いい女よりもいい男の数は少ない

男の恋愛ブログです。
過去の記事は随時掲載していきます。
以前読んで下さっていた方、ありがとうございます。

愛すべき会員たち

2015-05-09 01:07:15 | 日記
ジムに通っていると、2通りいることに気が付く。顔も体も決して悪くはないのにどうでもいい人と、体はいまいちだとは思うが顔が好きだし雰囲気が好きでずっと見ていたいと思う人、だ。前者に関してはとても不思議で、単にタイプではないというものでもないように思う。むしろ条件は揃っているし、何か感じが悪い訳でもないが魅力は無いのだ。物凄く上から書いているが個人のブログなのでOKだ。顔も体も全然いいのにイケない、という男性は自分にとっては地雷だ。twitterやゲイアプリ等で釣られる可能性が高い。詐欺画像でも何でもなく、そのままイケてしまい、会ってがっかりするに決まっている。悪口を書きたい訳ではなくて、何が言いたいのかというと、効率が悪くても人とはリアルで知り合うのが一番なのだと思うのである。

ゲイであれば現場で会うとなれば2丁目かクラブイベントになる。そもそもそこに全てのゲイがいる訳でもなく、たまたまいる人達と知り合うのである。長い事、そんな非効率な事をするのは頭の悪い人と思っており、ネットで何万人もいるであろう中から地域や嗜好で探し出して連絡をした方が確実に良いはずだと思っていた。しかし、1周回って、「やはり現場で」と思うに至った。画像で選ぶ以上、顔も体も良い人だけを選び続ける。その中には「顔体良し・魅力無し」が含まれている。そもそも顔体が良い人というのが少ない中でこの作業では更に自分と合う人を引き当てる博打をやっているという事と、画像では良さが分からない雰囲気イケメンは除外され続けているという点が理由である。数撃ちゃ当たると思っていたが、そもそもが負け戦なのだ。自分に連絡を下さった中から選ぶにしても同じ事だ。タイプ外だとは思っても自分と合いそうな方と堅実に会い続けていくのであれば「数撃ちゃ」であるが、ネットでのイケメン探しは顔も体も良くて自分と合う人材を一点狙いしているだけの単なるギャンブルである。恋愛や出会いは決してそういうものではないだろう。

ジムでいいなと思う人は、はっきり言えば脱ぐと腹がちょっと出てたり、ウェアがちょっとダサかったり、もっと髪を短くすればいいのに、とつっこみどころ満載だったりするのだが、凄く愛すべき人達だ。ぜひ友達になりたいし、できることなら付き合いたい。字で書くとどうしても神経質で小うるさい感じになってしまうが、こんな事をいちいち考えて生活している訳ではない。無意識に一瞬で通り過ぎてしまう感情や記憶、印象を掘り起こして記録しているだけだ。「ちょっとダサい」などと相手を思う事はそうそうない。

好きだったけど、好きにはならないという相手

2015-05-08 22:43:54 | 日記
「いつの間にか、本気で好きになっていた。」

好きになっていい人と、好きになってはいけない人がいる。後者は既婚者、恋人有りの人。ゲイにとってはノンケがそれにあたる。自分がその区別ができるようになったのは23才の時にノンケの会社の先輩を本気で好きになって苦しんでからだ。恋愛経験が未熟な若い頃はとにかく相手を好きになりやすい。「ちょっといいな」と思った5秒後に、果たして好きになっていい相手だろうか、と理性で感情をコントロールできるかどうかが恋愛初期においての最重要なスキルのような気がする。

「こんなにも好きになっていたのか。」

好きになってはいけない相手の項目に、「職業」もある。自分もゲイで相手もゲイであれば好きになっていいとも言い切れない。自分が通うレッスンの先生がゲイであっても、好きにならない方が無難だと思う。純粋に何かを学びに通い始めたのであれば、好きにならない方がいい。好きになったとしてもゆっくりと恋愛感情は捨てていくのがいいだろう。好きな相手を「好きじゃない相手」に変換していく作業は、胸がえぐられるような痛みを伴う。好きなんだ、こんなに。と、夜寝付く前に、改めて自分の感情に驚かされる日もあるだろう。でも、必ず上手くいかないとは言わないが、上手くいかない確率が高いのであれば手を出すべきではない。人は自分が思っている程強くはない。好きな分、ツライのだ。忘れるのも苦しいし、のめり込んだ末にどうにもならない絶望を背負うのも苦しい。どうせ苦しいのだ。ならば、苦しむのは早い方がいい。

好きな相手がいた。本当に好きだった。でもどうにもならなかった。相手を恨んだし、自分を憎んだが、筋違いの怒りだと分かっていた。振られた訳ではない。相手はノンケで何も始まってもいなかったのだから。自分は恋愛上級者だと思っていた。モテもしないが、それなりに経験は積んできたつもりだった。それなのに、こうも簡単に掟を破ってノンケを好きになっている事に笑ってしまう程だ。ノンケを好きになってはいけない、というのはゲイの恋愛の初歩の初歩だ。何より自分のゲイのスタートが、それこそノンケの先輩を好きになって苦しんだはずではなかったか。なのに好きになってしまっていた。まるで交通事故にでも遭ったかのように。

5秒どころではない、2日かかって理性を取り戻した。相手を恨むのは筋違いだ。相手は何も悪くない。あれだけの顔と体があれば女性にモテない訳がない。好きな女性ができて、付き合って、いや付き合っていようがいまいが思いのままに誰とどこで何をしようと自由ではないか。なのにそれを想像するだけで胸が苦しい。嫉妬というより絶望だ。なぜ自分はゲイに生まれたのだろう。ブスでもいいから女性にさえ生まれていたら彼と付き合う可能性が0ではなかった。自分の努力で容姿などいくらでもどうとでもなる。それが分からない女が多いのも事実だが、そんな事は自分には全く関係のない事だ。

2つだけ分かる事がある。自分は結局、この恋愛をちゃんと忘れる事ができる人間である事と、これをバネにして確実に次の何かに向かう、という事である。挫折して絶望して、這い上がって生きてこれたのは自分がブサイクだったからだ。それは生まれながらのイケメンにはできない技だろう。ゲイの中でも桁違いのイケメン達に多く見受けられるのがSEX依存か精神病だ。中級クラスからのし上がった成り上がりのイケメン(元ブス)にそんな者はいない。メンタルが弱いからそうなるのだ。顔だけで何となく良いポジションを与えられてきたのだろうから当然大した挫折もなく、絶望した事などないだろう。20代で芸能人並みに顔がいい男はほぼ鍛えていない。顔だけで何とかなっている人生であり、お誘いが多くて時間がないのも手伝ってトレーニングしようと考えた事もないのだろう。ブスだから鍛えるのだ。

話は逸れたが、好きな人を好きだと思える人生でよかった。これからもそうあってほしい。普通に生きていたら、そうそう好きな人などできない。縁があって好きになったのだ。たとえ上手くいかなくても確実にプラスであり、恵まれた人生だと思わざるを得ない。そう思えるようになれているのだから、やはり恋愛上級者になれたのかなとも思う。