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ハルマゲドン(一部の聖書翻訳では、アルマゲドン)・・・聖書

2020年04月07日 | 日記

 

「ハルマゲドン」
 
(Har-Magedon)「メギドの山・丘」を意味するヘブライ語に由来
 
この名称は「全能者なる神の大いなる日の戦争」と直接関連づけられています。
この語は特に、「人の住む全地の王たち」が集められて、神(ヤハウェ、エホバ)とイエス・キリストによる王国とに反対するようになる状態または状況を指して用いられています。
 
聖書の幾つかの英訳では「アルマゲドン」と訳されています。
 
 
ヘブライ語から取られているハルマゲドンという名称は、「メギドの山・丘」を意味しているに過ぎません。
 
その幻を記録した使徒ヨハネの時代の前やその時代中に、「メギドの山・丘」と呼ばれる実際の場所は約束の地の中にも外にも存在しなかったようです。
したがって、ハルマゲドンの意義は古代の都市メギドに関連した出来事に由来しているようです。
 
メギドはカルメル山の南東数キロの所に位置し、エスドラエロン(エズレル)平原を見渡し、
また見下ろし、東西南北に走る主要な通商および軍用路を掌握していました。ヨシュアは最初にカナン人のこの都市を征服しました。
「ヨシュアの率いるイスラエルの人々がヨルダン川のこちら側、すなわち西側で征服した国の王は次のとおりである。ヨシュアは、レバノンの谷にあるバアル・ガドからセイル途上にあるハラク山に至る地域
をイスラエル各部族にその配分に従って領地として与えた。
それは山地、シェフェラ、アラバ、傾斜地、荒れ野、ネゲブであって、そこにはヘト人、アモリ人、カナン人、ペリジ人、ヒビ人、エブス人が住んでいた」。
(ヨシュア12:7,8,12::21)
 
後に、シセラ指揮下のヤビンの軍隊がこの場所の近くで滅ぼされました。
その場所で神(ヤハウェ、エホバ)はバラクの率いるイスラエル人の軍隊を自然力を用いて助けました。
記録はこうなっています。「バラクは一万人を率いてタボル山を下りて行った。そして神(ヤハウェ、エホバ)は、シセラとそのすべての戦車またその全陣営を、剣の刃によってバラクの前に混乱させてゆかれた。
そのためついにシセラは兵車から降り、徒歩で逃げだした。そしてバラクは戦車とその陣営とを諸国民のハロシェト・ハゴイムまで追撃した。こうしてシセラの全陣営は剣の刃によって倒れた。その一人も残らなかった」
(土師記・裁き人4:14~4:16)
 
その勝利の後、バラクと女預言者デボラは歌を歌いだしました。それは一部こうなっています。
「王たちは来て戦った。その時にカナンの王たちは戦った。メギドの水のそばのタアナクで。彼らは利得となる銀を少しも得なかった。天から星が戦い、その軌道からシセラに対して戦った。
キションの奔流が彼らを洗い去った。
昔日の奔流、キションの奔流が。あなたは強いものを踏み進んで行った、ああ我が魂よ。その時に馬のひづめは地をかいた。その雄馬たちの突進に次ぐ突進のゆえに」。
(土師記・裁き人 5:19~5:22)
 
ユダのアハジヤ王がエヒウの命令により致命傷を負わされた後に死んだのはメギドでのことでした。
「ユダの王アハズヤはこれを見て、ベト・ガンの道を通って逃げた。イエフはその後を追い、『彼も撃ってしまえ』と命じた。アハズヤは、イブレアムの近くのグルの坂を行く戦車の中で傷を負い、
メギドまで逃げて、そこで死んだ」。
(列王第二・列王記下 9:27)
 
ユダのヨシヤ王がファラオ・ネコと出会って殺されたのもそこでのことでした。
「彼の時代にエジプトの王ファラオ・ネコがユーフラテス川のほとりのアッシリアの王のもとに上って来たので、ヨシヤは彼に立ち向かうために出て行ったが、ファラオ・ネコは彼を見るや、メギドでこれを殺した」。
(列王第二・列王記下 23:29)
 
メギドは見晴らしのきく位置にあったため、一般の歴史によると、他の多くの国がメギドの周りで戦争をしました。
『ユダヤ人、異邦人、サラセン人、十字軍、エジプト人、ペルシャ人、ドゥルーズ派の人々、トルコ人、アラブ人は皆、エスドラエロン平原に天幕を張り』ました。
「新約聖書の語彙研究」、M・R・ビンセント著、1957年、第2巻、542ページ。
 
