うちの女房は生まれも育ちも岩手県。
8年前に名古屋に来るまで岩手県外に住んだ事のない生粋の岩手っ
子。
岩手県といえば本当か嘘か知らないがコロナウイルス感染者ゼロを
達成している事でニュースになっているけれど、何しろ人口密度が
低いから、たったの122万人しか居ない上に日本の「県」の中で
は一番大きい上に都道府県レベルで見ても北海道(1位)の次に大
きいというところに(殆ど山だが)名古屋市の人口(愛知県ではな
い)の半分にも満たない人数しか居ないからそれも納得できなくも
無い。
まあ、そんなところで育ち生活をしてきた女房、女房はあの遠野物
語で有名な遠野市出身在住だった訳で、岩手県と言うのは広いのも
あって場所場所で言葉が違うという混乱が起きるそうな。
愛知県でも名古屋と三河ではまるで違う言葉で三河は静岡弁に近い
訛りだ。
ちなみにNHK朝ドラで有名になった「じぇじぇじぇ」は沿岸地方
の町からちょっと山に入ったごく一部でしか使われたおらず、岩手
県標準では「じゃじゃじゃ」であり、舞台になった久慈市では「じ
ぇじぇじぇ」は使わないのでアレは演出である。
で、その訛りだが遠野はかなり訛りが酷いらしく、例えば花巻では
遠野弁は「それ変」となったりするらしい。
そんな女房がまた訛りのひどい名古屋に来た物だから話が通じない
事がしばしば今でもある。
まあ言うならば他県の人間がバリバリ遠野弁でまくしたてられたら
「何言ってんのか皆目不明」というレベルだ。
まあ、今では名古屋弁vs20%名古屋弁入り遠野弁だから何とか
なるものの、女房が田舎のお袋さんと電話で話しているのを聞いて
いても悪口言われているのか褒められているのかさっぱり分からな
い。
女房は客商売だから標準語を使うよう努力しているけれど、やはり
イントネーションが違うのですぐにお客さんに見破られるのだとか。
家に帰れば件の8割遠野弁だから、私の耳を慣らすしかないのだけ
れど、それでも時たま何言ってんだか分からない時があるから困っ
てしまう。
女房が名古屋弁をマスターするには30年は掛かるだろうがそうな
れば立派なバイリンガルなのである・・けれども難しいだろうなぁ。
やはり単語は覚えてもイントネーションでバレるのは私も同じだか
ら、難しい物なのかもしれない。
@ アクの強い言葉同士は苦労する