gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/kobe/region/kobe-20200601014
一部引用
陽向君は昨年3月から1年間、長野県泰阜(やすおか)村に山村留学。留学先では食器や箸など、身の回りの物を自分たちで手作りするのがルールだった。陽向君も集団生活を送りながら、工房を持つ職人から陶芸や木工、刃物の研磨などを教わった。
3月末に神戸に戻り、友だちに成長した姿を見せようとした矢先、新型コロナで学校が休みに。友人にも会うことができない中、「自分の好きなこと」に打ち込むことを決めた。
手始めに母親の奈緒さんの包丁を研ぐと、何年も使い込んだ刃は見違えるような切れ味になった。喜ぶ母の姿に「より多くの包丁を研ぎたい」と近所の人に声をかけ、
さらに4月22日からはフェイスブックでも「無償で研ぎます」と呼び掛ける。
のめり込んだ陽向君は、多い日には20本もの包丁を研ぐ。砥石(といし)にもこだわり、刃をチェックする姿は、まるで小さな刀匠。
仕上がりが評判を呼び、九州など遠方からも依頼が舞い込むようになった。