HPノート Pavillion dv6 2000のCPU Sempron M100をTurion Ⅱ Ultra Dual-Core M600に交換します。
CPUにアクセスするには、パソコンを分解する必要があります。HP Pavillion dv6には、いくつものバージョンがありますが、dv6 2000の分解については、YouTubeの
こちらの動画が参考になります。分解の手順です。
1 まず、バッテリーを外します。
2 HDD(SSD)を取り外します。
3 メモリー(RAM)を取り外します。
4 WiFiモジュールを取り外し、ケーブルも外します。
5 光学ドライブを取り外します。ボタン電池の下のビス1本を外すと取り出せます。
6 底面のビスを全て取り外します。何種類かのビスがあり、組み立て時間違わないようにA4の紙に外した位置と同じ場所にセロテープで張り付けておきます。
7 上面のディスプレイの前にあるカバーを外します。
これの外し方が難しかった。後ろ側のスピーカと底面の間のすきまをへらのようなものでこじって外します。ビスは使われていないので、こじると「カチッ、カチッ」と外れます。
8 次に、キーボードを取り付けている3本のビスを外すとキーボードが取り外せます。
9 キーボードを取り外した後、スピーカーユニットを取り外します。
上記の7,8,9の作業の時、いくつかのケーブルを外しますので、メモするか写真を撮って、復元時に間違えないようにします。
下の方に自分のベルトが映り込んでしまいました。(失礼)
10 マザーボードに接続されているケーブルを全てはずします。
上面にあるビスを全て外し、ディスプレイのヒンジを固定しているビス4本を外すとディスプレイを取り外すことができます。
11 全てのビスを外すと、手前のカバーを外すことができます。
12 マザーボードを取り付けているビスを外すとマザーボードを取り外すことができます。
13 裏返して、CPUを固定している4本のビスを外します。
CPU Sempron M100が見えました。
14 冷却ファンをクリーニングします。
私は、カインズで販売しているエアダスターをを使いました。
15 CPUを交換します。
赤丸印のビスを左に回すとCPUを取り出すことができます。
AMD Turion M600を取り付けます。先ほどの赤丸印のビスを右に回して固定します。
CPUにCPUグリスを少量塗布します。私はネット上で評判の良いaINeXのシルバーグリスを使いました。
ここからは、分解した手順と逆の順番で、組み立てます。
メモや写真で確認しながら、紙に固定してビスと取り外したケーブルを順に取り付けていきます。
組みあがったら、バッテリーを取り付けて、電源ON。無事、動作しました。
Windowsロゴで右クリックして、システムを確認すると
AMD Turion M600になっています。パチパチ。
立ち上がりも早いですし、パフォーマンスは、CPU換装前の倍になった感じがします。
心配した発熱、電源の問題も問題ないようです。しばらく使ってみましょう。
トラブルシューティング
1 マザーボード上にあるボタン電池(CR2032)の状態はどうかと思って、ボタン電池を外した時に、電池のケースを一部壊してしまいました。
電池の電圧は3Vあり、まだ大丈夫のようです。それにしても、よけいなことをしてしまったものだと後悔。
電池を固定するために、プリント基板を半円形にカットして、瞬間接着剤で固定。
これで、一応OKになりました。
この電池が働かないと、CMOSなんとか、というエラーが出て、パソコンは立ち上がりません。
2 ディスプレイ前のカバーを外す方法がわからず、ひょっとしてと思い、側面のモールを外してしまいました。実は、この部分は分解にはまったく関係なく、結局接着剤で接着しました。失敗。
とにもかくにも、初めてのCPU換装、成功です。
それにしても、パソコンってどうしてこんなにも分解しずらいように設計されているんでしょうね。壊れたり古くなったら新しいパソコンを買ってくれ、ということでしょうね。
6月9日 追記
SDR用ソフトRockyは、もたつき感がほとんどなくなりました。
もたつき感というのは、Rockyを動作させている時、他のソフトを操作すると、「ガガガガガ・・・」という音が入ることです。
FT8などの運用に使うWSJT-Xは、動作するようになりました。
設定を行い受信すると、ちゃんとデコードしてくれます。
ただ、7MHzのようにたくさんの局が出ている場合は、CPUの使用率が100%になってしまい、うまくデコードできないことがあります。
50MHzのように数局出ている程度なら、デコードしてくれます。でも、やはり、まだ力不足だなー・・・