去年の今日の夕方、実家から電話掛かってきて「父ちゃん入院した」
と。
で、車飛ばして国立病院行ったらもうICUにいた。
ちゃんと喋れてけれど、いつもなら「ちょっと頼むぞ」のところが
この日に限って「あと頼むな」を繰り返して手を握って離さなかっ
た。
うんうん分かった分かった、と言って、しばらくいて帰ってきたけ
れど、その晩はショボショボと嫌な雨の降る晩で「なんか嫌な雨だ
なぁ」と、女房と話していた。
あくる朝早く、病院から電話があって、親父が危篤だと。
また車飛ばして病院についたときにはもう心臓止まっていて心臓マ
ッサージ中だった。
心臓マッサージやめるとすぐ心臓止まる、もう自発的に心臓は動い
ていなかった。
呼吸は機械でしていたけれど、心臓止まっているので先生に「要は
もう死んでるんでしょ?」と聞いたら「そういう事になります」と
いうので、もうこんな呼吸の機械なんかあっても仕方がないんだか
ら、早く外してやってくれ、と言って外して、30日午前9時9分
死亡確認。
今更言っても仕方のないことだけれど、なぜあの時一晩ついててや
らなかったんだろう、わたしたちが帰る後ろ姿をどんな寂しい思い
で見ていたのだろうと思うと後悔しかない。
明日は一周忌だ。
まだ親父が死んだという実感がない。
なぜだか家族全員そう思っているのだ。
明日の一周忌法要で、一区切りつくのだろうか。
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