長岡育英センター・ブログ

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青春の合唱コンクール

2005-11-11 23:55:41 | 川上のひとりごと日記
中学生の歌声はどこまでもストレートに、川上の
耳に、心に、体中に、響いてくるのでした。

そして、34歳のわたしにも、もう一度あの青かった
中学生時代に戻り、クラスのみんなで歌った時間を
取り戻したいと思わせるものがあったのでした。

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きょうの午後、とある中学校の合唱コンクールを聞いて
きました。全校の13クラスが各クラスで「1曲」(!)を
歌い、その歌声を競うものです。会場はリリックホール。

最初は、中学生の歌は、なーかなかやるねぇ。
小学生や保育園のみんなとは違って、またうまいなぁ。

…なんてことを漠然と感じていました。

が、中盤あたりからなんとも言えない「熱さ」を感じて
きたのでした。空調のせいではありません。

これはなんかすごいよ!?すごいですよ!?まいりました!?

って感じ。



それは、適切な表現かどうかわかりませんが、「エネルギー」
とでも言うのでしょうか、気迫とでも言うのでしょうか。

クラスのみんなの気持ちがぐーんと一つにまとまっている
クラスと、そうでないクラスがまぁあるとは思うのですが、
程度の差こそあれ、そうした子ども達のエネルギーが
ステージの上で激しくバチバチっといっているような
「熱気」が感じられるのです。

そして、涙こそ出ませんでしたが、これだけ歌に熱中して
努力している中学生の歌う姿に強く胸を打たれ、心を動かされ、
晴れ晴れとした、爽快な気持ちで、でもどこかやるせないような
不思議な気持ちで会場を後にしたのでした。


そうだ。青春だ。


口に出すことさえ憚られるが、この感覚こそ青春だった。

青春はなんと不確かで不安で儚いことか。
それでいて、なぜかさわやかで美しい。

そして、真剣でちょっとしたことにも一生懸命で、
でもそんなところを人に見せるのは照れてしまうんだけど、
でも、やっぱりやる時はやる!マジメになる時はマジメ!

青春って、カッコ悪いけどカッコいいんだよねぇ。
この一途な感じが、真剣な感じが青春だよ。


……などと思いつつ、車などに乗り、子ども達の待つ保育園に
戻るのでした。


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川上も記憶があります。この熱さ。

中学校の3年生の2学期から、だんだん行事を終えていく毎に、
クラスががっちり一つになっていくような、結束していくような、
ボルテージが上がっていくというか、男子女子の垣根を越えて
盛り上がっていく一体感を、かつて感じたことがあります。

そして、まだ「何者でもない」中学生だけれども、いつか大人に
なったらなる「何者」かのために、カッコ悪くもがきながら、
あがき苦しみながらも、いつかつかむ未来のために努力していた
中学生時代のことを、昨日のことのように思い出しました。


いいなぁ。中学生。
ヘンな意味じゃなくて。(笑

川上も戻りたいです。中学生。
うらやましいです。中学生。

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さて、肝心の歌についてですが、歌は技術ももちろん大切だけれども、
歌を通して、歌うことを通して、一体みんなで何を伝えたいのか、
「何」を「どう」表現したいのかを考えて、それを実践することの
方がずっと大事なんだと感じたのでした。

それを感じさせられる1時間半でした。

歌は技術ではなく、表現である。いいじゃないですか。上手いか
下手かではないのです。

きっちり上手いことを目指すのは当然ですが、最終的には
技術だけではなく、聞く人の心を動かすものはなにか?!
もちろん、心なのです。

あたかも絵画の酒井式の酒井臣吾先生が言っているように、
「絵は図ではない」図は正確さが求められるが、絵は正確で
ある必要はない。つまり、それは表現であるから。という
趣旨の言葉がありましたが、音楽でも同様なわけです。

音符を通して作曲者は何を伝えようとしているか。

便宜上、紙に書くために「音符」を借りて音楽を「楽譜」に
記録しているのであって、「楽譜」をそのまま演奏することが
100%ではないのです。

その作曲者の意図を的確に読み取り、さらに歌い手に
伝えることが出来て、的確な技術を伴って、表現し
歌うことが出来れば、聞き手には最高の音楽として
伝わるのです。

たぶん。

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中学生の合唱コンクールでそんなことを考えさせられて
帰ってきたあとに見た育英センターのみんなの歌は…

どっこい負けちゃぁいませんゼッ!!

これが、なかなかどうして、素敵だったのでした。




これから、きょうのことを参考にして、中学生の熱気に
負けないくらいに「最高の音楽」を、「音楽の楽しみ」を
育英センターの子ども達とも探して、求め続けていきたいと
思ったのでした。




合奏にかけるみんなの熱い気持ちも、少しずつ大きくなって
来ているのでした。



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Step by step, IKUEI!!!
 by 川上