【 神 ― 寛大な家主 】
人生には確かに目的がある Ⅰ
仮にあなたが旅行中で,休暇を過ごす適当な場所を探しているとしましょう。人里離れた土地をかなり行くと,美しい庭園があります。家が見えるので,泊めてもらえるかどうか聞こうとそこに近づきます。
驚いたことに玄関には,「よくいらっしゃいました。おくつろぎください」という看板があります。家の中に入ってみると,そこには,「ご自由に召し上がってください」という札の掛かった,
ぎっしり詰まった食料貯蔵庫に加えて,水道,暖房,照明など,快適な生活に望ましいものがすべて備わっています。
あなたはどんな反応を示すでしょうか。「信じられないことだ。この家の持ち主はなんて親切で寛大な人なのだろう」と言いますか。
実を言うと,この例えは,地球の造り主である神に対する人間の立場をよく示しています。
地球というこの惑星の「家」に住むようになった人々のために,創造者が寛大な家主のように必要なものをどのように備えられたかを考えてください。
立派な家には,普通天井に,明かりが付いており,また柔らかい光の常夜燈も付いているので,住人にとって夜通し真っ暗やみになることはありません。
地球には,主要な光源として太陽が,そして「夜の支配のために」月の柔らかい光があります。
『神は言った。「昼と夜が分かれるよう,天に光体が現れよ。それらは,季節,日,年を示すしるしとなる。天にある光体として地上を照らす」。するとそのようになった。 神は2つの大きな光体を造った。
大きい方には昼を見守らせ,小さい方には夜を見守らせた。神は星も造った。こうして神はそれらを天に置いて,地上を照らさせ, 昼と夜を見守らせ,光と闇を分けさせた。神が見ると,それは良かった』。
(創世記 1:14~18)
家には,暖房や様々な電気器具のための動力源がありますが,地球には太陽があります。太陽は地球にエネルギーをそそぎ,そのエネルギーは人間や植物に利用されてきましたが,
それに加え,幾世紀にもわたるその作用によって,膨大な量の燃料,特に石炭や石油などの化石燃料ができました。
必需品が十分に蓄えてある家と同様,それらの燃料は必要な時に用いられるよう地球の“地下室”に保存されています。
『神は言った。「陸は,さまざまな種類の草木と果樹を芽生えさせよ。草木は種を,果樹は種のある果実を付ける」。するとそのようになった。 陸は,さまざまな種類の草木と果樹を生み出した。草木は種を,
果樹は種のある果実を付けた。神が見ると,それは良かった』。
(創世記 1:11,12)
床がじゅうたんで覆われて美しく快適になっている多くの立派な家と同様,創造者は地球に草木や花や森の“じゅうたん”を敷かれました。また,ほんの少し造園をするだけで,
荒廃した土地がまたたく間に公園になるではありませんか。人間の仕業によって台無しにされた土地は間もなく草の“じゅうたん”で覆われます。汚染された川は,汚染源が取り除かれると間もなくきれいになります。
人生には確かに目的がある Ⅱ へ続く>>>
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