私が好きなアンティークの一つにPetit Point(プチポワン)があります。
「プチポワン」は18世紀のウィーンで流行したクロスステッチに似た小さな刺繍の事ですが、プチポワンがコンパクトの蓋にも用いられ、持ち歩く為のお化粧道具「コンパクト」が時代と共に装飾も豪華で手の込んだ物になって行く様子を感じられます。
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小さな蓋一杯に刺し込んだ薔薇模様。
古き良き時代の女性に愛されたプチポワンは、現代の女性達も精魂込めた手仕事に魅了されます。
下の画像はアメリカのRevlon社のコンパクト。レブロンは化粧品メーカーとして知れ渡っていますが、1932年創業の結構古い会社です。
これがいつ頃の物かは分かりませんが、何でも大雑把なアメリカのイメージを払拭するようなコンパクトなんです。
中央にはめ込まれた薔薇のプチポワン。黒い生地にピンクの薔薇が引き立ちます。その周りを取り囲む繊細なレリーフ。シンプルですが、とても繊細でお上品。
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実はこれ、アメリカのメーカーが作ったコンパクトとしては、とても異例な大きさ。「小さい」のです♪私の指先に収まってしまうほど、小さくて可愛らしいコンパクト。
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何でも大きくて存在感のあるアメリカ物のイメージは、私の勝手な思い込みでしょうか・・・・。(^-^)
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そして、日本でも70年~80年代頃に伊勢丹から販売されたコンパクトミラー。
これは、お白いでは無くて携帯用のミラーコンパクトです。
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刺繍の入った蓋を開けて、折りたたむと・・・・
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このように一面が鏡になっていて、テーブルに置いて鏡を見ながら両手でお化粧が出来ます。今も昔も私たち女性には、お化粧をする喜び、そしてお化粧道具をも楽しむ喜び・・・・・沢山の喜びに溢れています。
女性に生まれてきてよかった♪っと実感する喜びの一つ「お化粧」。
最近、男性の中にもお化粧をする人が出てきましたが、お化粧をする喜びはともかく、お化粧道具を楽しむ喜びは男性に理解出来るかしらね~笑♪
女の子でよかったワ♪(●^o^●)