東大阪市加納 日蓮宗 妙政寺のブログ〜河内國妙見大菩薩、安立行菩薩、七面大天女、鬼子母神を祀るお寺!

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新型コロナウイルス感染症に関する当山の対応

2020-04-06 16:48:39 | 妙政寺の年中行事
COVID-19新型コロナウイルス感染症への対応と見解
合掌
日本において初めて新型コロナウイルスの感染者が出たのは今年の1月15日です。以来、今日に至るまでの経緯は皆様も報道等でご承知の通りです。
当山におきましても感染予防のため、年中行事では「3密」を避けるよう、またそれ以上の努力をしております。不特定の参拝が見込まれる「花祭り」は今年の開催を中止いたしました。永代法要についても春季彼岸法要と同じ対応をさせていただきます。
また、今後早期の収束が望めないと考えておりますので、5月6月の信行会も中止とさせていただきます。






さて感染者が増加傾向を見せ始めた2月の末から3月上旬にかけてトイレットペーパーの買い占めという事態が生じました。冷静になればトイレットペーパーはほぼ国産なので不足することはないのです。でも一度パニック状態になると一方向に怒涛の勢いで流れてしまいます。それと同時に「奪い合えば足らなくなり、譲り合えば余ってくる」という言葉がSNSを中心に流れました。この言葉にはかなり深い意味があります。と申しますのも、環境は心を映し出す鏡と言えるからです。
奪い合い=貪り=餓鬼界です。譲り合い=施し=菩薩界です。法華経では十界互具と言います。貪りの餓鬼に慈悲の菩薩が対応するのです。ウイルスは畜生界ですので、「愚かさ」を言います。対応するものは理性だということです。
次に住職が予想する新型コロナウイルス感染症の今後のシナリオです。
検査は偽陰性・偽陽性のいずれもあるので不確定的な要素も含まれて来ますよね。難しいですなぁ。
結局「頑張って医療崩壊が起きない程度にピークを2~3年後まで遅らせたが、全世界に広がりすぎて根絶には失敗する。そして、COVID-19は5番目のヒト感染性コロナウイルスとして散発的に流行を繰り返しながら定着し、(一生のうち小児期に複数回感染して免疫を獲得するタイプの)普通の風邪として人類と共存する」というシナリオになりそうな。あ、あくまで人の理性を信じているということですよ。
 なんとか理性的な行動、さらに高い道徳的、倫理的な行動をお願いします。「こんな時期になんてことしてんだよ!」と批判される行動をとる人はまさに畜生界に引っ張られているのです。
日蓮大聖人は「一代の肝心は法華経。法華経の修行の肝心は不軽品にて候ぞ。不軽菩薩の人を敬いしはいかなることぞ。教主釈尊の出世の本懐は人の振る舞いにて候いけるぞ。あなかしこ、あなかしこ。賢きをば人といい、はかなきをば畜という」とおっしゃられていますから。


コメント
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