長岡育英センター・ブログ

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ジャック・オー・ランタンを作ってみた

2006-10-11 23:09:49 | きょうの育英
ジャック・オー・ランタンを作ってみました。
なんで最近ハロウィンばかりなのかって?

その答えはまた後ほど。

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さて、買ってきたかぼちゃ。
ホームセンタームサシで1つ200円。

大きさは「小さい」のか「どデカイ」のしか
ありません。この中間がほしいんだけど。

とはいえ、試しなので小さいのを購入。

大きさは、写真では大きく見えるかもしれませんが、
直径はおよそ12~3cm。ちっちゃいです。

ジャック先生に見せたら、
「Pumpkin? チッチャイネー!?」
「Halloween!!」と言ったら、
「Oh! Happy Halloween!!」と返されました。

まるっきり夏みかんみたいな小ささです。
いよかんぐらいの大きさと言ったらいいでしょうか。

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作り方です。

1.アタマの部分をくるりとナイフで切り開きます。
 上の部分はこの後フタにするので、捨てないように。
  刃物の扱いには十分注意が必要です。
  固いかな?と思ってブスリと刺すと、中は意外に
 抵抗ありません。力の入れすぎに注意。

2.中身のタネやワタを掻き出します。
  ひたすら掻き出します。ワタというか、
  繊維がひたすらあります。
  フルーツみたいな、メロンみたいな感じです。

3.顔の下書きをクレヨンなどで薄く書きます。

4.細いナイフで彫っていきます。
 薄く、刃の幅が細い方がカットしやすいでしょう。

きょうは、厚みも、幅もそこそこにある、
ペティナイフを使ったので、ざっくりとしたカットでした。


5.中に火を灯します。
 アロマ用の浅いカップに入ったキャンドルなどが
 使いやすいでしょう。




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できあがったジャック・オー・ランタンを
子ども達に見せてみると、「うぉおぉ~」の声。

「作ってみたい?」と尋ねれば、
「うーん!!作りたい!!!」」の声。



実は、保育園の作品展に出品する予定です。

今年の育英センターの作品テーマは「ハロウィン」。

ようやくこの10年くらいで日本国内でも
定着してきた感のあるお祭りですが、お店のディスプレイ
では見ても、家庭にはまだまだ。

育英センターの作品から密かにムーブメントを起こします。

ということで、作成風景などは、随時お知らせしていきます。
おたのしみに。

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Change!! IKUEI!!
 by 川上

ジャック・オ・ランタン

2006-10-11 17:14:47 | 携帯日記
ついに本物登場。

水谷修先生講演会レポート

2006-10-11 07:31:48 | 川上のひとりごと日記
水谷修講演会レポート

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10月1日に長岡市立坂之上小学校で行われた
水谷修先生の講演会のレポートです。


長文です。

水谷先生の子ども達に向けるやさしい表情=「やさしさ」と
子ども達を蝕む夜の世界、薬物、大人達と戦ってきた
「厳しさ」の対比が印象的でした。

「法は守るためにあるんです」
と静かに、厳しく言う言い方は、実に厳しく、
真剣勝負してきた水谷先生の姿勢がうかがえます。



レポートと言いながら、川上の主観を混ぜても
つまらない文章になるので、以下、講演の要旨を
ざっくり、ところによっては詳細にまとめてみました。

話の「枕」の部分など、カットした部分もあります。

ちなみに録音、ビデオが不可でしたので、前から4列目に
座り、ノートになぐり書きしていったメモから起こた文です。
よって、細部が多少違うかもしれません。ご了承下さい。

詳しくは水谷先生の著書を読んでください。(笑

なお、個々のエピソードに登場する子ども達の氏名は
イニシャルにいたしました。


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長岡蒼柴ライオンズクラブ主催、
市民公開講座 夜回り先生 水谷修講演会
「いま、子ども達は…」
~夜回り先生からのメッセージ~

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さて、水谷は皆さんとは違う「夜の世界」に生きる人間です。

今夜はこの後、新潟で講演会をします。夜は古町で夜回りを
します。水谷が歩いていくと、街の角角に立っている客引き、
呼び込み達が、携帯で連絡を取り合い、あちこちで姿を隠す。


皆さんは美しい自然、太陽の下で生きている。

夜の世界は違います。

横浜市立港高校に赴任してから、夜の生活が始まりました。

学校が終わると23時。

「早く家に帰れ」と自校の子ども達に呼びかけることから
始まった。

そして「昼の世界に戻れ」と言って、夜の世界と戦っている。
1000人以上の人を逮捕させている。


新潟では、中学校の教諭が卒業した女子生徒と淫行していた。
「見せしめ」「さらし者」にするため、授業中に逮捕させた。

子どもを傷つけた大人は許さない。


水谷はそういう男です。


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夜の世界は真っ暗な世界です。


子ども達、明るくてきれいで、楽しそうと思う人いるか?

