OTA(Now On The Air)

JF3TBMの無線道楽雑記帳。その他、社会随筆も不定期に掲載。明日の活力にと、スパイスの効いたサプリのような。

●災害時に強い、アマチュア局の構築。

2025年03月17日 | アマチュア無線

アマチュア局が活躍するのは『町会レベル』の『共助』が要になります。避難所で役立つ連絡手段は『特定小電力無線』が『最適解』です。自分が使う特小機は『国産メーカーの47ch』がbestと思います。これを『親機』にして、避難所内を動く人には、無線機を持っていることすら気にならない『超小型の中華製技適機』でよいでしょう。公助に関しては『役所』がやればいいことで、既存の無線システム(IP無線や簡易無線等)を使えばいいと思っています。ま、インターネットが寸断されてはIP無線も使い物にならないのは明白ですが『それでやるのだ』と言い切っている自治体には『やらせればいい』のです。

【写真:案外使える、日本仕様の中華製技適の特小機】
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◆発災時に、他の市や区など『遠距離通信』は必要ないです。
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どうせ、自治体の役所はパニックになって、

情報収集すら、ままならないのがオチです。

 

120,000人都市、48,000世帯に『アマチュア局』がどれだけいるか?

 

災害時通信協力隊の社団局を作ったところで、

集まっても『市内100人』がせいぜいでしょう。

120,000人いるのなら、1%の1,200人のアマチュアがいれば、

市内外の情報収集もダイナミックに行えるでしょうが、

 

国内に、それだけのアマチュアが多くいる市区町村はありません。

 

ローカルで連絡が取れるアマチュアとて、10人程度です。

その10人が、何の金銭保証もなく『市役所の下請け』なんてできますかね?。

そもそも、10人程度で、住民へ情報を届けられるほど、

情報が集まる・・・と、期待する方が間違っています。

 

各人が、自身の避難所で活躍できるなら、特小4台程度でも十分です。

 

1,特小本体を高いところに置き、スピーカーマイクの延長コードで運用

2,広帯域受信機で、同軸ケーブルをつなぎ受信機は高いところに設置

 

この程度の『工夫』でも、飛距離は飛躍的に伸びます。

 

市が絡むと『やれ、合意形成がどうの』とか、

非常に辛気臭いことが起きます。

まずは『災害に強い「自局」の構築』から始めてはいかがでしょう。

 

必要に応じて、アマチュア機を使えばいいと思います。

 

自分の避難エリアに、アマチュア機のようなハイパワーはいりません。

他市、他区との連絡が必要なことって、そうそうないと思います。

必要あれば、自局からアクセスできるJARLのレピーターを把握しておく、

この程度で、私は十分だと考えています。

 

どうあれ、自分が住む市内に『必要とされるアマチュア局は、いない』のです。

 

1,120,000人に対し、1%で『1,200局』もいません

2,120,000人に対し、0.1%の『120局』もいません

3,120,000人に対し、0.01%の『12局』もいたら御の字でしょう

 

無線の知識があると、無資格者に使わせるには『デジカン』が思いつきます。

しかし、どこも『考えることは同じ』で『5W』もあれば『混信』を起こします。

さらに、キャリア・センスが作動して『送信できない』という事態が起きます。

 

近距離しか飛ばない『特小』であれば、混信は無縁です。

 

ちょっと、意識高い系のアマチュア局ならば、

すこし奮発して、中華製技適を4台と自分用の47ch機を持っていたら、

十分に対応可能です。

 

高いところに特小を置いて、スピーカーマイクの延長コードでリモートすればいい。

 

これで、隣町の避難所くらいであれば、

何とか、電波は飛んでいく可能性があります。

ここは、移動運用のノーハウを使えば『どうにかなる』でしょう。

 

HFなどの遠方との非常通信は、考えることはありません。

 

もっとも、インフラが発達していない途上国で発災した際は、

その国のアマチュア無線連盟から『7,094~7,096MHzの使用を控えてほしい』とか、

JARLに申し入れが入ることがあります。

そうした場合は、クリアにしてあげてほしいと思います。

 

どうあれ、アマチュア無線も超高齢化しています。

現在、張り切って『非常通信のロールコール』をやっている団体とて、

あと5年もすれば『全員が80歳』になるクラブもあります。

すでに『全員が後期高齢者』というクラブが、あちこちにあります。

発災時には、ほとんど機能しないという現実を受け入れておくべきでしょうね。

 

1,アマチュア局の普及より

2,無資格で使える特小の普及の方が

3,トータルでかかるコストは安価で済むし、短期間で構築できる

 

自身の特小機が、知恵と工夫で『何km飛ぶか?』の実験はやっておきましょう。

 

毎度おおきに。ほんじゃーね!!

 

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