私は絵を見て、これ好きだなあと思える作品は大抵その構図に反応していることが多いです。
難しいことはわかりませんが、ぱっと見て「ん?」と感じる絵はその色彩より構図が気になっているようです。
画面いっぱいの魚や海老も、ほとんど空間でちょこっと鳥が枝にとまっているような絵でも
心を捉えてしまう構図にメロメロです。
奄美の杜シリーズの圧倒的な画面いっぱいの迫力も
それ以前のほぼ水墨画のカワセミの絵の簡素さもどっちもかっこいい作品です。
元々南宗画でデビューされたので、初期の作品は力強い感じではなく繊細な雰囲気ですが、
奄美に渡ったあとの絵はとてもパワフルな印象です。
風土がそうさせるのでしょうか。