自分が生まれて初めてやる夫スレを読んだのが「あんそく」でまとめられていた「やる夫で落語シリーズ」だった。そもそもどうしてやる夫スレを読もうと思ったのかはもう思い出せないが、やる夫スレが単なる煽りではなく、やらない夫にやる夫が色々教えてもらう”やる夫で学ぶシリーズ”から入って、そこからオリジナル創作だとかゲームとかの二次創作物の一大ポータルに至っていった。そうしたやる夫スレがまとめてあるやる夫ブログを読みあさったものだった。
で覚えているのは「天神山」と「芝浜」だ。
「天神山」は、風変わりなやらない夫が墓場で酒を飲んでいると頭蓋骨を見つけたので、それを持ち帰り仏壇に飾っていると幽霊の真紅(ローゼンメイデン)が現れたので幽霊と婚儀を交したという話をやる夫が聞いたので、自分も嫁が欲しいと思いつついじめられていたキツネを金で買い逃がしてやったら水銀燈(ローゼンメイデン)に化けて出てきた。当初キツネが化けていたことを知らなかったやる夫だが、ふとしたきっかけで正体がキツネであることがばれてしまう。キツネは歌を詠みやる夫の元から去っていった…という話。下敷きが落語の「天神山」そのままなので最後に若干のアレンジがあるものの基本は踏襲されている。
「芝浜」は、飲んだくれの大工のやる夫がある日金の入った包みを拾って来たが、酒盛りをした夜明けに包みは消えて無くなっていて、嫁の翠星石(ローゼンメイデン)が夢でも見たんだと言って包みの存在を否定する。だらしなさから金の入った包みを拾う幻覚を見たのだと自分のなさけなさに涙したやる夫は、そこから真面目に働くようになるが、実は実際金の包みを拾って来ており、やる夫の振る舞いに心配した翠星石が奉行所に届け出していた。期日の内に引き取り手が見つからず翠星石の物になった包みを持ち帰り、翠星石は事の真相をやる夫に話すが、やる夫は夢になっちゃいけないと祝いの杯を飲まなかった…という話。完全に「芝浜」です。
今ではだいぶ男性女性キャラクター共にAAも作られ、そのカップリングはバラエティに富んでいるが、当時やる夫スレでは やる夫→翠星石・水銀燈 で やらない夫→真紅 というのが割と鉄板だった。で、そうした役割論理から元々設定になかった水銀燈が巨乳キャラというのが生えてきた。これは東方Projectの八雲紫が同様で、大人の女性としての役割から原作では巨乳設定がない(そもそもローゼンメイデンは全部人形の素体なので巨乳も貧乳もない)キャラクターに豊満な女性的な体躯という設定が加えられている。まあ遠藤綾はわからないが田中理恵はグラビアとか出してたので中の人に擦り合せたのかも知れないが。
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