橋下知事「自分たちのリーダーは自分たちで選ぶ」 あなたは「首相公選制」の導入に賛成ですか、反対ですか?
この記事についての意見:
「首相公選制」の導入に反対
日本国民の現状を考えるうえで、反対です。
たしかに「自分たちのリーダーは自分たちで選ぶ」、この言葉には納得させられるものがあるでしょう。
しかし、“自分たちで選ぶ”といえるほどに政治に対し関心を向けているでしょうか。
義務を果たし、民主主義とはいかなるものか、そこに葛藤と悩み、理想理念が確固としてあるでしょうか。
ただ権利だけを叫ぶのではない、責任を負う意見構築、
多角的長期的議論に耐えられ、思考できる力が多数において養われなければ、
直接制、公選制によって得られるものは、さらなる政治の劇場化、
最も悪い意味でのポピュリズムをひたすらに促進することになりかねません。
人気取りに単純に流れやすい現状を踏まえれば、その促進効果、影響は予想以上に大きなものになるはずです。
それを思うと、なおさらの衆愚政治、場当たり的政治、
政治とも呼べない政治へと、この国の政治を追いやってしまう制度となるのではないでしょうか。
もちろん、間接制によるもどかしさはあります。
それでもそこをブレーキに、ポピュリズムに陥らない英断を政治に機能させる、
そして一定程度国民の厳しい目にもさらさせるといった、バランスを保った制度の特長もみるべきです。
それだけの重要な位置にあるという認識があるのか??と疑ってしまうような、
本来のプロフェッショナル性とはかけ離れた政治家が急増しているようにみられるぶん、
国民の不満がこうした意見への賛同、人気となってあらわれるのでしょう。
しかし、その解決策とされているものもまた、なおさらそうした悪影響を招くもの、
むしろその最たるものとなりかねないものでは??という視点も忘れてはならないのではないでしょうか。
今一度、考えていただきたいと思います。
この意見に限らず、公約や政治理念とはまったく関係なく、
橋本知事のひとつひとつの行為は注目を集めることに終始しすぎです。
なにをどうしたいのか、
素朴に問い直していただきたいと思いますし、
多くの国民にも熟慮を願います。
一人一人の熟慮があれば、ポピュリズムに走ることの無意味さが実感され、そこに終始する政治家も減るはずです。
それで簡単に評価されるからこそ走る、その部分を見逃さず、
もちろん自省も含めて述べているのですが、私たちはわが身の反省を忘れるべきではないと思います。
復旧はもちろん、本当の復興もまた長期的に政治で、社会で進めていかねばならないもの。
短絡的にだれかを責める、
だれかに期待する
ではなく…
しっかり考えたい問題です。