とーびょうヲヂさんの好きなマンガたち

元うつ病&現パーキンソン病(笑)のヲヂさんの好きなマンガと闘病(豆苗ではない)記録を徒然に書き綴ってます

おしのび倶楽部/横山えいじ

2009年08月27日 22時40分58秒 | 懐かしのマンガ
月刊少年チャンピオンに連載されていた
一風変わったSF風コメディです。

当時の月刊少年チャンピオンといえば、
4大メジャー週刊誌の月刊版としては
一番人気がなくて、
マイナーのどん底みたいな雑誌でした。

なんでそんなものを読んでいたかというと、
長谷川裕一が読みたかったからです。
(長谷川裕一はまた別のところで紹介します)
で、ついでに他のマンガも読んでいたわけですが、
(国友やすゆきなんかも連載していた。
下手な絵だと思っていたら
いつの間にかメジャーになってやんの)
その中でなんとなく気に入ったのが、
このおしのび倶楽部というマンガでした。

主人公の大作は浪人中でSFマニア&プラモマニアで、
おまけに正義の味方に変身するという
当時では、道を踏み外した若者でした。
その彼に目をつけた連中が、
何を隠そう変身趣味を持った「おしのび倶楽部」だったのです。
密かな変装趣味を共有する倶楽部という
ちょっと間違うとエロの世界にはいるのですが、
健全な少年マンガであるこの作品では、
変装=変身であり、
変身願望を満たしつつ、
正義の味方として活躍するための手段であったのです。

しかし、正義の仕事がなかなかない。
必殺仕事人シリーズごっこをするかと思えば、
ゴーストバスターズごっこをしてみたり、
逆に怪盗をやってみたり、で
行き当たりばったりの展開ばかりで
今読むと何が面白かったのかよくわかりません。

ただし、そうした行き当たりばったりのマンガも結構面白いのと、
このマンガを読み進んでいて気づくのは、
大ゴマの使い方がうまく、
短いページ数で見応えを出していることです。
それとテンポ良くコマを進めていくノリは
なかなかのものです。

元々(今も)イラストレーターなので
ここぞというときの、アングルの決め方は
長けたものを感じさせられます。

残念ながら、
もうほとんどマンガは描いてないようですが、
もっと担当編集者が良ければ
あるいは
もっとマニアックな雑誌に連載していれば
ブレイクしていたかもしれないマンガ家です。

(横山えいじという人は、
当時、一部のSFファンの中では人気があったらしい。
よくは知らないが、わかる気がする)


☆おしのび倶楽部(全1巻)/横山えいじ/秋田書店
△お勧め年代:昔の少年向け



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