先の大震災から2週間を迎えようとしています。
被災地で懸命な救援活動が続く一方で、日ごとに犠牲者と行方不明者の数は増加の途をたどり、ようやく震災による甚大な被害の全容が把握されつつあるばかりですが、海外のメディアは早くもその主要な関心をリビア空爆に移行したようです。
主に欧米のメディアが中心となり、福島の原発事故について「あと数時間のうちに日本が最悪の事態を迎える可能性が高まってきた。」などと報道し、世界中の関心を一身に福島に向かわせていたのはわずか1週間前のことです。
鮮やかなまでの変わり身。
これを受けて、私は次のような考えに至りました。(数日前にとあるブロガーさんのところにコメントさせていただいたものをそのまま転記します。)
「日本人が努めて冷静に行動しようとしている中、海外のメディアが最悪のシナリオを無責任に描き続けたことが、今、首都圏で起きている混乱の一端を担ったのではないか」と。
これはあくまでも私見ですし、海外のメディアが日本で起きた今回の一連の惨劇について報道してくれたおかげで、世界中の人々が多くの支援と同情を日本に寄せてくださっているのも事実ですから、その点においては海外のメディアが果たした役割に対し深く感謝すべきだと思っています。
ただ、ここで私たちが覚えておかなくてはならないことは、良し悪しの議論は別にして、大概のメディアというものは、国内外にかかわらず、センセーショナル且つ鮮度のある事象を常に追っているという点です。メディアも立派なビジネスですから。
そして、ここでしたり顔で語っている私自身、実はそのことを見失いかけていた1週間であったことも、反省を込めて正直に打ち明けたいと思います。
日本から遠く離れた所からでも、なんとか力になれることはないだろうかと、情報収集に右往左往していましたが、日頃からその作業に慣れ親しんでいなかったために、ありとあらゆる情報に心を振り回されっぱなしというなんとも情けないことになっていました。
それとは対照的に、たくさんの不安を煽る情報が次から次へと溢れ返ってくる只中にあっても、冷静に日々の暮らしを守り通している人々が数多くおられることに脱帽しています。
冷静であること。
それは、震災直後から広く呼びかけられていたことですが、今改めてその重要性を以下の教えと共に噛み締めているところです。
冷静さを失えば、それまで培ってきた教えや知恵が台無しになってしまう。
知恵なきところに、人の知性は働かない。知性なき心は人の心ではない。人の心のない者は、衝動だけで動く生物となり、人間らしさは破壊されてしまう。
(やさしく学ぶYOGA哲学『バガヴァッドギーター』向井田みお著 より抜粋)
やがて月日が経てば、震災に関する国内での報道も沈静化してくるでしょう。
その時に、冷静であることと無関心であることを取り違えないよう、今から心したいものです。
シャローム&ナマステ
Nozomi
被災地で懸命な救援活動が続く一方で、日ごとに犠牲者と行方不明者の数は増加の途をたどり、ようやく震災による甚大な被害の全容が把握されつつあるばかりですが、海外のメディアは早くもその主要な関心をリビア空爆に移行したようです。
主に欧米のメディアが中心となり、福島の原発事故について「あと数時間のうちに日本が最悪の事態を迎える可能性が高まってきた。」などと報道し、世界中の関心を一身に福島に向かわせていたのはわずか1週間前のことです。
鮮やかなまでの変わり身。
これを受けて、私は次のような考えに至りました。(数日前にとあるブロガーさんのところにコメントさせていただいたものをそのまま転記します。)
「日本人が努めて冷静に行動しようとしている中、海外のメディアが最悪のシナリオを無責任に描き続けたことが、今、首都圏で起きている混乱の一端を担ったのではないか」と。
これはあくまでも私見ですし、海外のメディアが日本で起きた今回の一連の惨劇について報道してくれたおかげで、世界中の人々が多くの支援と同情を日本に寄せてくださっているのも事実ですから、その点においては海外のメディアが果たした役割に対し深く感謝すべきだと思っています。
ただ、ここで私たちが覚えておかなくてはならないことは、良し悪しの議論は別にして、大概のメディアというものは、国内外にかかわらず、センセーショナル且つ鮮度のある事象を常に追っているという点です。メディアも立派なビジネスですから。
そして、ここでしたり顔で語っている私自身、実はそのことを見失いかけていた1週間であったことも、反省を込めて正直に打ち明けたいと思います。
日本から遠く離れた所からでも、なんとか力になれることはないだろうかと、情報収集に右往左往していましたが、日頃からその作業に慣れ親しんでいなかったために、ありとあらゆる情報に心を振り回されっぱなしというなんとも情けないことになっていました。
それとは対照的に、たくさんの不安を煽る情報が次から次へと溢れ返ってくる只中にあっても、冷静に日々の暮らしを守り通している人々が数多くおられることに脱帽しています。
冷静であること。
それは、震災直後から広く呼びかけられていたことですが、今改めてその重要性を以下の教えと共に噛み締めているところです。
冷静さを失えば、それまで培ってきた教えや知恵が台無しになってしまう。
知恵なきところに、人の知性は働かない。知性なき心は人の心ではない。人の心のない者は、衝動だけで動く生物となり、人間らしさは破壊されてしまう。
(やさしく学ぶYOGA哲学『バガヴァッドギーター』向井田みお著 より抜粋)
やがて月日が経てば、震災に関する国内での報道も沈静化してくるでしょう。
その時に、冷静であることと無関心であることを取り違えないよう、今から心したいものです。
シャローム&ナマステ
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