感じるままに・・大人の独り言

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「ラヴ・ユー・フォーエバー」〜全ての人に捧げたい絵本📖

2018-06-22 22:22:00 | オススメの逸品
ロバート・マンチ作、乃木りか訳の「ラヴ・ユー・フォーエバー」と言う絵本をご存じだろうか。

全米で1,200万人の母親が泣いたと言われているロングセラー絵本である。
こちら↓


そんなお母さんのバイブルとも言われている絵本を、今回ノーカットでご紹介したいと思う。
(本当の絵本ではひらがなのところを、今回は読み易い様に漢字を交えて書き写している。)

うちの息子が小さい頃にこの絵本に出会った日から、毎回読む度に涙が溢れ出るのをこらえる事が出来ない私。
このブログを目にしてくれているあなたにも、是非読んで頂きたい。
母の愛とはまさにこの絵本の中に凝縮されているそのものだと思うから。


「ラヴ・ユー・フォーエバー」

お母さんは 産まれたばかりの 赤ちゃんを 抱っこしています。
ゆっくり、優しく、あやしています。
ゆらーり、ゆらーり、ゆらーり、ゆらーり。
そして、赤ちゃんを 抱っこしながら、
お母さんは 歌いだします。




アイ・ラヴ・ユー いつまでも
アイ・ラヴ・ユー どんなときも
私が 生きている限り
あなたは ずっと 私の赤ちゃん




赤ちゃんは 大きくなります。どんどん どんどん
大きくなります。大きくなって、2歳になりました。
2歳の坊やは家中を 走り回り、
本棚の本を 全部 引っ張り出し、
冷蔵庫の 中の物を みんな 出してしまいます。
そして、お母さんの 時計を
トイレに流してしまいました。
時々、お母さんは 叫びます。
「この子のせいで、気が狂いそうだわ!」



でも、夜になり、2歳の坊やが 寝静まると、
お母さんは 坊やの部屋の ドアを開け、
そうっと ベッドの所まで 這って行くのです。
そして、坊やが ぐっすり 眠っているのを 確かめると、
坊やを 抱っこします。
ゆらーり、ゆらーり、ゆらーり、ゆらーり。
そして、お母さんは 歌いだします。



アイ・ラヴ・ユー いつまでも
アイ・ラヴ・ユー どんなときも
私が 生きている限り
あなたは ずっと 私の赤ちゃん




坊やは 大きくなります。
どんどん、どんどん、大きくなります。
大きくなって、9歳に なりました。
9歳の男の子は、夕ご飯なんて いらない、
お風呂なんか 大嫌い。
そして、おばあちゃんが来ると、
いつでも 悪い言葉を 使います。
時々 お母さんは 思います。
「こんな子、動物園にでも 売っちゃいたいわ!」



でも、夜になり、9歳の坊やが 寝静まると、
お母さんは 坊やの部屋の ドアを開け、
そうっと ベッドの所まで 這って行くのです。
そして、男の子が ぐっすり 眠っているのを 確かめると、
男の子を抱っこします。
ゆらーり、ゆらーり、ゆらーり、ゆらーり。
そして、お母さんは 歌いだします。



アイ・ラヴ・ユー いつまでも
アイ・ラヴ・ユー どんなときも
私が 生きている限り
あなたは ずっと 私の赤ちゃん




男の子は 大きくなります。
どんどん、どんどん、大きくなります。
大きくなって、ティーンエイジャーに なりました。
ティーンエイジャーの少年は
変な 友達を 作り、 変な 服を着て、
変な 音楽を 聴いています。
時々、お母さんは 思います。
「まるで 動物園に いるみたいだわ!」



でも、夜になり、少年が 寝静まると、
お母さんは 子供の部屋の ドアを開け、
そうっと ベッドの所まで 這って行くのです。
そして、子供が ぐっすり 眠っているのを 確かめると、
その 大きな 大きな 子供を抱っこします。
ゆらーり、ゆらーり、ゆらーり、ゆらーり。
そして、お母さんは 歌いだします。



アイ・ラヴ・ユー いつまでも
アイ・ラヴ・ユー どんなときも
私が 生きている限り
あなたは ずっと 私の赤ちゃん




少年は 大きくなります。
どんどん、どんどん、大きくなります。
大きくなって、大人に なりました。
大人になった 息子は、家を出て
隣町に 住む様に なりました。



でも、 夜になり、辺りが 真っ暗になると、 
時々 お母さんは 車に乗って、
隣町まで 出かけるのでした。



そして、もし、息子の家の 明かりが 全て 消えていたら、
お母さんは 寝室の 窓を開け、
そうっと ベッドの所まで 這って行くのです。
そして、息子が ぐっすり 眠っているのを 確かめると、
その 立派になった息子を 抱っこします。
ゆらーり、ゆらーり、ゆらーり、ゆらーり。
そして、お母さんは 歌いだします。



