いつも深夜に海を眺めに行くところ。
なぜだかいつもそこから誰か呼んでいる、誰かに呼ばれているような
気がしてならない。
誰に呼ばれているのかも分からないし心当たりもないし、行った所で
誰かいるわけでもない。
そこから誰か呼んでいるというよりその場所に呼ばれているような気
がする。
これは何とも言い訳のしようがないけれど確かにあそこから誰か私を
呼んでいる。
そしてそこへ行くと心が落ち着き癒されるのだ。
何がある場所でもない、ただの港のはずれの小さな砂浜である。
よくて魚釣りの人が突堤の先にいるくらいで人が行き来するようなと
ころではない。
しかし私はそこのある特定の場所にいつも到着する。
飽きることなく海を眺め考え事をする。
深夜一時か二時ころになって明日の事を考えて仕方なく帰宅の途につ
くのだが何なら朝まででもいられる。
呼ばれているような気がして行かずにいると焦りのようなものが出て
きて落ち着かない。
しかし片道一時間半から二時間かかるのでそうそう行くわけには行か
ないので困る。
一体あそこに何があると言うのだろうか・・・・。