主のしもべは争ってはいけません。温和を身に着けなさい。
「主の奴隷は争う必要はありません。必要なのは,誰にでも穏やかに接すること,教える資格があること,不当な扱いを受けても自分を抑えること, 好意的でない人たちを温和な態度で教えることです。もしかしたら神は,その人たちが悔い改めて真理の正確な知識を得られるようにされるかもしれません」。
聖書(テモテ第二 2:24, 25)
「主の僕は,争ってはなりません。むしろ,すべての人に親切で,巧みに教え,忍耐強く,反対する者を柔和な心で教え導かなければなりません。恐らく神は,その人々に真理を深く悟らせるために,悔い改めの心を与えてくださるでしょう」。
(テモテ第二 2:24, 25)
温和を身に着けなさい
「神の選ばれた者,また聖にして愛される者として,優しい同情心,親切,へりくだった思い,温和,そして辛抱強さを身に着けなさい」
(コロサイ 3:12)
使徒パウロは仲間の油そそがれたクリスチャンたちに,「神の選ばれた者,また聖にして愛される者として,優しい同情心,親切,へりくだった思い,温和,そして辛抱強さを身に着けなさい」と勧めました。「身に着けなさい」と訳されているギリシャ語の時制は,緊急感を抱いて取るべき行動を意味しています。
選ばれ,聖にして,神に愛される油そそがれた者たちは,温和のような特質を身に着ける点でぐずぐずしてはなりませんでした。
パウロはこう続けました。
「だれかに対して不満の理由がある場合でも,引き続き互いに忍び,互いに惜しみなく許し合いなさい。神(エホバ,ヤハウェ)が惜しみなく許してくださったように,あなた方もそのようにしなさい。しかし,これらすべてに加えて,愛を身に着けなさい。それは結合の完全なきずななのです」。
(コロサイ 3:13,14)
「互いに忍び合い,責めるべきことがあっても,赦し合いなさい。主(神)があなたがたを赦してくださったように,あなたがたも同じようにしなさい。これらすべてに加えて,愛を身に着けなさい。愛は,すべてを完成させるきずなです」。
(コロサイ 3:13,14)
温和な気質の牧者たちが必要
真のクリスチャンは,『淫行,汚れ,性的欲情,有害な欲望,また強欲に関して,自分の肢体を死んだものとする』よう一生懸命努力します。
また,憤り,怒り,悪,ののしりのことば,卑わいなことばなどの織り地を含む古い衣服を脱ぐ点でも努力します。
「ですから,性的不道徳,汚れ,奔放な性欲,有害な欲望,また貪欲つまり偶像崇拝に陥らないよう,地上の体の各部をいわば殺しなさい。そのような事柄のために神は憤りを表そうとしています。 皆さんも以前は,そうした事柄が伴う生き方をしていました。しかし今は,それらを全て捨て去らなければなりません。憤り,怒り,悪い行い,暴言,口から出る下品な言葉を捨て去りなさい。 互いにうそをついてはなりません。古い人格とそれに伴う習慣を脱ぎ捨て,新しい人格を身に着けましょう。新しい人格は,それを与えてくださる神の性質に沿って,正確な知識によって新しくされていきます。 この点で,ギリシャ人とユダヤ人に違いはなく,割礼を受けている人もいない人も,外国人もスキタイ人(未開人)も,奴隷も自由民も同じです。キリストが全てであり,全ての人と結び付いています」。
(コロサイ 3:5~11)
「古い人格」(字義どおりには「古い人」)を脱ぎ捨て,ふさわしい衣服である「新しい人格」(または「新しい人」)を着けます。
「すなわち,これまでの生き方に従ってきたあなた方を,言い換えれば,人を惑わす情欲に流されて堕落しきった古い人を脱ぎ捨て,精神も霊も新しくされて,神にかたどって造られた,まことの義と崇高さを備えた新しい人を身にまとうということです」。
(エフェソス・エペソ 4:22~24)
同情心,親切,へりくだった思い,温和,辛抱強さなどで織り成された彼らの新しい衣服は,問題を解決する上でも,敬虔な生活を送る上でも役立ちます。
「平和をつくる人たちは幸福です。神の子と呼ばれるからです」。
(マタイ 5:9)
「私があなたに憐れみを掛けたように,あなたも仲間の奴隷に憐れみを掛けるべきではありませんでしたか」。
(マタイ 18:33)
「天の父が憐れみ深いように憐れみ深くありなさい」。
(ルカ 6:36)