その男性は男子校出身だった。ゲイだと分かってはいたが、ゲイとして認めないまま大学に進学した。大学生活は都会生活でもあった。地方の進学校に通っていた時とは全く違う、娯楽に溢れた毎日が楽しかった。色々な女性が彼の部屋に泊まり、色々な友人に囲まれ、ひとつの幸せがここにあるのではないかとさえ思ってしまうほど、先の人生は目に入らなかった。
大学3年になり、女性との恋愛が楽しくなくなってきた。男友達といる方が楽しかった。もっと言うと、男の方が好きになっていた。嘘はつけない、自分にだけは。どんなに偽っても、真実の方へと物事は進んでいくのかもしれない。彼は自分がゲイだということを、この時初めて認めることにした。
「見て、これ。オレの学生時代(笑)!!」
彼の部屋に初めて行ったとき、なぜか卒業アルバムを見せてくれた。
「この人のこと、ちょっと好きだったんだよね。」
彼が恥ずかしそうに話す顔が可愛かった。
皆、ゲイなら誰もが通った道なのかもしれない。好きな人に「好きだ。」と言えないこうした時代は。オレは新入社員時代がそうだったが、彼は男子校の時だったのだろう。自分はゲイだと認めていなかったとしても。
ずっとずっと前に、何年も前に、ほんの1、2回だけメールを往還させてもらったこともあるように覚えています。
ブラウザのブックマークを整理していたのですが、KITCUTさんの過去の記事をまた読みふけってしまいました。
ゲイであるということはさておき、「いい男」であること、実践できているだろうか?と、振り返っています。
転職は重ねたけど、仕事は真剣にやってる。望みどおりとはいかないけれど、誇りに思える仕事で、なおかつ贅沢を言わなければ衣食住には困らないところまでは来た。
ジムにも行っている、20歳頃、184cmで69kgだったけど、20年近く(!)経った今、身長は変わらず体重は86kgに。上には上がいるけれど、世間的にはマッチョの域かも。
経験を重ねて、外見も、内面も、「いい男」いや「いい大人の男」になれただろうか?
一度、「いい女よりもいい男の数は少ない」のブロガー、KITCUTさんと会って話をしてみたいものだ、そう思ったことも何度かありましたが、いつの間にか海外にばかり住むようになり、それも思っただけで終わりましたよ。
今もまた、日本から遠いところでこのコメントを打っています。
・同じオカマ系は嫌い
・男を狙ってジムに通っているのに、いざ男にモーションをかけられるとツンとしてノンケぶる
・とにかく欲張り
・自分がオカマだから、相手には男らしさを求める
・結局はゲイとしか付き合えない
・虚言癖
・妄想癖
・見栄っ張り