医療経営士のブログ

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高価なプラチナ

2024-05-23 | クリニック・事務長

みなさま、こんにちは。

プラチナって高価なもの?

 

なにも貴金属のことではありません。

日本企業の労働環境と業績の関連について、日経新聞が分析したお話です。

残業時間の減少などで、働きやすさは高まったが、労働環境の改善が会社の成長につながっているかということ。                          

働き方改革の施行から5年、この4月から、医療分野でも医師の働き方改革が始まったところですね。

 

 

                       

             SWOT分析のような表になりました

 

この表からわかるように、働きやすく、かつ働きがいがある企業を「プラチナ企業」といい、業績も高い。

社員のやる気が高まると生産性が上がり、業績も向上するのはよくわかる。

その真逆は「ブラック企業」。

 

では、働きやすいが働きがいは低い「ホワイト企業」と、

働きやすさは低いが働きがいがある「モーレツ企業」と、どちらの業績がいいか?

売上伸び率で言うと、モーレツ企業の方が伸びが大きかったそうで、

社員の「働きがい」を高めることが重要だという結果。

 

慶応大の前野教授の話では、日本からは長い間、「健全なやる気」が失われていたと。

モーレツ過ぎでもない、気楽過ぎでもない、

個人が、「健全なやる気」と「やりがい」をもって働ける状況を作る事が求められているようです。

以前お話した、従業員のエンゲージメントとロイヤリティですね。

 

「働きがい」を高めるときには、組織の在り方が重要で、

上意下達のピラミッド型より、お互いを尊重し合う調和型組織の方が、

共通の目標に向かって皆が楽しみながら働けるので、経営層の理念が浸透しやすいとも。

 

            佐久総合病院HPより 

                     多職種連携医療のイメージ  

     

ただ、医療業界の中でも特に小規模クリニックは、院長を頂点としたピラミッド型でないと実際には機能しません。

しかし、医療全体が、多職種がそれぞれの専門性を発揮しながら連携するチーム医療に変わってきているように、

当院でも、それぞれの職種で、

「個々が持つ専門性や個性を発揮しつつ、足りないところはお互いがカバーし合えればいい」

という考え方が根底にあります。

          

「足りないところは誰かにカバーしてもらう~」 その典型例は私です!

そのお話は、また明日にでも…。