「黙示録・啓示の書」の記述には、地の王たちの連合軍が「ヘブライ語でハルマゲドンと呼ばれる場所[ギリシャ語、トポスの変化形]に」
集められる様子が描写されています。
「汚れた霊どもは、ヘブライ語で「ハルマゲドン」と呼ばれる所に、王たちを集めた」。
(黙示録・啓示の書16:16)
 
聖書中でトポスは、文字通りの場所(マタイ14:13,15,35)、人の好機もしくは「機会」(使徒 25:16)、
あるいは比喩的な領域、状態もしくは状況を指して用いられる場合があります。
「女は荒れ野へ逃げ込んだ。そこには、この女が千二百六十日の間養われるように、神の用意された場所があった」。
「しかし、女には大きな鷲の翼が二つ与えられた。荒れ野にある自分の場所へ飛んで行くためである。女はここで、蛇から逃れて、一年、その後二年、またその後半年の間、養われることになっていた」。
(黙示録・啓示の書12:6,12:14)
 
文脈から考えると、地の連合軍隊は、ここで最後に挙げた意味での“場所”に向かって行進していることになります。
 
ハルマゲドンにおける「全能者なる神の大いなる日の戦争」は過去の何らかの出来事ではありません。
黙示録・啓示の書でそれは、ヨハネが幻を見た時よりも後代の事柄として描かれています。
王たちがハルマゲドンに集められるのは、神の怒りを終わりに至らせる「最後の」災厄の入った七つの鉢の6番目が注ぎ出された結果として描写されています。
「また、私は天に別のしるしを見た。壮大で驚くべきしるしであり、7人の天使が7つの災厄を携えていた。それらは最後の災厄である。それによって神の怒りは終わるからである」。
(黙示録・啓示の書 15:1)
『聖なる所から大きな声がして、7人の天使にこう言った。「行って、神の怒りの7つの鉢の中身を地に注ぎ出しなさい」』。
(黙示録・啓示の書16:1)
「第6の天使が、自分の鉢の中身を大河ユーフラテスに注ぎ出した。すると、大河の水が枯れ、日が昇る方角から来る王たちのための道ができた」。
(黙示録・啓示の書16:12)
 
また、黙示録・啓示の書 16章の14節と16節の間に入れられている、キリストが盗人のように来ることに関する警告の言葉は、
ハルマゲドンにおける戦争がキリストの臨在と密接に関係していることを示唆しています。
 
「それらは邪悪な天使たちの息であって、奇跡を行い、全世界の王たちのもとに向かう。全能の神の大いなる日の戦争に王たちを招集するためである」。
(黙示録・啓示の書16:14)
「それらの息により、王たちはヘブライ語でハルマゲドンと呼ばれる場所に集められた」。
(黙示録・啓示の書16:16)
この戦争が持つ全地球的規模という側面は、前後の文脈で強調されています。
その文脈の中で、神(ヤハウェ、エホバ)の敵対者たちは、「悪霊の霊感による表現」によって動員される
「人の住む全地の王たち」であることが明らかにされています。
「それらは邪悪な天使たちの息であって、奇跡を行い、全世界の王たちのもとに向かう。全能の神の大いなる日の戦争に王たちを招集するためである」。
(黙示録・啓示の書16:14)
 
ヨハネはさらにこう述べています。
「そしてわたしは、野獣と地の王たちとその軍勢が、馬に乗っている方とその軍勢に対して戦いをするために集まっているのを見た」。
(黙示録・啓示の書 19:19)
 
この章は白い馬に乗っている天軍の指揮者が、「忠実また真実」、および「神の言葉」と呼ばれる方であることを明らかにしています。
「私が見ていると、天が開かれ、白い馬が現れた+。それに乗っている者は、忠実で真実な方と呼ばれ、正しく裁き、正義のために戦う。 
この方の目は燃える炎のようであり、頭には多くの王冠がある。この方には、ほかの誰も知らない名が記されている。この方は血に染まった外衣を着ており、神の言葉という名で呼ばれている」。
(黙示録・啓示の書 19:11~19:13)
 
ですから、神の天軍の司令官として行動するのは、「言葉」であられるイエス・キリストです。
「初めに、言葉と呼ばれる方がいた。言葉は神と共にいて、言葉は神のようだった」。
(ヨハネ1:1)
「ラオデキアにある会衆の使者に書き送りなさい。アーメンである者、忠実で真実な証人、神に最初に創造された者が、こう言います」。
(黙示録・啓示の書 3:14)
 
