いい女よりもいい男の数は少ない

男の恋愛ブログです。
過去の記事は随時掲載していきます。
以前読んで下さっていた方、ありがとうございます。

かんたんなこと

2016-04-11 09:46:03 | 日記
とても簡単な事なのだ。

「みんなで一緒に花見に行きました」

「みんなで一緒にホームパーティをしました」

「みんなで一緒にイベントに行きました」

そういう人生であればよかったのだ。そして、こんな事を書くと、だったら行けばいいじゃん、と言われると思うが、そういう事ではない。高校ではクラスの人気者として君臨して彼女もいて、大学生でゲイに目覚めて皆から愛されて、男女からイケメンだと認められて、どこに行っても大勢に囲まれて、毎日が楽しくて、カッコいいねと言われて、そしてイベントに行ける人生であればよかったのだ。自分は成し得なかった人生だが、他人はいとも簡単にそんな人生を歩んでいるように見える。

実際に、花見もホームパーティもクラブのイベントも行った。本当に楽しかった。でも、何かが違ったのだ。凄い楽しかったし、初対面の人も皆優しかった。後日、その中の人からメッセージが来たこともあった。でも、その美しいはずの1コマ1コマは不思議と心に残らなかった。

ああだこうだと複雑に物事を考えるのは大抵がブサイクで、イケメンは大して何も考えていないだろう。誘われたから出掛けて、楽しかったからまたねー、でよい。会ってすぐSEXしたければすればいいし、タイミングがあったから恋愛をしたのだろう。ブサイクがごちゃごちゃ言っているのだ。イケメンは色々な予定がいっぱいで忙しいのだから物事を深く考える必要はない。それをこちらは「薄っぺらい」「頭が空っぽ」と思うのだが、それも含めて羨ましい。

いい男は2種類いる。サラブレッドのようないい男とブサイクから成り上がったいい男と。
バカなのが前者でひねくれてるのが後者。
見ていてよく続いているのが、この組み合わせのカップルだと思う。






インストラクター

2016-04-11 09:06:27 | 日記
「この子いいと思うよ」

友人からの紹介で社会人になったばかりの男性と知り合った。お茶をしましょうということになり、都内のカフェで待ち合わせた。時間になるとマッチョな男性がハーパンで現れた。第一印象は「脚が凄いな」ということだった。

少し前に別れたばかりだと話してくれた。お母さんと出掛けた話、学校の話、仕事の話を夢中で話してくれる彼の笑顔が好きだった。何回目かのデートの時、「付き合おうか」と言うと、「オレでいいの?」と聞かれた。

有名なインストラクターだという事は後から知った。スタジオレッスンの事はよく分からない。よく分からないから興味が無いというよりも、知らないままの方がいい気がした。だから調べてもいないし、聞きもしなかった。それを彼は心地いいと言ってくれた。そういうものなのかもしれない。彼が話してくれた時だけ彼の仕事内容を知る事が出来た。

オレの部屋でコーヒーを飲みながら話している時、少しうとうとしていたのでそのまま寝かせた。

「ごめん、ちょっと寝てていいかな」

「もちろん、いいよ」

彼はどんどん忙しくなり、自分も忙しかったのもあって次第に疎遠になっていった。まだ若かったのもある。今なら何とかしただろう。気付いたら別れていた。

凄いカッコよくて、一緒にいると楽しくて、キラキラしているのはあくまで仕事だからだ。2人で一緒にいる分には普通の男だ。声のトーンも違うし、仕事の話はほとんどしない。派手に遊んでいる訳でもない。そのコントラストが美しくもあり、哀しくもある。

レッスン中の彼をよく見かける。声を掛ける事はないが、いつか、また一緒にコーヒーが飲めたらいいなと思っている。