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PAM8403 D級デジタルステレオアンプ

2023-06-26 21:16:36 | 電子工作
 YouTubeで宮甚商店の動画を見ていたら、PAM8403というD級デジタルステレオアンプが紹介されていました。
 また、PAM8403でググったらその紹介記事がいくつか見つかりました。たいへん安価で音も良さそうなので、さっそくAmazonから購入しました。ボリュームと電解コンデンサーがついた基板モジュール4個で1,097円でした。5%引きのクーポンで実質1,042円になり、1個当たり約260円でした。


 5V電源で、このモジュールで3W+3Wのステレオアンプです。
 実際にステレオアンプとして使えるように筐体に入れる工作をします。
 手持ちの材料を集めました。

 電源は、USBで供給し、microUSBコネクタをつけます。入出力は、ミニピンジャックとします。
 PAM8403モジュールとmicroUSBコネクタにはヘッダピンをつけます。
 アルミ板で底面と前後面を作り、側板と天板部はアクリル板で作ります。
 アルミ板に穴あけ加工してから折り曲げ、部品を取り付けました。
 配線が終わった状態です。ヘッダピンと部品の間で配線(ハンダ付け)しました。


 入出力には、テプラでレタリングしました。
 前面です。ボリュームは電源スイッチ付きです。


 後面です。


 アクリル板をつけて完成です。よく見るとあらが見えますが。雰囲気はまあまあです。
 大きさは、外寸で54×54×27mmで、手のひらに乗り非常にコンパクトです。


 それでは、視聴してみましょう。

 比較するのは2017年に製作したLM380非革命アンプです。製作記事はこちら。スピーカは自作の無線機用スピーカーです。この製作記事はこちら

 今回製作したPAM8403アンプが左、LM380非革命アンプが右です。PAM8403アンプがいかに小さいかが分かります。

 音源はノートパソコンを使ったYouTubeのJAZZ演奏(楽器とボーカル)と昔からの視聴用のオスカーピーターソントリオのWe get requestsというCD演奏です。切り替えながら視聴しました。

 結論からいいますとPAM8403 D級デジタルアンプは、小出力で聞くなら十分実用になる音質です。帯域も十分広く切れの良い音がします。電源を入れたときのポップ音が大きいという情報もありましたが、それほどではありませんでした。

 比較したLM380非革命アンプは、アナログアンプらしい自然な音で、聞いていて気持ちが良いです。ポップ音はこちらの方が大きいです。

 これで非常にコンパクトで、コストパフォーマンスの良いアンプができました。電源をUSBからとれますので、シャックの自作パソコン用に使いたいと思います。


USB電源の製作

2021-09-18 13:13:38 | 電子工作
 ずいぶん前にどこかから買った5V 8Aのスイッチング電源があったので、USB Type Aのコネクタをつけて、USB電源にしてみました。


 基板に3個のコネクタを付け、基板の裏には、両面テープを貼って筐体との間を絶縁しています。

 実験用の電源や充電用として利用したいと思います。

Si4735 DSP ラジオ

2020-11-21 15:03:09 | 電子工作
 JA2GQP's Blogに紹介されているSi4735 DSPラジオ(評価用ボード)を作ってみました。回路図は上記サイトを見てください。

 Si4735は、SILICON LABS製のプログラムによってMF,HF,VHFのAM,FMを受信できる1チップレシーバです。

 このICをArduino(Arduino Pro Mini)でコントロールして、オールバンド・オールモードラジオを実現しています。原典は、GitHubのPU2CLR局のスケッチとライブラリです。これを利用するとパッチをあてて、SSB(LSB,USB)とCWを受信することもできます。

 JA2GQP局からPCB基板と主要部品をいただきました。ありがとうございます。手持ちの部品を加えて、ハードウェアを組み立てました。スケッチもJA2GQP局が改良したものを使いました。

 Arduino Pro Miniに書き込むスケッチと必要なライブラリは、JA2GQP 's Download siteのsi4735フォルダよりダウンロードします。

 今回は、SI4735_OLED_eep_v1.01.zipをダウンロードしました。凍し、フォルダ名をSI4735_OLED_eepとして、Arduinoのスケッチフォルダにコピーします。SI4735_OLED_eep.inoをArduino Pro Miniに書き込みます。

 アンテナ端子に数メートルのビニール被覆線をつけて、室内で受信テストをしました。まず、85.9MHzのNHK FMを受信してみます。信号が強いので、大変よく受信できました。


