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不安 押しつぶされないために~聖書

2019年12月22日 | 日記


【不安だらけの世の中】

 
「食料品を買いに行ったのですが,クッキーしか売っていませんでした。しかも普段の1万倍の値段だったんです。次の日,どの店にも食べ物はありませんでした」。― ポール,ジンバブエ。
 
「夫はわたしを座らせ,家を出て行くと言いました。どうしたらいいのか分かりません。子どもたちはどうなってしまうのでしょうか」。― ジャネット,米国。
 
「突然サイレンが鳴ったので,走って逃げ,床に伏せるとロケット弾が爆発しました。何時間たっても手の震えが止まりませんでした」。― アロナ,イスラエル。
 
 
 
今は「不安の時代,困難な時代」です。
(テモテ第二 3:1)
人々は,経済危機,家庭崩壊,戦争,致死的な病気の流行,自然災害や人的災害にあえいでいます。それだけではありません。
「見つかった腫瘍は悪性だろうか」,「孫はどんな世の中で成長してゆくのだろうか」
といった様々な個人的な心配もあります。
 
不安すべてが有害なのではありません。試験や,演技,演奏,仕事の面接などの前には,幾らかストレスを感じるものです。
また,危険に対する健全な恐れがあれば,危害から守られます。とはいえ,過度の不安や絶え間ない不安は有害です。
6万8000人余りを対象にした最近の一連の研究で,軽度の不安でさえ,早死にの危険性が増すことが分かりました。
イエスは,「何を食べ,何を飲もうかと自分の命のことで,また何を着ようかと自分の体のことで思い煩ってはいけない」。
「あなたがたのうちのだれが、思い煩ったからといって,自分の身の丈に一キュビトでも加えることができようか」。
(マタイ 6:25,27)
と述べています。確かに,心配しても寿命は延びません。
そのため,「思い煩うのをやめなさい」と勧めたのです。
(マタイ 6:25,27)
では,どうすればよいでしょうか。
 
実際的な知恵を生活に当てはめ,神への真の信仰を培い,将来に対する確かな希望を強めるのです。
今は大変な状況に直面していなくても,将来どうなるか分かりません。
ですから,不安に対処するうえで,これらの点がポールやジャネットやアロナにどのように助けとなったか
を調べてみましょう。
 
 
「経済不況」
 
夫で2人の子どもの父親のポールはこう言います。
「国が悪性のインフレになり,食物は高騰し,入手困難になりました。食物を買うために何時間も列に並ぶのですが,列の先頭に来るころにはもうなくなってしまいます。
人々は飢えてひどくやせ細り,道に倒れる人もいました。
必需品の値段は数百万ドル,その後,数十億ドルにもなりました。ついに国内通貨は紙くず同然となり,
わたしの銀行預金や保険や年金もなくなりました」。
ポールは,自分や家族が生き延びるためには,「実際的な知恵(確かな知恵)」を働かせる必要があることを知っていました。
(箴言 3:21)
こう言います。
「わたしは電気工事の請負をしていましたが,普通の料金よりずっと安くても,見つかった仕事はどんなものも行ないました。食べ物や家庭用品で支払いをする人もいました。代金として石けん4つをもらったなら,家族で2つを使い,もう2つは売りました。ひよこ40羽を手に入れたことがあります。それを育てて売り,もう300羽買いました。その後,鶏50羽を50㌔のトウモロコシの粉2袋と交換しました。その2袋の粉で,家族とほかの数家族をずっと養うことができました」。
 
ポールは,神に頼ることこそ,だれにでもできる最も実際的な事柄であると確信していました。
神の命令に従うなら,神はわたしたちを助けてくださいます。
生活必需品を得ることに関してイエスは,
「 あなたがたも,何を食べようか、何を飲もうかと考えてはならない。また、思い悩むな。それはみな、世の異邦人が切に求めているものだ。あなたがたの父は,これらのものがあなたがたに必要なことをご存じである。ただ、神の国を求めなさい。そうすれば,これらのものは加えて与えられる」。
と述べています。(ルカ 12:29~31)
 
残念なことに,世界の大多数の人々は神の大敵対者サタンに欺かれ,物質中心の生活をしています。
人々は,現実のものであれ想像上のものであれ,必要物についてひどく心配し,本当に必要というわけではない物を得るために必死になっています。
借金をし,「借りる者は貸す者の奴隷となる」。
(箴言 22:7)
という言葉の真実さをつらい方法で学んでいます。
 
有害な決定をする人もいます。ポールはこう述べます。
「近所の大勢の人たちが,“もっと良い暮らし”を求めて家族や友人を後にし,外国へ行きました。正式な入国書類を持たずに行った人もいます。そうした人は仕事に就けず,警察の目を逃れて路上生活をする場合が少なくありません。助けを与えてくださる神に頼ろうとはしなかったのです。でもわたしたち家族は,神の助けを得ながら経済的な問題に立ち向かおうと決意しました」。


「イエスの諭しに従う」
 
ポールはこう続けます。
イエスは『明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である』。
(マタイ6:34)と述べました。
 
それでわたしは神に,生き延びるために『私たちに必要なパンを、今日私たちにお与え下さい』
(マタイ6:11)と祈りました。
イエスが約束したとおり,神は助けてくださいました。いつも一番望んでいたものが手に入ったわけではありません。
ある時,何が売られているか分からないまま列に並んだことがあります。先頭まで来ると,売られていたのはわたしの嫌いなヨーグルトでした。でも,食べ物であることに変わりありません。その晩は家族でヨーグルトを食べました。
わたしの家族は経済危機の間,お腹を空かせたまま床に就いたことは一度もありません。そのことを神に感謝しています
 
神は,「私は決してあなたを棄てない。決してあなたを見棄てるようなことはない」。
(ヘブライ 13:5)と約束しておられる。
 
「今は以前より経済的に楽になっています。でも,経験を通して次のことを学びました。不安に押しつぶされないためには,神に頼ることが一番です。神のご意志を行ない続けるなら,神(ヤハウェ,エホバ)は助けてくださいます。
詩編 34編8節には,『味わい,見よ,主の恵み深さを。いかに幸いなことか,御もとに身を寄せる人は』とあります。
この言葉のとおりだと実感しています。

ですから,再び経済危機に見舞われても,恐れたりしません。