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セミナー「くらしの中の放射線~自然放射線と人口放射線~」

 9月11日(火)焼津商工会議所2F会議室においてフレッシュ委員会主催の標記セミナーが開催されました~
 本セミナーは、女性会事務局を通じてご案内をいただいた中部電力㈱総務部広報グループ主任で、エネルギー環境広報スタッフの高橋雅子さんそして、藤枝営業所から大井さん&曽根さんを講師にお迎えし放射線のことや、浜岡原子力発電所の地震・津波対策についてなど約1時間30分にわたり、講義を受けました
 以下、中部電力さんからのレジメとセミナーの内容をもとに書いています

 会長のご挨拶のあと、最初の1時間は雅子さまがご担当
 放射線を正しく知ろうと題し、まずは「放射線」「放射性物質」「放射能」などの言葉の意味からお勉強
  ホタル   が     を出している。    を出す能力
放射性物質 が 放射線 を出している。 放射線を出す能力=放射能
なんだそうです。つまり・・・

「放射線漏れ」は、ホタルの光が、虫カゴから漏れること。
「放射能漏れ」は「放射性物質漏れ」で、ホタルが虫カゴから逃げ出して光を出すこと。なんだそうです全部ごちゃまぜで言葉使ってましたそして、この「放射線」は、生活のあらゆるところに存在していて、環境を作れば、目にも見えるんだそうです
 
 -79℃のドライアイスの上に作った、放射線の見える装置赤い矢印の先に見える、この写真では約1センチほどの左から右への白い線が、放射線の飛跡です

 このあと、放射線の単位や被ばく(正しくは被曝日へんのバクです)、汚染、放射線の種類、日常生活と放射線の量などについて説明を受けました自然放射線の日本の平均は、年間1.48ミリシーベルト世界平均の2.4を大幅に下回っています。気になるこの「2.4」の内訳ですが・・・宇宙から0.39大地から0.48食物から0.29空気中のラドンから1.26ということでした参考情報としてブラジル・ガラパリの自然放射線は年間10ミリシーベルトこれは、大地からの岩石からによるものが多いみたいでも、この地方でガンなどになる確率が特別高いわけではないそうですちなみに・・・大地の放射性物質から受ける一人当たりの年間線量静岡県は0.35ミリシーベルトということです。からだの外から受ける外部被曝の値ですねあと、食べ物などから受ける内部被ばくについて私たちの体の中に常に保有している、7000ベクレル程度の放射性物質このうち約6割が、カリウム40という放射性物質ということその食物中のカリウム40の放射線濃度はというと・・・(単位ベクレル/1キログラム当たり)
 米30 食パン30 牛肉100 魚100 干昆布2000
 干椎茸700 牛乳50 お茶600
などなど。 このあとみんなで放射線測定の実験です
     
 「ベータちゃん」で、干椎茸や御影石、お茶っ葉などを計ってましたが「あんたの指輪、反応しないからこりゃ偽物だよ」とか「体からの放射線量を計る」とかって大騒ぎになって来ちゃいまして計るもの違うから~っでも、この行動力こそが女性会の真骨頂です新村さんは、体に良いと持っていた水筒の底に入ってるラドンだかを計っていました
 また、人口放射線としては、皆さんご存じの胸部X線検診が1回0.05ミリシーベルト胃のX線検診は1回0.6全身のCTスキャンは6.9日本の原発から放出される放射性物質から受ける放射線の量は0.001未満(年間)原発(軽水炉)周辺の線量目標値は0.05(年間)となっています
 放射線は有効活用が進んでいて
農 業新種開発・品種改良、ジャガイモの発芽防止など
医 療X線検診・検査、ガン治療、医療器具の滅菌など
工 業非破壊検査、電線材料、発泡ポリエチレンなど
その他排煙・廃水・汚泥の処理、エネルギー供給、文化財の分析など
に、使われています
 このあと、一般人の許容線量について放射線による人体への影響についてお話があり以下、雅子さまのコーナーのまとめです
1.いつでも・だれでも・どこでも自然放射線を受けている。
2.工業・農業・医療・・・それぞれの分野で放射線が有効に活用されている。
3.放射線は測る、見ることができる。
4.放射線は「量」を管理することが大切。
5.正しく知って、正しく怖がる。
 そして
ノーベル賞を2回受賞したキュリー夫人の言葉で第一幕を締めくくりました
恐るべきものはありません。理解することが必要なのです。(マリー・キュリー)

 
 次に、大井さんから現在の浜岡原子力発電所の地震・津波対策について、直近の8月に改訂したパンフレットおよび、9月版のムービーで説明がありました地震に対する備えと津波に対する備えは現在進行中ですが印象としては、「これがだめならこれ」というものが幾重にもとられている、そんなふうに感じました今後のあり方について、真剣に考えさせられる今現在の課題ということもあり、このあとの質疑応答では矢継ぎ早に手が上がり福島での出来事を他人事とは思えない、受講者のみなさんの意識の高さを感じました 

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