じゃぁ、朝行って見てごらん。

夜の街は、朝見てみると、みな偽物です。
ゴミだらけ、腐ったニオイ、薄っぺらな看板。

夜の街は嘘の街だ。



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大人に聞きます。

子どもにかけた言葉で、温かい、美しい、やさしい言葉と、
ひどい、きつい言葉、どちらが多かったでしょう?

なぜですか?皆さんの子どもそんなに悪い子ですか?



じゃ、子ども達に聞きます。

親に誉められた回数と、叱られた回数とどっちが多いですか?


えぇ?きょうは長岡の不良ばっかりが集まっているのか?


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大人はイライラしている。
経済の回復は地方はまだまだです。

「和を以って貴しと為す」は、今は昔です。

父は会社でイライラ。家に帰ってイライラは母親に。
子は母にイライラし、母は子にイライラする。

かけがえのない子どもに、イライラをぶつける…。
子どもはどうしたらいいのか。

父は外でお酒でも飲んでなんとかなるだろう。
母親も外に出てなんとかできる。

昼の学校、夜の家庭しかない子ども達には、逃げ場所がない。

子どもは追い込まれ、自分が悪いんだと責める。

薬に走るか、リストカット、援助交際。

これが、子どもを追い込む理由です。


夜の子ども達に。

それが、6年前から変わってきました。
講演会で出会った子ども。夜の世界の子ではない。
どこから見ても普通の子が「リストカット」していた。

ちなみに、かつて新潟ではリストカッターが多かった。
それが2年前の中越地震で減りました。

助け合って、生き残って、リストカッターは減った。

リストカットしてる人のいない学校は少ないのです。
地方ほどリストカットは多い。

夜遊びに行こうにも、街が遠く夜遊びができないから。
すると、夜遊びできないから暗い部屋に閉じこもり、
手首を切る。

あるいは医者に行って薬を処方してもらい、
多量に飲むOD(オーバードーズ)

「夜眠れない子ども達」と呼んでいる。

このうち95%は女子、5%が男子。
男の子は要注意です。我慢に我慢を重ねているから。

自分の子どもを調べるには、午前2時の子どもの様子を
そっと覗いてみることです。

寝ていたら大丈夫。家にいない、眠れないようだったら注意。

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大人は1日50個は子ども達に、やさしい温かい美しい言葉を
かけてあげてほしい。

この一言がどれだけ子どもの命を助けるか。

○○好きだよ。でもいい。

「好きだよ」が照れるなら、なんでも良いから
「○○してありがとう」でも。

小・中・高の先生は、早速職員会議を開いて
1日10個は子ども達が誉めてもらえるようにしてほしい。

学校で、家庭でやさしい美しい温かい言葉で、子ども達を
おおってあげてほしい。

そうすれば、非行、犯罪、心の病にはならない。
なったとしても浅く済みます。

子ども達も、その温かい美しいやさしい言葉を受けたら
親に返すんだぞ。

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転機は福岡の一人の少年との出会いから。

当時も夜回りはしていたが、夜回りでは夜の部屋で
一人でいる子ども達には会えないのです。

どうしたらいいか。
基本的には信用していないが、テレビ、マスコミの
力を借りるしかなかった。

そして、それらのメディアを通じて、水谷が君たちの存在、
苦しみに気付いたぞと発信した。


水谷のスタンスは、
「今までのことはいいんだよ。ただし、命を落とすのはダメ。」

そして、水谷の仲間の法、警察、精神科医などの仲間で
取り組んできたが、残念ながら、この日まで16名の命は
救えなかった。


水谷を手伝い、子ども達にメールを返す仕事を手伝ってくれた
仲間も、耐えきれず去っていった。

「自分たちだけでは無理だよ」と。


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小学4年生の男の子の話。

電話で
「これから死ぬんだ。
水谷先生、本当にいたんだ。じゃこれから死ぬ…。」

最初はリストカットを覚えたが、今はヒモで首を絞めている。
お尻はカチカチ山。パチンコで負けた親の腹いせに、
タバコの火を押しつけられ、それを耐え続けてきた。

学校でもいじめに遭っている。しかし、先生に言ったら、
「いじめられるおまえが悪い」と言われた。

「誰か信用できる大人はいないか?」
「ばあちゃん校長先生ならいるよ。やさしいんだよ。」

翌日校長先生に伝えて、校長先生は彼の話を聞いて
抱きしめた。そして、水谷と約束をした。

・彼を家に戻さないこと。
・県の児童相談所に電話して彼を施設に移すように。
・転校させてほしい
・校長は自分自身を処分すること

子どものいじめで責任をとった大人はまったくいない。
その意味で責任をとってほしい。

校長は、彼を自分の養子にした。

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5年前横浜の定時制高校時代、
クラスでイタリア製の財布の盗難があった。

