Joy Yoga

中東イスラエルでの暮らしの中で、ヨガを通して出会う出来事あるいは想いなど。

ファンがアンチに変わる時

2015-04-06 12:09:20 | 日記
先日、ビーチ沿いのカフェで食事をした時のこと。
初夏の休日とあってたくさんの人で賑わっていた。

人の出入りをぼんやり横目で見ていたら、隣のテーブルの若い女の子が「オーマイガッ!」とトマトのように顔を赤らめて入店したばかりのとある女性を足早に追って行った。
その女性は世界で活躍するイスラエル人モデルで、様子からするとプライベートなのだと一目でわかる。

間も無くしてさっきの女の子が戻って来た。先ほどよりトーンダウンしたものの、今度は違う意味で顔が紅潮している。
テーブルで待っていた連れの友達に「まったくもう、信じられない!」「何度も名前を呼んでるのにずっと無視するのよ!」と捲し立てている。
どうやら一緒に写真を撮って欲しかったのに、まるで相手にされなかったようだ。
「たかが写真一枚撮るだけのお願いなのに、うんたらかんたら」となかなかの怒り心頭ぶり。
以降、店を出るまで、何様だの、スノッブだのと批判が止むことなく続いた。

若い女の子にとってはたかが一枚なのだろうが、モデルの彼女にとってはそれがきっかけで次から次にお願いされないとも限らない。そんな状況で有名税と割り切るかどうかは本人次第だ。そして、今回はプライベートモードが優先された。客観的にはただそれだけのことである。

が、ただそれだけのことに感情が絡むとドラマになる。
憧れの人への期待が裏切られて、一瞬にしてアンチに変わる人間の心模様は実に興味深かった。
「期待は絶望の母」という言葉を自分自身に当てはめて考えるのは納得できるようなできないような感じだが、赤の他人が実例を見せてくれるとものすごくニュートラルにこの言葉の意味を飲み込める。
ヨガの教えは人間が心穏やかに生きていくための知恵なのだ、と。



憧れの人へのアプローチはダメ元で臨むのがいいようです。


ナマステ&シャローム
Nozomi

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