アイ・ラヴ・ユー いつまでも
アイ・ラヴ・ユー どんなときも
私が 生きている限り
あなたは ずっと 私の赤ちゃん




そして、お母さんは、年を取りました。
どんどん、どんどん、年を取って行きました。
ある日、お母さんは
息子に 電話をかけて、言いました。
「会いに 来てちょうだい。
すごく 年を取って、
病気に なってしまったわ」

息子は お母さんに 会いに行きました。
お母さんの部屋に 入ろうとすると、
お母さんは 歌を 歌おうと しているところでした。



アイ・ラヴ・ユー いつまでも
アイ・ラヴ・ユー どんなときも




でも、その後を 続ける事が 出来ません。
お母さんは すごく 年を取って、
病気に なってしまったので、
もう 歌う事が 出来ないのでした。

息子は お母さんの部屋に 入りました。
そして、お母さんを 抱っこしました。
そして、息子は 歌いだしました。



アイ・ラヴ・ユー いつまでも
アイ・ラヴ・ユー どんなときも
私が 生きている限り
あなたは ずっと 僕の お母さん




その夜、自分の家に 帰った 息子は、
2階に 上がり、暫くの間、
部屋の前で 立ち止まっていました。



それから、部屋に 入りました。
そこには、まだ生まれたばかりの 女の子が 眠っています。
彼は、赤ちゃんを抱っこして、
ゆっくり、優しく、あやしだしました。
ゆらーり、ゆらーり、ゆらーり、ゆらーり。
そして、赤ちゃんを 抱っこしながら、
歌いだしました。


アイ・ラヴ・ユー いつまでも
アイ・ラヴ・ユー どんなときも
私が 生きている限り
おまえは ずっと 僕の赤ちゃん




先日新幹線の中で起きた殺人事件。
加害者の青年の生い立ちを知れば知る程、この青年に無条件で愛してくれる人が一人でもいたら、こんな事件を起こさなかっただろうにと思ってしまう。

発達障害を持っていて、育てにくかったのだろうと言うのは十二分に推測できる。
だけど、それでも何とか出来た筈である。
幼少期に発達障害かも知れないから、専門機関に相談する様にと言われていたのに両親はその忠告を無視し、思春期まで放置した挙げ句、手がつけられなくなった事を理由に施設に入れ、しかもその後、養子に出してしまっている。

親は、加害青年を見捨てたのだ。
父親のコメントはまるで他人事だった。自分の息子が殺人を犯したと言うのに、悪びれた様子もなく赤の他人が起こしてしまった事件の様に語る父親。

「死にたい」と言う彼の口癖が、誰にも愛されず、自分の存在価値を見出だせず「寂しい」と言う心の叫びだと言う事にどうして気付いてあげられなかったのか、、

男の子は概してヤンチャである。
私もこの絵本に書かれている様に、息子が幼稚園の頃、独身時代に3年ローンで買ったダイアモンドの指輪やガーネットの指輪など数点を宝石箱からゴミ箱に捨てられてしまったのに気付かずに、そのままゴミと一緒に捨ててしまった事がある、、(;_;)/~~~
それに気付いた時は、1週間泣き続けた💦

だけど、どんなヒドイ目に遭ったとしても、母親にとってダイアモンドや宝石よりも大切なのは自分の子供なのである。

息子の言動に振り回され、鬼の如く怒っても、寝顔を見る度に自己嫌悪に陥り「可哀想に(;_;)/~~~」と反省して、眠っている息子を何度抱き締めただろう。

この加害者のせめて母親に、この絵本を贈ってくれる様な人が側にいたら、、、
こんな風に子供を抱き締めてあげる事が出来ていたら、あの青年はあんな事件を起こす事はなかったのかもしれないと、そんな風に思えて残念で仕方がない。

どんな事があっても、どんな境遇にあっても、人間は自分に向けられる愛を感じられたらまともに生きて行けるのかもしれないと、今この年になって思ってしまう。

子供が苦手で子育てに余裕がなかった私に、人様の事を偉そうに言う資格などない。
それどころかむしろ、息子に対して贖罪の念ばかりである。
だからこそ離れて暮らす今、私はひたすら上書き修正すべく息子に対して愛情表現をする様に心掛けている。
”君の事を愛している、大切な存在なんだよ”、と。

アイ・ラヴ・ユー いつまでも
アイ・ラヴ・ユー どんなときも
私が 生きている限り
あなたは ずっと 私の赤ちゃん


全ての人に、捧げたい。
あなたは愛されていると。
死ぬ必要も、他人を傷付ける必要もないのだと。
愛されていると感じられる人は、絶対にむやみに自分や人を殺める事はしない筈だから…

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