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産業医が見た「ストレスに弱い人」の決定的要因 ~東洋経済オンライン

2019年10月24日 | 日記

 

産業医が見た「ストレスに弱い人」の決定的要因
学生時代のエリートが挫折する深い理由

武神 健之 : 医師、医学博士、日本医師会認定産業医、
一般社団法人日本ストレスチェック協会代表理事

【クリック】
https://toyokeizai.net/articles/-/308940

一部引用

日々、産業医として診察をしていると、学生時代に優秀だった人が、
社会人になってストレスに悩み、心身ともに疲弊し潰れてしまうというケースを見かけます。
一方、学生時代には目立った成績ではなかった、クラスの平均かそれ以下だった人が、
社会人になり結果をしっかり出し、人望も厚くどんどん昇進していくこともあります。

この違いはどこにあるでしょうか。
産業医として、通算1万人以上と面談するなかで見えてきたのは、子ども(学生)時代の過ごし方に影響しているということでした。

どのような子ども(学生)時代を過ごし、どのようなスキルを磨けば高いストレス耐性が身に付くのか、ここにお話しさせていただきます。


認知能力を超える非認知能力を持っている

比較的ストレスに強い人に子ども時代について聞いてみると、多くの人が、認知能力だけでなく、
非認知能力を継続的に育まれてきたという共通点がありました。

認知能力とは、テストの点数や偏差値、IQなど、数字で測定可能で、従来の学校教育等で重点が置かれてきたものです。
ハードスキルとも言われ、言われたことをやる、過去問、塾や予備校、丸暗記などの時間効率がよい勉強によって得られやすい特徴があります。

一方、非認知能力はソフトスキルとも言われるようなものです。数字だけでは測れない、総合的人間力を意味します。

勤勉性、外向性、協調性、精神的安定性などが代表的ですが、ほかに、まじめさ、好奇心、社交性、利他性、
自己肯定感、責任感、想像力、やり抜く力、自主性、積極性、コミュニケーション力、共感力、柔軟性、忍耐力など。
さまざまなものがあります。

なぜ“総合的”と呼ぶかというと、例えば、回復力(レジリエンシー)に優れる人がいたとして、
その人は回復力に優れるという1点だけで、メンタルヘルス不調になりにくいのではありません。

そのような人は多くの場合、職場で日頃から上手にコミュニケーションを行っていたり、わからないことを人に聞く素直さや謙虚さ、
また、周囲を巻き込む行動力、そして自身の試行錯誤ややり抜く力など、さまざまな要素を持っていたりします。
そのため、そもそも回復力をそこまで要さない、要したとしても周囲がサポートしやすい人なのです。
非認知能力とは、このように複合的なものなのです。

 


社会人で仕事をするうえで3つの必要なこと

いくら優秀でも社会では通用しないことは多々あります。
それは、学校の授業では教えてくれない、社会人として仕事をするうえで必要な3つのことが欠けているからです。

まず、学生時代は、試験など自分のことを解決することが求められていましたが、社会人になると相手(お客様やチーム)
の課題を解決することが求められます。
他人のために何かをするには、相手の問題を察したり、聞き出す共感力やコミュニケーション力や利他性などが必要です。

2つ目は、協調性や忍耐力、回復力です。学生時代は仲のいい友達たちと過ごしていればよかったですが、
社会人は上司やクライアントなど、苦手だったり気の合わない人たちとやっていかなければなりません。

3つ目は、行動力、やり抜く力、責任感です。学生時代は勉強で知識をつけて試験で点を取るという“机上”での作業で評価されましたが、
社会人は、知識を活用して結果を出す“行動”が求められます。それには行動力、やり抜く力などが必要になるのです。

これらはいずれも、非認知能力といわれるものです。非認知能力の高い人は、自分の知らなかった新しい世界の人々と交わっても協調し、
試行錯誤を繰り返し、転んでも立ち上がることができます。その姿勢こそが、ストレスに強いと言われるゆえんなのです。

 

 

産業医として過去1万人以上の人と接するなかで、このような経験のある人たちには共通して、
物事に対し純粋に気持ちいい、またはうれしいと感じる気持ちがあること、
達成感や悔しさなど挑戦や試行錯誤の後に得られるものがあるということを体験していること、
1人ではできなくても仲間との協力や思いやりなどで乗り越えられる、という3つの感情があることがわかりました。