「産経ニュース」より転載
2016.7.5 22:11
【共産党・不破哲三前議長演説詳報】86歳の“レジェンド”が吠えた! 「野党共闘は対ヒトラーのレジスタンスだ」
共産党の不破哲三前議長が5日、参院選山梨選挙区(改選数1)に野党4党の統一候補として立候補している民進党公認候補の応援のため、甲府市で街頭演説を行った。86歳ながら党活動にいまなお大きな影響力を持つ不破氏の街頭演説は約1年半ぶり。国政選挙で他党の候補を応援するのは今回が初めてで、安倍晋三首相について「日本を戦争できる国に変えることを自分の最大の責任だと思っている」と猛批判し、野党共闘と共産党の躍進への支持を訴えた。演説の詳報は次の通り。
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皆さん、こんにちは。日本共産党の不破哲三でございます。いよいよ選挙戦は最後の週に入りました。この山梨で宮沢由佳さんの選挙、しのぎを削る大激戦ということをうかがいまして、今日は駆け付けてまいりました。どうかよろしくお願いします。
私、1960年代からずーっと国政の選挙の仕事をしてまいりましたが、こうやって野党がそろって、しかも市民の皆さんと一緒に自民党に対する選挙戦をやる。初めての経験であります。まさに日本の政治に新しい流れがわき起こっている。そのことを今度の選挙、表しているんじゃないでしょうか。その大本には、あの安倍政権には政治は任せられない。これ以上任せたら大変なことになる。そういう皆さん方の共通の重い思いがあると思います。
あの安倍政権は、これまでの自民党の長い歴史の中でも特別に異常な性質を持った政権であります。私はよくマスコミのインタビューに出ると、どう前と違っているのかと聞かれます。そのたびに、昔の自民党は保守総連合的な性格があって、いろいろ党内に意見があったし、それから私たち野党が追及しても、本当に彼らの弱点を突くと、誤りを認めて訂正するだけのゆとりと幅があった。しかし今の自民党は安倍カラー一色に固まってしまって、そんなゆとりも幅もなくなった。という話をよくしてきました。
ところが今度の選挙の直前に、朝日新聞に自民党のある幹部、はっきり言いますと、第1次安倍内閣で官房長官を務めた腹心中の腹心です。与謝野馨さんという方が私と同じことを言っているじゃありませんか。候補者を選ぶときに、党の総裁、幹事長が絶大な権力を持って、うっかり正論を言うとにらまれる。ポストをもらえない。選挙で公認を決めるときに意地悪される。こうやって党内が低次元、次元が低く、そういう重苦しい空気になっている。だから、正論を吐く人が少ないんです。自民党の方が自分で言うんですよ。
かつてそれぞれの派閥が歴史と政策的な特性を持ち、ときの執行部に対して、もの申して言いました。しかし、そういう機能、チェックアンドバランスと言っておりますが、いろんな意見がバランスをとる。そういう役割が今の自民党にはまったくなくなっています。皆さん、これがかつて安倍さんの腹心として一緒に仕事をした人の率直な見方であります。自分の党内で正論を権力で押さえつけて、自分の言い分を勝手に通す。こういう人がこのまま日本の政治を続けたら、そこに生まれるのは強権政治、独裁政治以外の何ものでもないんじゃありませんか。
例えば、安倍さんは選挙になるとアベノミクス一本やりです。しかし、皆さん、これまでの自民党の主張の中で国の政策に自分の名前を付けた人が誰かいましたか? そんな傲岸無礼な人は今まで誰も出ませんでした。しかも、それをサミットという国際政治の場にまで持ちだして大宣伝する。本当に恥ずかしい話ではありませんか。
だいたい成長ということを看板にして、大企業にもうけさせることが大事だと。そのもうけのために政治をやる。それをやればおのずから国民の懐だって潤うはずだ。そういうのがアベノミクスの看板です。しかし皆さん、大企業のもうけを増やすということは確実にこの3年半やってまいりました。だから企業がもうかってもうかって仕方がなくて、使い道がなくて、自分の懐にため込んでいる金がなんと300兆円を超えたじゃありませんか。
