政治家が“アルマゲドン”に危機感 聖書から分かること
2022年10月10日月曜日の朝,ロシアがウクライナ全土の複数の都市にミサイル攻撃を行いました。これは,その2日前にクリミア半島とロシア本土を結ぶクリミア大橋が爆破されたことに対する報復措置でした。こうした事態になる直前に,政治家たちはアルマゲドンがもうすぐ起きるかもしれないと警告していました。
「アルマゲドンが起きる可能性がこれほど高まったのは,[米国大統領ジョン・F・]ケネディの時代のキューバ危機以来である。……戦術核兵器を安易に使用しながら,アルマゲドンを回避する道があるとは思えない」。
米国大統領ジョー・バイデン,2022年10月6日
「確かにアルマゲドンになると思います。これは地球全体にとっての脅威です」。ウクライナ大統領ボロディミル・ゼレンスキー,核兵器の使用によって何が起きるかを尋ねられて,
BBCニュース(英語),2022年10月8日
核兵器が使用されるなら,アルマゲドンが起きるのでしょうか。
聖書からどんなことが分かりますか。
核兵器が原因でアルマゲドンが起きるのか
いいえ。アルマゲドン(ハルマゲドン)のことは聖書の中に1度だけ,啓示・黙示録 16章16節に出てきます。
『汚れた霊どもは、ヘブライ語で「ハルマゲドン」と呼ばれる所に、王たちを集めた』。
(啓示・黙示録 16:16)
アルマゲドンとは,国と国との戦争ではなく,神様と「全世界の王たち」との戦争のことです。
「それらは邪悪な天使たちの息であって,奇跡を行い,全世界の王たちのもとに向かう。全能の神の大いなる日の戦争に王たちを招集するためである」。
(啓示・黙示録 16:14)
神様はこの戦いで人間の支配を終わらせます。
「この王たちの時代に,天の神は決して滅ぼされることのない王国を建てます。その王国はほかのどんな民にも渡されません。これらの王国を全て打ち砕いて終わらせ,その王国だけが永遠に存続します」。
(ダニエル 2:44)
地球と人類は核戦争で滅んでしまうのか
いいえ。将来,核兵器が使用されるとしても,神様は地球が滅んでしまうことを決して許しません。
聖書はこう述べています。
「地球は永遠に存続する」。
『世代は去り,次の世代となる。しかし地球は永遠に存続する』。
(伝道の書・コヘレトの言葉 1:4)
「正しい人は地上に住み続け,そこで永遠に暮らす」。
『正しき者は地を受け継ぎ,いつまでもその地に住む』。
(詩編 37:29)
一方,現代の出来事と聖書の預言を照らし合わせると,人類史の転換点が近づいていることが分かります。
『イエスがオリーブ山の上で座っていると,弟子たちが自分たちだけで近づいてきて,言った。「教えてください。そのようなことはいつあるのでしょうか。あなたの臨在と体制の終結のしるしは何ですか」。そこでイエスは言った。「誰にも惑わされないように気を付けなさい。私の名を使う人が多く現れ,『私がキリストだ』と言って多くの人を惑わすからです。あなたたちは戦争の音や戦争の知らせを聞きます。動揺しないようにしなさい。これらのことは必ず起きますが,終わりはまだなのです。国民は国民に,王国は王国に敵対して立ち上がり,あちらこちらで食糧不足や地震があります』。
(マタイ 24:3~7)
「このことを知っておきなさい。終わりの時代は困難で危機的な時になります。人々は自分を愛し,お金を愛し,自慢ばかりし,傲慢で,神や人を冒瀆し,親に従わず,感謝せず,不忠実になります。 自然な愛情を持たず,全く人に同意しようとせず,中傷し,自制心がなく,乱暴で,善いことを愛しません。人を裏切り,強情で,思い上がり,神ではなく快楽を愛し,信心深く見えても実際には神を敬っていません。こういう人たちから離れなさい」。
(テモテ第二 3:1~5)