すぐに目撃した生徒が「盗ったのを見た」と。

その目撃された生徒と二人きりになり、
罪を問いただすこともできた。

しかし、「見てまた戻したんだよな。」と話した。

しまった…と思った。
誰が悪いのか。盗った人だろうか?

否。担任だ。

「「管理責任者 水谷」と書いてあるだろう。盗った子に罪はない。」
クラスの子ども達にはそう話し、水谷のお金と職員から集めた
ポケットマネーで弁償した。


お金に困っていることを打ち明けられない「人間関係」を
作っていなかった自分が悪かったのだ。

子どもを追い込むことも可能だが、
あのとき子どもを追い込んでいたら、その子は居られなくなっただろう。

子どもは不完全だからこそ、子ども。
失敗するし、過ちもする。

だから許していくのだ。
少年法の考え方もそこにある。



子どもの過去も、今も、許す。

「いいんだよ。
やったことはしょうがない。
でも罪は償おう。」

過去は許して、「いいんだよ」と認めて、
これからを心のゆとりを持って生きてほしい。


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子どもに忍び寄る最大の魔の手は「薬物」。

今は、第三次覚醒剤濫用期にある。

特徴的なのは、薬物史上初めて、10代の子ども達に
使用者がいること。

子どもの非行は、集団です。
大人と違い、子どもの薬物汚染は面で拡がる。

子どもの5割が薬物汚染の危険にさらされている。


長岡も例外ではない。
市内のすべての高校でも薬物の危険が近付いている。

1位は新津、2位は新潟、豊栄、3位は長岡、4位が上越。

市内すべての高校から、薬物の相談が来ています。

決して他人事ではないのです。


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少年Mの話。

Mは母子家庭で、シンナーを吸っていた。

母は寝たきりで、8か月一銭もない生活をした。
貧しかった。

でも、心ある大人は誰も気付かなかった。

給食の残りを給食室からもらい、
「公園で飼っている犬にやるんだ」と言って、
家に持ち帰っては、母親と食べて、飢えをしのいだ。

しかし、気付いたのはいじめっ子。
給食室からもらってきたパンを地面にまき、靴で踏みつけた。
それでもMは黙って拾って、そのパンを持ち帰り、
砂を落として、隣の部屋の人から借りた砂糖と牛乳で、
フレンチトーストを作り、母親と食べた。

それを守ったのは横浜で暴走族の親分格だったT。
MはTに着いて、暴走族に入り、シンナーにはまった。

しかし、見つかって連れ戻されると、シンナーをやめるために、
水谷の家に来た。そして、夜回りを手伝うほどに。
しかし、また実家に帰ると、またシンナーに手を出し、
つかまって戻るを3か月繰り返した。

