赤外写真に凝って試行錯誤の日々。
とにかく面倒くさい。
この言葉に尽きる。
第一に可視光線と赤外線ではわずかだがピントを合わすのにずれが生じる。
フィルム時代に赤外撮影用があった。
学術的な用途が主であったが好きなやつはそれなりにいた。
ピントも手動の時代、レンズの距離表示に赤外用の印があった。
デジタルによってかなり楽になったということでやってみることにした。
まず赤外線のみで撮影するため露出に時間がかかる。
最短でも2秒ぐらい。
手持ちではできない。ぶれてしまう。
したがって三脚は必須アイテム。
それに光が関係する。
順光あるいはサイド光。逆光はNG。
被写体も赤外線を多く反射するもの。
木の葉が一番か。
あとは二色以上を含むこと。
そういわれて思い浮かぶのは青空と木立。
それも種類の違う広葉樹がいいか。
撮影の手順も大変だ。
まず、フィルターなしで構図とピントを合わせる。
フィルターを取り付けフォーカスをAFからMFに切り替える。
撮影モードはMだ。
これで露出計を見ながらとりあえず最適露出になるようにSSを決める。
絞りはなるべく深めにf8ぐらいだとパンフォーカスっぽくなるのでいいか。
カメラとレンズにもよるが。
撮影後は液晶で出来栄えを見る。
暗ければ明るいほうに、明るければ暗いほうに、と調整して再度撮影。
これは加工段階で何とかなるのであまりシビアに考えることもないかな。
そんなことの繰り返しだ。
で、これは美瑛に出かけて丘の風景を撮った。
午後からということもありマジで逆光だ。
通常の撮影だ。
こちらは赤外撮影だ。
逆光だったのと木が細すぎて赤外線の反射がほとんどわからない。
曇りということもあるが。
ということで凝っては見たがこの近辺では被写体に恵まれないな。
さしもの美瑛もNGということか。