ところが、皆さんの懐に回るはずのお金はどこにも回ってこない。実質賃金も、それから国民の消費の実質分もみんな安倍内閣のもとで毎年低下であります。だいたい、もうけを増やすというのは企業家の仕事です。だから大企業は自分のもうけを増やすことには何でもやります。だから、その大企業に経済を任せておいたら、その国の経済はめちゃくちゃになる。そういうことが分かって、実は160年も前から、国が乗り出さなきゃいけない。国が乗り出して労働者の労働時間をきちんと制限するとか、社会保障の制度をつくるとか、そういうことをずーっと世界の資本主義はやってくるようになった。これが実は資本主義200年の歴史が示す資本主義発展のルールなんです。
ところが日本という国は、戦前は自由も民主主義もなかった。政府の横暴が経済界にも飛来しました。だから、このルールが全然できてなくて、この面では世界で一番遅れた国になっていたんです。その国で、企業のもうけを増やすのが国の政策の目標だなんていうことを言い出したら、それこそめちゃくちゃな結果になるのは当たり前じゃないですか。3年半これやって、その面ではなんの成果もない。3年半と言ったら、皆さん、自民党の歴史の中でも随分長く政権を握ったことになりますよ。自民党結党以来、3年以上政権を握った首相というのは、数えるほどしかいないんです。
それだけやっても結果がないと、自分が間違っていると認めないで、道半ばだという。いつまでたっても道半ば。こういう冷やかし文句がマスコミのマンガにもよく出ますが、皆さん、これがアベノミクスの正体であります。
ところが、安倍さんのアベノミクス宣伝には、もっと大事な実は重大な裏があります。選挙のたびにアベノミクスの宣伝をやる。これまで安倍さんのもとで3回選挙をやったでしょ。2013年の参院選が最初です。そのときは初めからアベノミクス一本やりでした。しかし、やったことは秘密保護法だとか、それから政府の勝手な決定で集団的自衛権という物騒なことを、憲法違反じゃない、政府の決定をひっくり返した。次の選挙は2014年の衆院選です。このときもアベノミクスばかりの宣伝でした。しかし、やったことは翌15年にアメリカと新ガイドラインという軍事取り決めであり、それを持ち込んで戦争法をつくって強行した。
そして今度はいよいよ3度目の選挙であります。ついこの間まで安倍さんは、私は自分の任期中に憲法改定やりたい。そういう意欲を持っているということを国会ではっきりと答弁しています。忘れもしない。今年の3月2日、参院の予算委員会で、私の在任中に成し遂げたいと思っているとはっきり言ったんですよ。ところが選挙になったら、どうでしょう。
公明党と口を合わせて、憲法改定は選挙の問題じゃない。国会の憲法審査会がやる仕事で、まだそこで議論していないから、今度の選挙は憲法改定は棚上げです。こういう態度をとっているでしょ。しかし、皆さん、安倍さんの任期は2018年9月で終わるんです。それまでにやりたいと言ったら、参院選はこれが最後の選挙なんですよ。安倍さんの任期中に、今度の選挙で参院の構成が決まるんです。衆院では3分の2持っているでしょ。その衆院と参院で安倍さんの任期中に憲法改定を押し通し、そしてそれを国民に押しつける。それをやろうというたくらみがあるからこそ、ああいう理屈にもならない理屈をつけて憲法知りません、知りません。
皆さんのお宅に配られている自民党の選挙公報をごらんになりましたか。憲法の「け」の字もありませんよ。これはまさに国民に対するだまし討ちじゃありませんか。2度のだまし討ちはやられても、3度目は絶対やらせない。その気持ちを今度の選挙にぶつけようじゃありませんか。
じゃあ自民党はどんなふうに憲法を変えようとしているのか。私はここに自民党が2012年に決めた日本国憲法改正草案というのを持ってきています。これに安倍内閣のたくらみが全部書いてあるんです。まず今の憲法のどこを削ろうとしているか。これを見ると、よく分かる。前文がまず嫌なんですね。全部削っちゃいました。そして安倍首相の施政方針演説の前書きみたいなつまらない文章に変えちゃいました。
