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おひっこししました

ほろり

2010-04-15 05:59:38 | どいつ
さっき、ほんの10分くらいだけど母とSkypeでチャットしてて、
父親がつい昨日、昇進…というか、なんていうんだろう、日本語がでてこない…詳しい役職(?)名はここでは言えないんだけど、ものすごく婉曲的に(というか稚拙に)表現すると、「お偉いさんのポスト」に就いたんだということを聞きました。
なんか、聞いたときに思わず涙がでそうになった。
ドイツ来てすぐのときに、「お父さん、ラジオ(っていってもものすごーーくマイナーな局のらしいけど笑)に出るようになったんだよ」って報告を母から受けたときもそうだったけど、今回もほんと泣きそうだった。
「お給料が上がるのがうれしい!」とか、「親が大物になってうれしい!」とか、そういう感情じゃなくて、なんていうか…

自分もドイツで頑張ってて、それと同様、離れてても両親も姉も、それぞれ日本で自分たちの任務を全うして頑張ってるんだっていうのは頭ではわかってるんだけど
こういう風に具体的な話を聞くと、「あぁ、本当に本当に頑張ってるんだなぁ」っていう風に思えて、
私もここでへこたれてられないな、立ち止まってる暇なんてないんだなって
本当に考えさせられるんです。
「私も頑張らなきゃ」じゃなくて、「私が」、「私こそ」一番頑張らなきゃいけないなって。
別にプレッシャーを感じてるとかじゃなくて、
家族4人の中で、私が一番自由な生活を送ってるわけで。
今は、「頑張る」っていったって、それは自分で決めたことで、みんなに応援されて、支えられてここまでやってきたことなんだから、当然なんだよなぁって。

「言葉の通じない環境で一人で生きていく大変さに比べたら、日本での苦労なんて大したことないよなー、日本での生活なんてここでの生活に比べたら圧倒的に楽だ」
なんて、何かあるとすぐ思っちゃってたけど、
別にこれは突然降りかかってきた試練とかじゃなくて、本当に最初から全部自分で選んで決めて、自らこの土地へ飛び込んできたんだから、そんなことを考えちゃうのは違うよね。

なんだかんだで、Tübingenに来てもう一カ月以上経ちます。
最初は長いように感じてたけど、まだ正規の授業も始まってない段階で(登録は済ませつつあるけど)もうこんなに時がたっちゃってるんだから、考えてみれば一年なんてあっという間なのかもしれないな。
泣き言を言ってる暇なんてないのです、わたしには。

こっち来てから、「親に感謝!!」的な文章を何度書いたことだろう…ww
きっと帰国して、また色々喧嘩したり怒られたりしたとき、「あーもうなんでドイツいたとき、あんなに親を持ち上げるような文章を書いちゃったんだろう!!」とか後悔するかもしれないけど……

うーん。
何というか上手く言えないけど、
たとえば留学を終えて帰国してから、親とあり得ないくらいの衝突をして、「こんな最低な親と思わなかった」「なんでこんな親を留学中はあんなにあがめてたんだろう」って感じることがあったとしても、
今ドイツで生活してるこの瞬間に、親のことを「偉大」「ありがたい」って感じたっていうのは、後から何が起ころうとまぎれもない事実なわけで、その事実は変わりえないものなんだよなーきっと。
上手く言えないけど、「その瞬間自分が感じた気持ち」ってすごく大切なんだと思う。

すっごく暗いっていうか重い話になるけど、
大学一年の夏、昔の友達と大勢で飲み会に行って、
最終的にそこそこ仲良かった友達と二人で真夜中の公園に行って、二人でブランコをこいでたことを思い出した。
公園に向かう前はマックにいて、もう夜の0時を回ろうとしてて、「そろそろ帰ろうか」ってなったんだけど、
友達が「帰れない、帰りたくない」って言って、公園に行くことになったんだっけ。

その子はお母さんと二人で暮らしてて、お父さんとは離婚間近って感じで別居中だったらしいんだけど、
「お母さんが、今日彼氏を連れて帰るから、今は家に帰ってくるなってメールをよこしてきた」って言ってて、
そんなに複雑な家庭事情があったなんて全く知らなかったから驚いたと同時に、
自分が母親からそんなメールをもらったらどれだけ傷つくか、胸が痛んだ。

親がお互い冷めた状態にあったのは、別居するだいぶ前からだったって言ってたかな。
お父さんとはもう全然会ってない、とも言ってたかもしれない。
養育費とかももう払ってくれてないし、自分に対する愛情も全然ないんだと。
ひとしきり話を聞いたあと、「つらかったね。私だったらそんなの耐えられない。さみしい。」って言ったら、

「でも、今お父さんが自分のことを愛してなくても、お母さんとお父さんの関係が冷めきっちゃってても、
一時は二人が確かにお互いのことを好きで、だから私が生まれてきただけで。
そういう時期があったのも絶対なんだから、自分はそれだけでいい。二人のことを恨んではない。」って言われて、
そんな考え方をする人もいるのかってものすごく驚かされたと同時に、
そのこの心の広さに泣きそうになった。
そういう考え方は私にはきっとできないなって。


だけど、今ならちょっとだけその考え方がわかるような気がする。
相当話飛躍しちゃったけど、上に書いたように、
私がこの先どんなに親に対して嫌な感情、負の感情を抱いたとしても、
過去に親を尊敬して、ありがたいなって思ったっていうのは事実なんだから、
その過去まで否定することはないんだろうなって。

だからもしね、
このブログにいつか「あの親本当にむかつく」「いなくなっちゃえばいいのに」とか暴言を吐くことがあっても、
こうやって、留学中は親を有り難いなぁって確かに感じてたんだってことを忘れちゃいけないよね。( ´ー`)

一年後、留学が終わって、
全ての生活が日本にいたときと元通りになってしまっても、
楽しかったこともつらかったこと親を有り難いって思ったことも、忘れちゃだめだ。
そういう思いや経験、全部ひっくるめて留学なんだから。


あーなんか長いしわけわからないし無駄に重い文になっちゃったwwww
今日はJapanologieのオリエンテーションに行って、こっちで既に半年留学してる日本人の方々といっぱい知り合ってきて、刺激もらったよ!すごくドイツ語上手で、「うわー遠い人だなぁ、焦るなぁ」って少し悲しくなったけど、でも考えようによれば、自分も半年全力で頑張れば彼らのようになれるかもしれないってことだ( `・ω・´)

勉強して寝ます!


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