Joy Yoga

中東イスラエルでの暮らしの中で、ヨガを通して出会う出来事あるいは想いなど。

初雨

2014-10-09 22:25:59 | 日記
昨日の夕方、今期初の雨が降った。

イスラエルの初雨の目安になっているのが「仮庵の祭り」で、新年、ヨム・キプールに続くユダヤ教の秋の祝祭日である。
いずれの祝祭日も太陽太陰暦のひとつであるユダヤ暦に基づいているので世界標準のグレゴリオ暦でいうところの9月にあったり10月にあったりと毎年ズレが生じるのだけど、それでも初雨はこの仮庵の祭りの頃に降ると言われている。

今年は10月8日の昨日がちょうど仮庵の祭りを迎える晩で、まさにその夕方に突然空が曇り雨が降って来た。
不思議なもので以前には9月半ばに迎えた仮庵の祭りの最中に初雨があり、まだ夏の気配が存分に残る時期であるにもかかわらず数ヶ月ぶりの恵みの雨に皆で驚いたものだ。

毎日のように降水確率が予報される土地に住んでいると想像しにくいかもしれないが、初夏の頃から半年もの間パタリと雨が降らなくなるこの地に住んでいると、雨に対する意識や態度に変化が生まれる。

砂漠の旅人のように雨をものすごくありがたいものとして受け止めるかというとそれほどではなく、道路の水はけの悪さや自宅の雨漏りにむしろうんざりすることの方が多いけれど、しまいこんだ傘を久しぶりに取り出してきたり、窓辺でぼんやりと雨音を聞いたりするだけの行ないに季節感とか風情のようなものが帯びてくる。

洗濯物を干すときに空を見上げて雲行きをうかがうような何気ない行為で日本での懐かしい生活を思い起こす季節がきたということだ。10月に入っても朝晩半袖で過ごせるような温暖な気候だから、秋冬といってもそれはせいぜい日本の秋が深まった程度のものだけれど。

今年は友人にもらったCDを雨の日に聴くのがとても楽しみである。



シャローム&ナマステ
Nozomi

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