何が気に入らないのか。どうも一番最初の文章が悪いようです。日本国民は、ちょっと形容詞がありますが、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることがないようにすることを決意し、これは大事な点なんですね。憲法で日本の戦争の反省をしているところはここしかありません。そして、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。こういう文章で日本国憲法の前文は始まっているんですよ。だから気に入らないんです。
自民党が作った憲法の草案には、戦争の反省なんか一言もありません。この安倍さんの気持ちをよく表した最近驚くべき事件がありました。サミットがあったでしょ。伊勢志摩サミット。資本主義の大国7カ国が集まります。伊勢で一番最初に何をやったか。伊勢神宮の集団参拝ですよ。集団訪問と言ってますが、中身は参拝なんです。伊勢神宮というと、ただの神社じゃありません。国家神道、国家の神の道と書きます。国家神道というものの総本山なんです。
私たち戦争中、子供でしたが、子供のときから八紘一宇とか神州不滅とか、さんざんたたき込まれました。国民がみんなそのスローガンをたたき込まれて戦争に動員されました。八紘一宇というのは、日本は神の国だから、世界を治める責任がある。侵略戦争、八紘一宇で何でも結構ということになる。神州不滅。神の国だから、絶対に負けることはない。8月15日の最後の瞬間まで私たちはこれをたたき込まれていました。こういうスローガンは全部、国家神道が生み出したものなんです。だから戦後、最初にやった民主化処置の一つで国家神道、禁止されたんですね。
その総本山に、こともあろうに外国の首脳を集団で呼んで、訪問という名で集団参拝する。させる。そっからサミット始める。ここまでやるのかと私は思いました。しかも、それを案内した大宮司は日本会議という会議の役員なんです。ここの自民党側の候補も日本会議に参加しているようですが、これは日本の政治を動かす影の主役として、最近週刊誌で問題になっている、いわば名高いウルトラ右翼団体です。だから私はサンデー毎日で、サミットはどう思うかと聞かれたときに、あれは日本の政府がやるべき企画じゃない。日本会議がやる企画だ。そういう話をしたんですが、まさに安倍さんの気持ちの中は戦前と同じ。凝り固まっているんです。
だから、この行事についてはアメリカやヨーロッパの大きな新聞の論説でも、かなり厳しい批判が出ました。しかし、そういうことは平気でやる。憲法からなぜ日本の戦争への反省の言葉を削るのか。それは安倍さんが日本を戦争をできる国に、戦争する国に、アメリカと同盟を結んで戦争する国に変えることを自分の最大の責任、義務だと思っているからです。
憲法9条、戦争章とよく言われます。戦争放棄をはっきり具体的に表しているのが第2項にありますね。陸海軍その他の戦力はこれを保持しない。陸海空軍のような軍隊を持たない。そして国の交戦権も認めない。これ、ばっさり削っちゃったんです。自民党の憲法草案。で、何を書いたか。代わりに。内閣総理大臣を最高指揮官とする国防軍を保持する。内閣総理大臣が最高指揮官になるという言葉が大変お気に入りのようで、この憲法草案には、もう1度書いてある。内閣総理大臣は最高指揮官として国防軍を統括する。恐らく安倍さんの頭の中では、最高指揮官として国防軍を海外に送り出す。自分がそういう役目をする栄光の日を夢見ているんじゃないでしょうか。とんでもない話であります。
今の戦争法でも、これだけ国民が怒っている。しかし、今の戦争法は日本が戦争に参加する道をあちこちに穴を空けましたが、まだ全面的な穴は空いていません。この憲法草案が通ったら、もうアメリカがやるどんな戦争、ベトナム戦争のような、そしてまたイラク戦争のような、侵略戦争であろうがなんであろうが、なんでもその同盟軍として日本が参加する。そういう道に踏みだそうというんです。そのことを安倍さんは自分の本で、日本とアメリカの同盟は血の同盟だと書きました。その同盟を本当にそういう同盟に仕上げる。これが安倍さんの改憲の狙いです。その国会の中で基盤を作ろうというのが今度の選挙。絶対にこの自民党やそういう勢力に議席を渡すわけにはいかないじゃありませんか。
