昔からのサルスベリの巨木が建ち並ぶ場所。
広大な敷地に、果樹や野菜を植付けサルスベリファームと名付けた。
毎年遅咲き気味のサルスベリも、やっと各種花色を見せ始めた。
毎日全国的に暑い気温40度近い日が続く、そんな或る朝
雨も降らず、カラカラである筈の土の表面に、水滴のような物が沢山見える。
一瞬、超常現象かな?と思ったが、すぐに気が付いた。
そういえば、昨日一面草だらけの裸地を草刈機で刈り取ったんだった。
土の表面の草は刈り取られて、吹き飛んでしまったが、土の中の根は生きている。
その土中の根が、いつも通り水を吸い上げているのだ。
ところが、水を引き渡すべき茎と葉が切り取られているので、仕方なく吸い上げた水は
土の表面にバラまかれる。
それが、雨が降らないのに、土の表面に無数に水滴が現れる現象だ。
まるで、雑草が葉っぱを切り取っても、根は生きているぞと自己主張しているみたいだ。
表面的にはカラカラに見える土も、その下には水分が含有されているという事か?
そして、事も無げに根はその水分を吸い上げる。
偉大な植物の生長システムだ。