とーびょうヲヂさんの好きなマンガたち

元うつ病&現パーキンソン病(笑)のヲヂさんの好きなマンガと闘病(豆苗ではない)記録を徒然に書き綴ってます

ぎらぎらのてつ/松本めぐむ

2009年08月23日 15時32分40秒 | 懐かしのマンガ
なんでこんなものが紹介されるのかといえば、
やはり好きだったから としか答えられない。
いったい誰が知っているのだろうか?

松本めぐむという名前は、ややマニアの人なら知っているでしょう。
あの 尾瀬あきら のペンネームであったのです。
詳しいいきさつは知らないけど、
当時尾瀬あきらは松本めぐむとして活躍していたらしい。

知らないことはすっ飛ばす。

で、このマンガがなんであったかというと
毎日中学生新聞に連載されていたマンガであった!

誰が知ってるねん!

知っている人は知っている。

当時、小学校高学年(!)であった私は、
毎週(隔週だったか?)親と一緒に図書館通いをしていた。
まぁ、たいした本は読まなかったが、
子ども図書のコーナーに置いてあった毎日中学生新聞を見つけ、
マンガの欄だけ読み出したのであった。
このマンガは秋から年末にかけて連載されていたように記憶している。
(違うかもしれない)
あまりに面白くて、切り抜いて持って帰りたかったくらいでした。

で、マンガの紹介

内容はというと、
山から下りてきた怪力&破天荒の野生少女てつ(狼少女ではない)が
都会の進学校(もちろん中学校)に転校してきて、
珍騒動を引き起こすというものである。
この学校では、進学校クラスと落ちこぼれクラスの間に対立があり、
野生少女てつは両者に利用されそうになり、
出来の悪い頭で悩み、そして色恋沙汰にまきこまれ(?)、
当時はやりだった喧嘩シーンの連続で展開していった。

わからんだろうな。

当時はかなり好きだった。
なぜ好きだったかといえば、てつが魅力的に思えたからです。
今でこそ、喧嘩の強い女の子という設定はありきたりなんですが、
当時はまだそれほどでもなく、
「愛と誠」「男組」「男一匹ガキ大将」といった
男気とカリスマ性のある番長が出てくるようなマンガや
スポ根ものが主流だった時代なので、
男は強い!女は待つ!という雰囲気が
マンガだけでなく社会全体にあっただけに
新鮮さが感じられたのかもしれません。

ずっと読み返す機会もなく、
記憶も曖昧で、特に最終回の記憶がはっきりしなかったので、
数年前に思い立ってこれを読むため探し回りました。

公立の図書館を回っても
見つからない!
毎日中学生新聞を置いているところすらない!
置いてあっても、1,2年分しかないとのこと。
毎日新聞社に連絡して聞くと、
「中学生新聞は数年分しか保存していません」とのこと。
どこかないかと訊ねると、
しばらく待たされた挙げ句、
「たぶん××図書館ならあると思いますが」と。
で、電話すると「あります」ということで、
ひとり探偵ナイトスクープ状態で、
遠路はるばる出掛けて閲覧に行きました。

ただ、何年だったか記憶が曖昧で、
自分が小学生高学年だったというところから見当をつけ
2,3年分をあさってようやく見つけだしました。
(昭和51年10月から12月にかけて連載されていました)

なんてペシミスッティック!
ラストはかなり寂しい思いにさせられてしまいました。

私が中学生になった時に毎日中学生新聞で
読んだSFマンガ「さらば人類(だったかな)」も
同じように松本めぐむの作品だったのですが、
これもペシミスティックでした。

破天荒なてつがその個性を失ってしまい、
「社会」に飲み込まれていくラストシーンを
当時の私はどう読んだのでしょう。
そのラストが記憶になかったということは、
私の意識がそれを拒絶していたのでしょうか。
松本めぐむ氏はどんなメッセージを中学生に送りたかったのでしょう?


追記
そういえば、進学クラスと落ちこぼれクラスの対立ってのは
神矢みのるの「ボンバー弾」にもあった記憶がある。
流行りだったのかな?


☆ぎらぎらのてつ/松本めぐむ/毎日中学生新聞に連載
☆ボンバー弾/神矢みのる/少年チャンピオンコミックス・秋田書店

△お勧め年代:マニアックな中年の少年まんがファン&尾瀬あきらファン&こんな時代もあったのだと知りたい今の小中学生向け

 
 
 
 



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