聖書に出てくる女性たち Ⅻ
ルツ
どんな人? ルツはモアブ人で,自分の神を捨てて故郷を後にし,イスラエルの神(エホバ,ヤハウェ)の崇拝者となった女性です。
何をした人か ルツはしゅうとめのナオミを深く愛しました。イスラエルで飢饉が起きたため,ナオミは夫と息子2人と共にモアブに移住していました。
やがて息子たちはそれぞれ,モアブ人の女性であるルツとオルパと結婚します。ところが,ナオミの夫と2人の息子は亡くなってしまい,3人のやもめたちが残されました。
ナオミは干ばつが終わったイスラエルに戻ることにします。ルツとオルパは一緒に行こうとしますが,ナオミは実家に帰るよう2人に勧め,オルパはそうしました。
「裁き人が裁きを行っていた時代に,飢饉が起きた。そのため,ある男性が妻と2人の息子を連れて,ユダのベツレヘムbからモアブの田舎に移住した。 その男性の名前はエリメレク,妻はナオミ,息子はマフロンとキルヨンで,皆,ユダのベツレヘムつまりエフラタの人だった。一家はモアブの田舎に落ち着いた。やがてエリメレクは死に,妻のナオミと息子2人が後に残された。その後,息子たちはそれぞれオルパとルツというモアブ人の女性と結婚した。それから10年ほどが過ぎた。 そして息子のマフロンとキルヨンが死に,ナオミは夫にも子供にも先立たれてしまった。それでナオミは,嫁たちと一緒にモアブの田舎から故国に帰ることにした。神(エホバ,ヤハウェ)がご自分の民に注意を向けて食物を与えていることを,モアブで聞いたからだった」。
(ルツ 1:1~6)
「それでナオミは言った。『オルパは自分の民と神々のもとに帰ったわよ。あなたも一緒に帰りなさい』」。
(ルツ 1:15)
一方ルツは,しゅうとめに揺るぎない愛を示します。ルツはナオミを愛していて,ナオミの神(エホバ,ヤハウェ)を崇拝したいと思っていました。
『ルツは言った。「あなたを捨て,あなたから別れて帰るように,私にしむけないでください。あなたの行かれる所へ私も行き,あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民,あなたの神は私の神です。
あなたの死なれる所で私は死に,そこに葬られたいのです。もし死によっても私があなたから離れるようなことがあったら,主(神)が幾重にも私を罰してくださるように」』。
(ルツ 1:16,17)
「ボアズは答えた。『あなたが夫の死後もしゅうとめに尽くしてきたこと,父や母や故国を離れて知らない国*へ来たことについて,詳しい話を聞きました』」。
(ルツ 2:11)
献身的な嫁で働き者だったルツの評判は,ナオミの故郷ベツレヘムですぐに広まりました。裕福な土地所有者であるボアズはルツにとても感銘を受け,ルツとナオミに惜しみなく食物を提供しました。
『ボアズは,収穫する人たちを監督する若者に尋ねた。「あの若い女性はどこの家の人ですか」。若者は答えた。「モアブ人で,ナオミと一緒にモアブの田舎から来ました。あの女性は,『落ち穂を拾ってもいいでしょうか。
収穫する人たちが刈り取って残した穂の間で拾います』と言いました。今朝来た時から,たったいま小屋で少し座って休むまで,ずっと働いていました」』。
(ルツ 2:5~7)
「ナオミは嫁に言った。『どうか、生きている人にも死んだ人にも慈しみを惜しまれない主(神)が、その人を祝福してくださるように』,ナオミは更に続けた。「その人はわたしたちと縁続きの人です。わたしたちの家を絶やさないようにする責任のある人の一人です」。
(ルツ 2:20)
後にルツはボアズと結婚し,ダビデ王とイエス・キリストの先祖になりました。
「サルモンの子はラハブが産んだボアズ,ボアズの子はルツが産んだオベデ,オベデの子はエッサイ,エッサイの子はダビデ王。ダビデの子はウリヤの妻が産んだソロモン」。
(マタイ 1:5,6)
「ヤコブの子はヨセフで,その妻マリアからイエスが生まれ,キリストと呼ばれている」。
(マタイ 1:16)
学べる教訓
ルツはナオミと真の神を愛していたので,故郷や家族を進んで後にしました。よく働き,献身的で,逆境に面しても揺るぎない愛を示しました。