題を見てドキっとした方も多いのではないでしょうか(笑)。
本日の指導碁から実例をご紹介しましょう。





1図(テーマ図)
白△と逃げた場面です。
黒にとっては攻めのチャンスですが、AとBどちらが正しい方向でしょうか?





2図(正解)
実際のところ、色々な作戦が考えられる場面ではありますが、大事なのはしっかり状況判断をすることです。
難しい手は必要無く、黒1以下自然な手を打っているだけでどんどん黒模様が大きくなります。





3図(失敗)
実戦は黒1と力強くボウシしましたが、白2と頭を出されてみるとどうでしょうか。
白AやBからの出切りが気になりますね。





4図(失敗)
そこで今度は黒1と方向を変えましたが、ちぐはぐな動きになっています。
白12まで、下方にできるはずだった黒模様が雲散霧消、攻めによって損をしてしまう結果になってしまいました。


このようなことにならないよう、ぜひ私の講座で正しい考え方を身に付けてください!(笑)