キリストが天の軍勢を率いることをさらに示しているのは、地上の軍勢が「子羊[イエス・キリストのこと]と戦うであろう。
しかし子羊は、主の主、王の王であるので、彼らを征服する。また、召され、選ばれた忠実な者たちも彼と共に征服する」という言葉です。
(黙示録・啓示の書 17:13,14)
 
黙示録・啓示の書19章の幻は、神の言葉であるイエス・キリストの支持者としてその戦いに参加するのが天の軍勢だけであることを明らかにしているので、
地上にいる神のクリスチャンの僕たちはだれ一人としてその戦いに参加しないことが示唆されます。
このことは、ご自分の弟子たちが文字通りの戦いの武器に訴えるべきではないとするマタイ 26章52節(その時,イエスは言った。「その剣をさやに収めなさい。剣を取る人は皆,剣で滅びます)
のイエス・キリストの言葉と調和しています。
モーセは民に言った。「恐れてはなりません。しっかり立って、神(エホバ、ヤハウェ)が今日どのように救ってくださるかを見なさい。今日見ているこのエジプト人をもう二度と見ることはありません。 
エホバが皆さんのために戦ってくださいます。皆さんは静かにしていなさい」』。
(出エジプト 14:13, 14)
 
彼は言った。「ユダの全ての人、エルサレムの住民、エホシャファト王よ、よく聞いてください。神は皆さんにこう言っています。『この大軍のことで恐れたりおびえたりしてはならない。これはあなたたちの戦いではなく神の戦いである』」。
(歴代第二 20:15)
「あなたたちが戦う必要はない。しっかり立ち、じっととどまって、あなたたちのための神(エホバ、ヤハウェ)の救いを見なさい。
ユダとエルサレムよ、恐れたりおびえたりしてはならない。明日、彼らに向かっていきなさい。私(エホバ、ヤハウェ)があなたたちと共にいる」。
 (歴代第二 20:17)
 
中天を飛ぶ鳥は、それら打ち殺される者たちの死体を処理することになっています。

『私が見ていると、天が開かれ、白い馬が現れた。それに乗っている者は、忠実で真実な方と呼ばれ、正しく裁き、正義のために戦う。 この方の目は燃える炎のようであり、頭には多くの王冠がある。
この方には、ほかの誰も知らない名が記されている。
この方は血に染まった外衣を着ており、神の言葉という名で呼ばれている。天の軍勢が,白くて清い上等の亜麻布の衣服を着て、白い馬に乗り、この方の後に従っていた。
この方の口からは長くて鋭い剣が突き出ており、それによって国々を討つ。また、この方は鉄のつえをもって人々を処罰し、全能の神の激しい怒りの搾り場でブドウを踏む。
この方の外衣には、そのももの所に、王の中の王また主の中の主という名が書かれている。また私は、太陽の中に立っている天使を見た。その天使は、空高く飛ぶ全ての鳥に大声でこう言った。
「さあ、来なさい。神の盛大な晩餐に集まりなさい。そして、王の肉、軍司令官の肉、強力な者の肉、馬とそれに乗る者の肉を食べなさい。自由民や奴隷、小さな者も大きな者も含む、あらゆる者たちの肉を食べるのです」。
さらに見ると、野獣と地上の王たちとその軍勢が、馬に乗っている方とその軍勢に対して戦うために集まっていた。 そして、野獣は捕らわれ、野獣の前で奇跡を行った偽預言者も捕らわれた。
偽預言者は、野獣の印を受けた者たちと野獣の像を崇拝する者たちを、奇跡によって惑わしていたのである。
野獣も偽預言者も生きたまま、硫黄が燃える火の湖に投げ込まれた。ほかの者たちは、馬に乗っている方の口から出ている長い剣で殺された。全ての鳥が彼らの肉で満腹になった』。
(黙示録・啓示の書 19:11~19:21)

 
したがって、ハルマゲドンは、単なる人間同士の戦いではなく、神の目に見えない軍隊が加わる戦いであると言えます。
その戦いが起こるのは確かであり、その戦いは、「天軍の中でも地に住む者たちの中でもご意志のままに事を行なっておられる」
神のお定めになった時に起こります。

「地上に住む全ての者は無に等しく、その方は天の軍勢にも地上に住む人々にも望み通りのことを行う。誰もその方の行動を妨げることはできず、『いったい何をしたのか』と言うこともできない」。
(ダニエル4:35)
「その日と時刻については誰も知りません。天使たちも子も知らず、父だけが知っています」。
(マタイ24:36)
 
 
 
 
              
                                  
 
 
 
 
 
2016-07-26の補記
2018-07-10の聖句の追記