自民党と安倍さんは、これに対する野党の共闘が一番怖いんです。この共闘が発展したら自分のもくろみがつぶれるかもしれない。だから、いろんな悪口を投げかけます。例えば憲法問題で野党には対案がない。とんでもない話だ。私たちは立派な対案がある。現行の憲法そのものが私たちの対案であります。
日本共産党の綱領には、現憲法の前文を含む全条項を守るとはっきり書いてあります。われわれはこの立場で憲法にかかわるあらゆる問題にこれから対処していくつもりです。現実の日本には長く自民党政治が続いてきた結果、憲法に合わない現実はいろいろあります。将来、私たちがもし日本の政治に直接責任を持つときが来たならば、こういう現実をただすことが大きな課題になってくるでしょう。その中で自衛隊と憲法9条の矛盾というのが一番大きな問題の一つです。
なにしろ憲法9条を決めながら、決めた数年後にはアメリカと安保条約、結んじゃった。そしてアメリカの基地代わりに日本の自衛隊ができて、戦争に向かう道を一歩一歩進んできた。憲法9条がありながら、日本は世界における軍事的対決の片側に組み込まれるという現実をずーっと続けてきちゃったんです。それが今の矛盾なんですね。ですから本当に憲法を守ろうという政府が生まれても、一気にこれは実現できるものじゃありません。新しい政府が、それこそ憲法9条の立場で、アジアと世界の構造を平和の方向に変えていく。その一番の発信地になる。そういう仕事をしっかりやり抜くしか、この矛盾、解決できません。
だから私たちは綱領の中で憲法完全実施のためには、段階的なやり方が必要だ。日本が9条を掲げて先頭に立って、アジアの平和の構造をつくる。世界の平和の構造にも貢献する。こういう役割を果たしてこそ、みんなで9条にふさわしい道に踏み出せるんじゃないか。これが私たちの憲法問題についての展望なんです。
ところが安倍政治のお仲間は憲法問題で、またいろんなことを言います。私は9条関係ないよ、私たちの憲法改正案は環境権の問題を加えることだ。これは公明党の言い分でしょうが。私たちは教育の問題なんだ。おおさか維新なんかもそう言います。しかし皆さん、環境を守る政治が必要だったら、なんで憲法を変える必要があるんですか。今の憲法のもとで立派にできるじゃありませんか。教育の無償化が必要だったら、なんで今の憲法のもとでやらないんですか。そういう法律をつくれば全部できるじゃありませんか。憲法を変えようというのは、憲法ではできないことをやろうとするから改定の旗を揚げる。
本当に国民の権利が大事だというなら、なんで憲法に書いてある国民の権利を大事にしないのか。国民の権利を踏みにじっている安倍さんの政治になんで反対しないのか。憲法には、いいこと書いてありますよ。第25条、すべて国民は、これ大事なところですよ。健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。憲法で与えられているんです、この権利が。それからまた、国は全ての生活分野について、社会福祉、社会保障、公衆衛生の向上および増進に努めなければならない。切り下げてはいけないんですよ、憲法に従えば。
経済問題でいいますと、憲法が政府に要求しているのは、まさにこういう政策なんです。アベノミクスじゃありません。全く反対のことをやろうとしている。大企業の利潤を増やすことを国の経済政策の第一目標にする。国民から健康で文化的な生活を営む権利を奪う。こんなことは、絶対に許されないことなんです。
これに対して共闘にあたっている4党が宮沢由佳さんと署名した政策協定、ごらんなさい。安保法制廃止、安倍政権打倒とともに子育て、介護、教育および雇用における課題解決に力を尽くす。ちゃんと書いてあるじゃありませんか。さまざまな分野における格差解消をはかり、暮らしの安心・安全を目指す。この一つずつが憲法が定めた国民の権利を実現する方策であります。憲法と国民の権利のことを問題にするなら、まさにここにこそ目を向けるべきであります。
