長岡育英センター・ブログ

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この人のそばにいれば大丈夫

2005-11-27 22:51:40 | 川上のひとりごと日記
木曜日のこと。

「災害時の子どもの心のケア」研修会というものに
出てきました。

札幌から先生をお招きしての講演会。その先生は昨年の
中越地震の直後に小千谷市を中心に子どもの心のケアに
あたったという児童精神科のお医者さん。

講演のレジュメにあった言葉が印象的でした。

それは、災害時の子どものケアについて最も簡潔に
まとめた6項目の内の4番目。


こどもが「この人に抱きつき、この人と手をつなぎ、この人の
そばにいれば、だいじょうぶだ」と感じることができるおとなが、
ずっと付いていてあげることが、子どもの心のケアの第一歩であり、
最重要事項である。

 札幌市立病院 児童精神科医 黒川新二先生監修
 「北海道 災害時の子どもの心のケア」より


子どもの心のケアというと、もちろん専門的な知識が
ある児童精神科の先生などの人も必要ですが、わたし達
身近な大人にも出来ることがあったのです。

それは、災害で傷ついた子ども達に寄り添ってあげて、
抱きしめ、手をつなぎ、大丈夫だと感じさせてあげること。

あの地震の後、程度の差はあったものの、心に
少なからず傷を負った子ども達は育英センターにも
保育園にもいたはずです。

そんな子ども達に、保育園の職員、育英センターの
スタッフが、少しでも力になることがはたして出来て
いたのだろうかと、今でも自問自答しています。

こんな災害は二度と来てほしくはないけれども、
災害に限らず、傷ついた子ども達がいたら、そっと
近くに寄り添い続けてあげることができたらいいなと
思います。

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子どもは、自分からSOSを発信することができない。
「助けて」と言わないのは、誰に助けを求めたらよいのかが
分からないからである。平気な顔をしているのは、茫然自失
しているためである。

 同上「北海道 災害時の子どもの心のケア」より


上のこともまた水谷修氏のいう、家庭で、学校で、
社会で、傷ついてしまった子ども達を助けるやり方と、
肝心なことは変わらないんだと感じました。


災害でも、日常生活でも、子どもの心がピンチになった
時に大人が出来ることは、同じなのです。


大切なことは子どものそばに、しっかりした大人が
寄り添ってあげること。そしてこどものSOSを
見逃さないこと。

忘れずにいたいです。

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Step by step, IKUEI!!!
 by 川上