写真を撮るという事はその一瞬を切り取り保存することである。
記念、記録、絵作り、人によってそれぞれだろうが私の写真は記録
である。
今、あちこちで建物の建て替えが進んでいる。
毎日通る道すがらでも「お、ここ誰もいなくなったのか」と思うと
三日後くらいに解体が始まり一週間もしないうちに更地になり、そ
うかと思うとまたあっという間に工事が始まり二週間ぐらいでコン
ビニが出来る。
今、このスピードについていけない。
下手をすると一ヶ月で違う建物に立て替わっているのでそれを記録
するのは容易ではない。
今どうしても撮っておきたい団地が二か所あるのだがなかな
か撮りにいけない。
休みにボケーとしているなら行けばよいのだけれどそういう時には
気分が乗らず行ってもロクな写真は撮れてこないのでやる気になる
必要があるのだ。
記録だから写っていればよいのだけれどあまりに粗雑な写真では意
味がない。
面影だとか雰囲気をそこに写し込むには知恵が必要だ。
早くしないと無くなってしまうので急がねばならないのだけれど身
体が言う事を効かないので何とももどかしいのである。