もう一つ相手方の悪口に、先ほど出ましたが、野合という話があります。理念の一致がない。ここに皆さん、3党並んでいますが、違うところあるじゃないか。いろいろ探し出しては文句を付けます。しかし皆さん、統一戦線というのは、それは当たり前なんです。第2次世界大戦のときにヒトラーがヨーロッパを占領した。そのときにヨーロッパの各国でレジスタンスという国民的共闘が起こりました。そのときの合言葉。神を信じる者も信じない者も一緒にやろうじゃないかというのが、レジスタンスの合言葉になりました。世界観が違う者でも、そういう当面の大義のためには一致して協力する。これが世界で試された統一戦線の原則であります。
いま私たちは憲法を破壊し、戦争と独裁の政治を目指す安倍政権から、憲法、平和、民主主義を取り戻す。そういう大義に立った共闘をやっております。去年の安保法制、戦争法の反対の中では、私ども、デモに参加しますと、創価学会の三色旗を掲げた人たちが随分姿を見せました。ここに世界観が違っても、大事なことのためには共闘する。統一戦線の精神が表れていると感動したものであります。
将来の問題についていいますと、私たち共産党は21世紀の全体を見回して、先の先まで見渡して資本主義を乗り越える未来社会についての展望まで綱領に書いてます。持っています。しかし、同時にそういうことをやる道筋についても、私たちはきちんとしたやり方を綱領に書いています。大事なことが2つあります。1つは段階的改革。何事も急がない。当面大事なことから1つ1つ段階的に変えていく。もう一つは多数者革命。どんな改革をやるときにも、国民の合意を得て実行する。この2つが日本の将来を開く上での共産党の大原則なんです。
自分たちがあれこれの方針を持っているからと言って、共闘の仲間を無視し、あるいは国民の皆さんの考え方を無視して、勝手にトコトコ歩くというのは、私たちの考えとは全く縁のないものです。皆さん、今度の選挙、本当に日本の運命がかかった選挙であります。相手は決して強くありません。安倍1強と新聞には書かれます。1人だけ強い。しかし皆さん、この間の衆院選で安倍自民党が得た得票は、有権者の17%ですよ。私が国会に出たころは、自民党はその倍ぐらいの勢力がありました。しかし、そのころでも1強なんて誰も言いませんでした。
小選挙区制という仕組みで、国民の支持はないが、議会の多数だけは得られるようになった。それで独裁政治をやろうというのが安倍流のやり方です。それを打ち壊そうというのが、この野党共闘なのです。いま日本に日本の政治の歴史で初めて野党と市民、国民の大連合が生まれつつあります。これが発展すれば、まさに日本の政治を変える新しい流れが日本で流れ出すようになるでしょう。今度の選挙はその極めて大事な大事な一歩です。
選挙区では宮沢由佳さん、保育園の仕事を24年もやられてきた。平和と子供の笑顔が何よりも私は好きなんだ。こういう方が国会に皆さんを代表して出てこそ、国民の願いにかなう政治ができます。どんなことがあっても宮沢由佳さんを、この日本会議の候補者なんか吹き飛ばして、当選させていただきたい。
そして新しい国会で野党共闘が力を持つためには、やはり民進党とともに、また社民党とともに、共産党が前進することが大事であります。比例では多くのご支持を日本共産党にお願いしたいと思います。相手は野党共闘が怖い。それを言い出した共産党が怖い、憎い。だから攻撃を集中してきますが、それを打ち破り、山梨の選挙区での宮沢さんの勝利、そして比例での日本共産党の躍進。そのためにどうか最後の最後まで力をお貸しください。
本当にこの1週間の皆さん方のご支援が、皆さん一人一人の活動が、日本の政治を変える大きな力になる瞬間であります。どうか本当に最後の最後まで、大きな力で、激戦の中の激戦といわれている山梨の情勢を皆さんの力で変えて、7月10日が山梨にとっても日本にとってもすばらしい日になるように、皆さん方のお力添えを心からお願いして、私の訴えを終わりたいと思います。どうもありがとうございました。