ちょっと 思い出しちゃった・・・

今始まったドラマの先行きが気になっていたら

娘が　”原作読んでみたら！”って　進めてくれた

なので　昨日から読み始めたら　つい　一気に読んでしまいたくて

今日は家事をちょっと後回しにして　最後まで読みきりました

それは　湊かなえさんの　”夜行観覧車”です

その話は　高級住宅地に無理をして家を建て　子供を私立の中学に通わせたい・・・

そんな　親の思いから　信じがたいことが展開していきます

それを読んで思い出した・・・

私が子供たちの受験の時に　耳にたこが出来るくらい言い聞かせたこと。

”大切なのは自分がどこにいるのかではない！

　そこで　何をするかだ！！”ってね・・・

居場所がいくら良くても　ぼんやりそこに居るだけでは

なんの意味もない。

そして　見栄をはった場所の底辺にいるくらいなら

分相応の場所で　最善を尽くせ・・・ってね。

特に娘には　息子よりも　繰り返し言い聞かせた

そして　入学してしばらくした時

娘は吐き出すようにこう言った・・・

”私より馬鹿な友達が　あの高校にいて　どうして私が・・・”

気持ちはわかるが　その物言いが気に食わなかった・・私は。

で　こう言ってみた

”その友達よりあんたが賢いのなら　それを証明してみてよ！

　テストで学年トップになってみろ！”って・・・

娘はきょとんとしていたが　しばし考えて　

”よし・・やってみる・・・。”

それからは　私の方が気を揉んだ

（これで　もし　だめなら　自身を無くすよなぁ・・・参ったぞ）って

結果　トップには手が届かなかったにしろ　５番以内には入った！

それから彼女は　もう　自分の高校に文句を言わなくなった

そして　私が言った言葉の意味が解ったと　言った。

だって　その友達の高校は娘の高校の　一つ上のランク・・・

しかし　ランクは下でも　賢い奴はちゃんといる。

３年間を通して　トップは残念だったけど　２番は数回ゲットしたんだから

大した奴だ・・と　感心しちゃった。

そして　もう彼女が実感したのは　

やることきちんとやっていれば　必ず　居場所は確立するってこと。

先生の為の努力ではないけれど　目もかけてくれる。

どうせ生きるんだったら　生きやすい方が良いに決まってるもの・・・


この本を読んで　改めて感じたこと

”無理は　必ず　ひずみを生じる”

”分不相応は　必ず　身を滅ぼす”ってことかな？


我只足るを知る・・・

意気地のない　勇気のない　生き方だと　あざ笑う人もいるだろうけど

少なくとも　５０数年生きてきて

これが　間違いだと感じた事は　私は一度もない。


時には高く飛びたいときもあるだろうが

根っこにこの事が根付いていたら

転んでも　きっと　笑いながら立ち上がれる・・・そう思う。


ドラマは　まだまだ　続きます

でも　世のご主人・・・

奥様が強く価値観を感じている物にたいして

”もういい・・”とは　決して言わないように・・・

奥様の中で　静かに何かが切れて　

大変なことに　なるかもしれませんから（笑）