ある日、水谷に新聞の切り抜きを持ってきて、
「シンナーをやめるには、水谷先生ではダメだ。
病院の治療が必要なんだ」と言った。

しかし、それに怒りを覚えた水谷は、「家に行ってもいいか」と
いうMに嘘を言って帰してしまった。

その時言った「きょうの水谷先生つめてーな」が
最後の言葉になった。

その夜、最後のシンナーにする「サヨナラシンナー」をしたMは、
フラッと車道に出たのだろう。車に轢かれ、即死した。

Mの母親から斎場で、骨の箸渡しを一緒にと頼まれた。

しかし、シンナーは有機溶剤。Mの骨まで溶かしていた。
骨はもろく、ことごとく崩れていた。

ようやく大きめのかけらを見つけて、母親と持ち上げた骨は
箸の間で、もろく砕けて落ちた。

「シンナーがにくい。シンナーがにくい。」と母は泣いた。



その後、Mが切り抜きで持ってきた「せりがや病院」に行った。

病院の医師は穏やかに話を聞いてくれたが、最後に
「水谷先生、あんたが殺したんだよ」と厳しく言った。

「シンナーは依存症。病気です。」

病気は愛では治らない。

タバコでさえやめられないのに、その何倍も強い薬物が
愛の力で勝てるわけがない。

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薬物・ドラッグについて。

薬物とは、簡潔に言うと
1.やるとやめられないもの
2.やると捕まるもの=法で制限されているもの

アルコールも、タバコも制限薬物です。


大阪で、大学生に飲酒させた教員を通報し、逮捕させました。
地元、新潟大学は、飲酒のワーストです。

法は守るためにあるんです。



また、処方薬を他人にあげることも、薬事法違反です。
薬は毒です。「毒を以て毒を制す」の言葉の通り。

むき出しの薬を子どもの手の届くところ、見えるところに
出しておくのも、薬物への意識の低さからです。



人前で化粧することと人前で薬を飲むこと、
どちらがみっともないと思いますか?

化粧はブスだから。(水谷先生の発言です)
一方、薬を飲むことは自分の弱いことを人に見せること。

諸外国では、人に薬を飲むところを見せないのがマナー。
人前で薬を飲むのは、日本と中国だけ。


本物の薬物教育が必要です。


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薬物には二面性がある。

快と死。心の死と、肉体の死。

薬物はどこから入ってくるのでしょう。
外国人、暴力団、そして最近は知人・仲間・先輩から。

逃れる方法は
1.話題を変える。
2.壊れたレコード作戦。同じことを繰り返す。
3.3D作戦。
  だって…、でも…、どうして…を繰り返す。
4.逃げる。
  道の明るい、広い、人のいるにぎやかな方へ逃げる。

薬物に誘われるとき、周りには親も大人もいない。


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Aという少女の話。

5年前、モーテルに連れ込まれそうになった少女を助けた。
中学3年だった。

男子学生による強姦から、彼女は中1で夜の世界に入っていた。

売春からHIVに感染。
それから人に移そうと8か月間売春を繰り返した。

エイズは発症。やがて、枯れ枝のようになって病院に。

「すべての講演で、わたしのことを話して」と約束した。

「人の美しさは、髪や服や色じゃない。心だ。
夜の世界には来ないで。昼の世界にいて。」

そして、Aは亡くなりました。

父は、その苦しむ様子に、死後
「良かったな、A。楽になったな。」と涙を流した。

Aの死は、凄惨で、むごい死だった。

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子ども達、おまえ達の中にある尊い花の種を
一生かけて咲かせるんだ。

おまえ達は、夜の世界には来るな。
Aのことを思ってくれ。


一人の大人に裏切られたら、10人の大人に訴えるんだ。
そしたら助けてくれる。

人は人との直接のかかわり合いの中でしか成長できない。

大人にお願いです。
夜の世界の子どもを恐れないで。

本当は、どの子もあったかい父母の家で、あったかい学校で
育ちたいんです。

政府は、「家庭を軸に」と言っているが、どうだろうか。
ひどい家に育った子にとって、家は安らげる場所ではない。


すべての子を支えるのは、大人の仕事です。

子どもに必要なのは、姿形の見えない大人ではなく、
一人の人間としての大人です。

下を向く小学生が居たら、声をかけてほしい。

・8・3運動をしましょうよ
大人は8時、3時の子どもの登下校時に外に立って
子どもを見守ってあげましょうよ。

・子どもは、お年寄りに「やさしさ」をあげてください。

そういう街にしていってほしい。

皆さんの仕事は、きょう話したことを生かしていくこと。
そして、街を変えていってください。■


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以上が、およそ90分間の講演のまとめです。
いかがでしょう。

あまりにも水谷先生の話が早いため、
ここに書ききれないもっと細かいエピソードもありました。

前に書いたことも、メモには残っていなくても、
当日聞いて覚えていたことです。


講演を聴いて、わたし達に、じゃぁ何ができるのか。
自分は何をしていったらいいのか。
水谷先生と、もっと話をして、いろいろなことを
聞いてみたくなりました。

しかし、その答えは、講演の中で話されているように、
子ども達に、やさしい温かい美しい言葉をかけて、
誉めて、過ちは許してあげることが大切なんだなと
思っています。

薬物の危険も、親子で、学校で、真剣に薬物教育を
していかなくてはいけない。

子どもを支え、守るのは大人の責任です。

どれも印象的な言葉ですが、
最も印象的だったのは、

「子どもは不完全だから子ども。
失敗するし、過ちもする。
だから許していくんです。
子どもの過去もすべて許すんです。

いいんだよ。

やったことはしょうがない。
でも罪は償おう。」


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Change!! IKUEI!!
 by 川上
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