*** 私の孤独 ***
私の孤独と、しばしばよく眠ったものだから
私は私の孤独を、ほとんど友達みたいに
甘美な習慣みたいに、してしまった
彼女は影のように、忠実に私から一歩も離れようとしない
あっちこっち世界の隅々まで、私につきまとった
いいや、私は決して一人ぽっちじゃない
私の孤独と一緒だから
彼女が私のベットにうずくまる時、場所を独り占めしてしまう
そして、長い夜な夜なを二人っきり向かい合って過ごす
この共犯者はどこまで行くのか、本当に分からない
こんな興味を持って行くべきか、それとも逆らうべきか・・
いいや、私は決して一人ぽっちではない
私の孤独と一緒だから
私の孤独からたくさんのことを学んだ、涙を流すことも
時々、彼女と別れようとしても、彼女は決して武装を解こうとしない
そして、もし私が他の人を恋をしたいと思うなら
彼女は私の最後の日に、最後の伴侶となるだろう
いいや、私は決して一人ぽっちではない
私の孤独と一緒だから
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【ムスタキ略歴】
ケルキラ島出身のギリシャ系ユダヤ人の両親がエジプトに亡命中に生まれる。
17歳の時エジプトからパリに出る。
パリ左岸を生活の場とし、曲を書いたり、カフェー・キャバレーで歌う。
歌う哲学者・詩人とも言われている。
エディット・ピアフは年上で元恋人。
楽曲はサンバ・ボサノバ・フォルクローレも取り入れ、テーマは「愛」「旅」「孤独から自由」「闘い」「革命」と幅広い。
趣味は旅行・絵画・オートバイ
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