先日、CQ ham radio別冊のQEX No.51を購入しました。CQ ham radioは以前は毎号購入していたものですが、QEXの購入は初めてです。
購入したのには訳があります。この本のテクニカルセクションに掲載されているJA9BQK 平野OMの記事「ーRaspberry Pi PicoでSSB復調をー ダイレクトコンバージョン受信機の製作」を読みたかったからです。
この受信機のVFOに私のブログに掲載したPIC16F1705+Si5351A VFOが利用されています。ブログの記事は、こちら。
平野OMからは、あらかじめ掲載許諾のメールをいただきました。そもそも私のブログやホームページに掲載している回路やプログラムはネットのあちこちから探してきたものが多く、著作権を主張する気もありませんし、皆さんに利用していただきたいと思っていたので、即OKしました。
記事を読むとこの受信機は3.5MHzと7MHzの2バンド用で、SDRフロントエンドで生成したIQ信号をRaspberry Pi Picoで信号処理してSSBを復調していて、非常に良い結果が得られたとのことです。こういう記事を見ていると私もまた、無線機(受信機、送信機、トランシーバ)を作ってみたくなりました。
思い出せば、定年退職してからいくつかの無線機を作ってきました。それらについてはJH7UBCホームページのアマチュア無線のページに記録として掲載しています。
最初に作ったのがCQ誌2009年7月号の付録の基板を使った7MHz QRP CW送信機でした。製作したのは2014年でした。
この送信機はJF1RNR今井OMの設計で出力300mWながら受信機と組み合わせてCW交信を楽しむことができました。これで味を占め、その後JF1RNR今井さん著の「ーランド方式で作るー 手作りトランシーバ入門」(CQ出版社)を購入しました。この本は今や、自作派のバイブル的な本です。
この本に掲載されているアカギスタンダードAS15(21MHz CW QRPトランシーバ)を製作しました。(2014年)この製作記事は、こちら。
このトランシーバは7MHz用に改良しAS40と名付けました。製作記事は、こちら。更にVFOをデジタル化した7MHzトランシーバをアカギスタンダード・デジタルAS40Dと名付けました。(2016年) 製作記事はこちら。
このトランシーバは、受信感度が良く、フィルター幅も500Hz程度で十分実用になるものでした。RIT機能と周波数メモリもつけました。ただ、AGCがほとんど効かず、弱い信号を受信しているときに急に強い信号を受信すると、すごく大きな音が出てびっくりすることしばしばでした。このトランシーバはっ筐体も自作です。
2018年には、ちょっとユニークな7MHz QRPトランシーバを製作しました。これは、3チャンネルクロックジェネレータSi5351Aを利用したもので、受信部はダイレクトコンバージョンタイプで出力は3SC2053で500mWです。
製作記事は、こちら。
このトランシーバの筐体も自作で外側を木製としてオーディオアンプ風に仕上げました。このリグはやや受信感度が悪く、選択度もいまひとつですが、実際に何局も交信することができました。
もっと本格的なQRPトランシーバを作りたいと思い、2020年ころから製作を始めたのですが、未だに完成していません。
今年は、これを何とか完成させたいと思っています。
でも待てよ、AS40をブラッシュアップする方法もあるな・・・
出力は、やはり5Wは欲しいな・・・
ロータリーエンコーダはちょっと良いやつを使いたいな・・
AGCもある程度効かせたいな・・・
Sメータもつけたいな・・・
などなど思いを巡らしています。
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