聖書はアルコールについて何と述べていますか。
飲酒は罪ですか
聖書の答え
アルコールを適度に飲むことは罪ではありません。
聖書はぶどう酒を,生活にうるおいを与える神からの贈り物と描写しています。
「神は,家畜のために草を,人のために草木を生えさせ,土地が食物を生み出すようにする。心を喜びで満たすぶどう酒を,顔を輝かせる油を,死にゆく人間を元気づけるパンを」。
(詩編 104:14,15)
「人は皆,食べ,飲み,一生懸命働いて充実感を得るとよい。それは神からの贈り物なのだ」。
(コヘレトの言葉・伝道の書 3:13)
「さあ,喜びながら食物を食べ,上機嫌でぶどう酒を飲みなさい。真の神はあなたの行いをすでに喜んでくださった」。
(コヘレトの言葉・伝道の書 9:7)
さらに,ぶどう酒に薬効があることも認めています。
「もう水を飲むのをやめて,胃のため,また度々かかる病気のために,ぶどう酒を少し飲むとよいでしょう」。
(テモテ第一 5:23)
イエスは地上にいた時,ぶどう酒を飲みました。
「しかしあなたたちに言いますが,私は今後,天の父の王国であなたたちと共に新しいものを飲むその日まで,ブドウからできたものを決して飲みません」。
(マタイ 26:29)
「人の子(イエス)が来て食べたり飲んだりすると,『見ろ,大食いで,大酒飲みの男,徴税人や罪人たちの仲間だ!』と言います」。
(ルカ 7:34)
よく知られている出来事ですが,イエスはある婚宴の席で,寛大な贈り物として水をぶどう酒に変えるという奇跡を行ないました。
『それから三日目に,ガリラヤのカナで婚宴があって,イエスの母がそこにいた。イエスと弟子たちも,その婚宴に招かれた。さて,ぶどう酒が尽きた時,イエスの母は彼に言った,
「彼らにはぶどう酒がありません」。イエスは彼女に言われた,「婦人よ,わたしはこのことで,あなたと何のかかわりがありますか? わたしの時はまだ来ていません」。
彼の母はしもべ(給仕の人たち)たちに言った,「彼があなたがたに言われることは,何でもしてください」。さて,ユダヤ人のきよめのしきたりにしたがって,それぞれ二,三メトレテス(五,六十リットル)も入る石の水がめが六つ置いてあった。イエスは彼らに言われた,「その水がめに水を満たしなさい」。彼らはそれを縁まで満たした。イエスは彼らに言われた,「今,いくらかくみ出して,祝宴の長の所へ持って行きなさい」。彼らはそれを持って行った。祝宴の長は、ぶどう酒になったその水をなめたが,それがどこから来たのか,わからなかった。しかし,水をくんだしもべたち(給仕の人たち)は知っていた。祝宴の長は花婿を呼んで言った,「だれでも初めに良いぶどう酒を出して,人々が十分に飲んだころ悪いのを出すものなのに,あなたは良いぶどう酒を今まで取って置かれました」』。
(ヨハネ 2:1~10)
飲み過ぎによる危険へ続く>>>