 地元のコミュニティFM局、きたかたFMは信号が弱く、音声は再生しますがノイズがかなり入りました。

 次に、7MHzのSSBを受信してみました。
 


 LSB,BW(Band Width)を3.0KHz,AGC ONでチューニングすると交信している局で信号の強い局が何局か聞こえました。ちゃんとしたアンテナでの受信レポートは後ほど。

BWを1.0KHzにして、CWを受信してみました。何とか聞こえますが、BWを0.5KHzにするとチューニングが難しくなります。

 なお、Si4735やArduino Pro Miniがある面は、こんな感じです。


 今回は、とにかく受信できるかどうかのテストです。Si4735をどのようにコントロールするのか、などは良く分かっていません。スケッチを見て、勉強して、自分なりにカスタマイズしてみようと思います。

11月24日追記
 午後からSi4735 DSPラジオに7MHzダイポールを接続して受信テストをしました。


 評価用ボードのスピーカー端子には、3,5mmφのミニジャックをアンテナ端子には、BNCコネクタ(メス)を取り付けました。

 スピーカーは、DIAMONDの無線機用スピーカーを接続し、電源は12Vのバッテリーです。

 まず、FM放送を受信。地元の喜多方FM、ローカルのFMふくしま、NHK FMそれにFM東京も受信できました。感度はまずまずです。

 次に、AM放送を受信してみました。会津若市に放送局があるNHKとラジオ福島が受信できました。

 いよいよ7MHzのSSBを受信してみました。LSBモーで、バンド幅を3.0KHz、AGC onにして、バンドをワッチ。アンテナ切り替え器を使ってIC-756PROと聞き比べてみました。IC-756PROで聞こえる信号は、だいたい聞こえます。感度は普通だと思います。今回のDSP ラジオでは、チューニングステップが、SSBモードの時は、1KHzと50Hzとなっています。この設定ですと、ややチューニングしずらい感じがしました。
 DSPラジオの表示と実際の受信周波数が、約2KHzずれていました。また、無信号時のノイズが大きいのが気になりました。

 7MHzのCWを受信。モードはLSBでバンド幅は1.0KHz、AGC onです。この状態でCW局にきちんとチューニングするのが、なかなか難しかったです。


 今日の受信テストで、Si4735 DSPラジオは、基本的にFM,AMラジオであり、短波帯のAM放送も受信できるというものだと思いました。
 SSBモードは、おまけ的な感じで、この状態ではアマチュア無線用のレシーバーとしては、使いにくいと感じました。

 なお、もう少し細部を見直して、受信テストをしてみようと思っています。



QRP SWR計の実験

2020-07-13 08:15:16 | 電子工作
 QRP SWR計の実験をしています。
 回路は、定番の「トロイダルコア活用百科」に掲載されているもので、こちらのサイトからコピーさせていただきました。(一部改良してあるようです)

 500uAの電流計以外の部品は、手元にあります。とりあえず、電流計はテスターで代用することにして、QRP SWR計の製作を始めました。

 ランド法で製作することにしました。基板の大きさは、40×30mmです。6個のランドを下の写真のように瞬間接着剤で貼り付けました。


 各部品を基板にはんだ付けします。50Ωの抵抗は、100Ωを並列接続しました。ダイオードは、差し替えも考慮して、ラフに取り付けてあります。

 トリマコンデンサやボリュームなどは中古の部品を使っています。

 アルミ板で簡易筐体を作って(60×40×25mm)、SWR計を取り付けました。

 先日製作した7MHz QRP CW送信機を使い、50Ωのダミーロードを接続して、実験を行いました。送信機の出力は、約2Wで、スイッチをForward側にして、100KΩボリュームを最小にした状態で、約400uAの電流が流れました。電圧では、2.45Vでした。

 100uAの電流計を使えば、2Wでもこのままでも実用になるようですが、PICを使って、デジタルSWR計に仕上げてみようかと考えています。




PIC12F1840+Si5351A BS170 7MHz CW送信機の製作

2020-03-10 09:33:02 | 電子工作
昨年試作したPIC12F1840 Si5351A 7MHz VFOを利用して、7MHz CW送信機を製作しました。

回路図です。


キーイングは、Si5351A本体と74ACT00で行い、ファイナルは、BS170の3パラです。(回路は、QCXのコピーで、若干修正しています)
出力は、13.8Vの時、約3Wです。
CALスイッチをONにするとSi5351Aから信号が出ますが、ファイナルには電圧が供給されず、発振周波数だけをモニタできます。


ケースは、タカチのYM-150です。
ディスプレイは、AQM1302Yバックライト付きを使いました。

内部の様子です。

PIC12F1840のプログラムは、MPLAB X IDEを使いXC8でコンパイルしました。
なお、参考までにソースリストは、こちらです。(テキストファイルです。)