残り滓

家族に逃げられ、帰るはずもないその家族を待ち続け、精神病にな
り何も出来ずにゴロゴロしている。

わたしは人間の滓だ。
滓は捨てられるものでありなにの約にも立たない。

それはさておき、この滓人間はどうしようか。
生きていてもいくら待っても仕方がないことに最近気づいてきた。

いくばくかの金を置いて、出てしまおうか。
行く当てなんてない。
どこかでのたれ死んだらそれもそれで本望だ。