奴隷制度の是非をめぐり国を二分した争い。
北軍が勝利しともかく国は分裂することなく今日まで発展してきた。
黒人をめぐる差別問題は依然としてアメリカ社会にくすぶっている。
やはり、南北戦争のトラウマから脱し切れていないのか。
トランプ大統領の選挙中からの主張がそのまま大統領令として発令されて国内外から批判の声が。
反面、支持者はよくやったと拍手喝采ののだろう。
この時代、銃を取っての争いに発展することは無いとは思うが。
しかし、銃による事件は頻繁に起きている。
自分の命は自分で守る。そういう観念が根底にある限り、そのことで命を落としても
それはそれとして受け止めるのだろうか。
一度無くした命が元に戻ることはないのに。
今の、状況はまさに国内を二分した争いになってきている。
州の司法が大統領令を無効として提訴すると。
日本と違い三権分立が際立っているようだ。
最高裁判事はその職に就くと生涯罷免されることはないと。
九人の定数、一人が亡くなり空席になっていたところ新たに人選が行われたと。
こういう騒ぎの中で初めてアメリカ社会の仕組みを少しであるが垣間見ることができた。
日本も一応そういうことになっているが、国会の答弁で行政の長が立法府の長であるかのような発言が繰り返されている。
この先、四年間は彼が国のリーダーであり元首でもある。
核のボタンをいつでも押す権利も持っている。
閣僚人事は議会の承認が必要で若干遅れているとも。
それらがすべて決まらないうちの大統領令。
従来の政権とまったく違う手法に戸惑いが見て取れる。
彼の本心がどこにありや、とする論調もみられるが果たして。
アメリカファーストと言いながら実は支持者ファーストではとか。
もちろん民主主義において支持者に言明したことと真逆の行動は自殺行為になろう。
そんな中で船出した大統領。
この先どういう舵さばきを見せるのか。
世界の耳目がそこに集まっているのは間違いないところだ。
NATOの盟主であり、世界の警察官としてこれまで振る舞ってきた。
彼のツイートに目が離せない日々と、それに一喜一憂する世界経済。
何よりも、株価・為替相場が猫の目のように激しく変わることは当分続くのだろう・・・。